2010/09/19(日) 湘南シーレックスホーム最終戦

2010/09/19(日) は、元々予定していた行事が中止となってしまい、かわりに、2010 年の湘南シーレックスホームゲーム最終戦を、横須賀スタジアムへ見に行きました。対戦相手は鎌ケ谷北海道日本ハムファイターズです。
湘南シーレックスは私が応援しているチームの一つなのですが、最近は応援に行ってなくて、最近行った時は相模原球場での試合だったので、横須賀スタジアムへ行くのは本当に久しぶりです。
久々の横須賀スタジアム
久々の横須賀スタジアム
2000 年に横浜ベイスターズの 2 軍に独自のチーム名を与えて、横須賀をホームとして明確に打ち出し、将来的には独立採算も目指すといった新しい試みとして湘南シーレックスはスタートしました。最初の年は観客動員も増えてうまくいったと思われた試みですが、その後の、横浜ベイスターズ球団による湘南シーレックスの横須賀・追浜地域重視の試みが中途半端なものであったこともあって人気は長続きしませんでした。横浜ベイスターズ球団は試みが失敗だったと判断したようで、2010 年限りでの湘南シーレックスの終了を発表しており、今シーズンがシーレックスというチーム名としては最後の年となりました。このゲームは湘南シーレックスというチーム名では最後のホームゲームとなります。
しかもイースタンリーグでは 2 ゲームを残して首位と 1.0 ゲーム差で首位争いをしていて、3 連休の 2 日目、さらには好天にも恵まれるという条件も重なって、スタンドは満席でした。
スタンドは満席
スタンドは満席
球団側でも人出の多さは予想していたようで、普段は開放しない横須賀スタジアムの外野を開放していました。
外野を開放
外野を開放
渋滞や駐車場探しの時間があって試合開始には間に合わず、球場に入って行った時点では 4 回表、試合は 1 対 1 の同点でした。
観戦をはじめるとまもなく、4 回裏の攻撃で筒香嘉智選手の第 26 号ホームランが飛び出し、湘南シーレックスが 2 対 1 とリードします。
筒香嘉智選手 26 号ホームラン

最小得点差のまま緊迫した試合が続きます。その中、昼食を食べていなかった私はのんきに買ってきたパンで昼食です。
昼食の 3 パテ・ハンバーガー
昼食の 3 パテ・ハンバーガー
緊迫したまま試合は終盤 7 回裏、湘南シーレックスが 2 アウトながら 1 塁 3 塁のチャンスを作ります。ここで打席には、代打佐伯さんです。代打が告げられる前からベンチ前で素振りをする佐伯さんを見つけたファンから佐伯コールが起こります。アナウンスで代打が告げられると、鎌ケ谷北海道日本ハムファイターズの応援団さえも加わって佐伯さんへの大きな声援が起きました。
打席に向かう佐伯貴弘選手
打席に向かう佐伯貴弘選手
佐伯貴弘選手最終打席

佐伯さんの打席はファーストゴロに終わりましたが、スタンドからは大きな拍手が送られ続けます。3 アウトでイニングの切れ目となったこともあってか、湘南シーレックスのベンチからは選手が何人も出てきて佐伯さんを迎えます。感動的な光景でした。
試合は進んで、鎌ケ谷北海道日本ハムファイターズからは元メジャーリーガーの多田野投手が出てきました。
多田野投手
多田野投手
軟投派のピッチャーだとはわかっているのですが、球速は遅く、変化球のキレもたいしたことなさそうに見え、何度見ても「こんなピッチャーでもメジャーで通用していたのか… メジャーってもしかしてすごくレベル低いんじゃないのだろうか…?」という疑問を感じさせる不思議な投手です。
9 回、負ければイースタン優勝の可能性が消えるという試合で、わずか 1 点のリードしかないにも関わらず、田代監督は、引退する木塚投手をマウンドに送ります。
投球練習をする木塚投手
投球練習をする木塚投手
木塚投手は打者 1 人を打ち取って交替となったので、完全な引退登板です。チームは優勝争いをしていて、そういうことができる状況ではないと思うのですが、そこで木塚投手をマウンドに送る度胸の良さが田代監督の良さなのかも知れません。
試合はそのまま 2 対 1 で湘南シーレックスが勝利しました。
試合終了後、最終戦セレモニーが行われました。試合が終わってもほとんどの観客は球場に残ってセレモニーを見ています。
ホーム最終ゲームセレモニー
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最初の吉田雄人横須賀市長の挨拶は、政治家として色々言えないこともあるだろうという制約の中で、なかなかいい挨拶だったと思います。
続いて黒羽根キャプテンが選手を代表して挨拶しました。用意されたメッセージを読み上げただけでしたが、若い選手なので、あれで十分でしょう。
その後、スコアボード上にたなびいていたシーレックス旗降納のセレモニーが行われました。
シーレックス旗降納

スコアボードにも「さようなら湘南シーレックス」の文字が表示されていました。
さようなら湘南シーレックス
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セレモニーで監督の挨拶がなかったのは驚きました。球団側からの「ありがとうございました」というメッセージは、なんと場内アナウンサーが読み上げました。信じられません。
湘南シーレックスの応援団は、普段は禁止されている紙テープを最終戦では投げてよいという許可をスタジアム側からもらっていたという事前の情報があった通り、最後にテープが投げ入れられました。
湘南シーレックスと鎌ケ谷北海道日本ハムファイターズの応援団がエールの交換を延々繰り返すのを見ていると、何と、引退する佐伯さん、木塚投手、野口捕手がマウンドに出てきて挨拶をしてくれました。
佐伯さん、木塚投手、野口捕手
佐伯さん、木塚投手、野口捕手
球場を出ると、来年の去就が注目される湘南シーレックスのマスコット、レックがサインをしていました。
サインをするレック
サインをするレック
子供に日本ハムのユニフォームを手渡されたレックは、しばらく考え込んでいました。来年は鎌ケ谷に就職でしょうか。
日本ハムのユニフォームを手に考え込むレック
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シーズン最終戦となるロードでの川崎読売ジャイアンツとの 1 試合を残し、数字の上では優勝の可能性を残しました。
読売ジャイアンツは 4 試合を残しています。読売ジャイアンツが湘南シーレックスとの 1 試合に負けないと湘南の優勝可能性はありませんが、それ以外の試合で読売ジャイアンツが 2 勝してしまうと、その時点で湘南シーレックスの優勝の可能性はなくなります。では読売ジャイアンツが負ければいいかというと実はそうでもなくて、実は湘南シーレックスは首位と 1.0 ゲーム差なのに、4 位なのです。1.0 ゲーム差に 4 チームがいるという大混戦です。2 位の千葉ロッテマリーンズ、3 位の東北楽天ゴールデンイーグルスが勝ちすぎると、それはそれで湘南シーレックスの優勝はなくなってしまいます。優勝を争う各チームが、下位チームに取りこぼし、上位同士の対戦では星をつぶしあってくれないといけません。完全に他力頼みです。
2010/09/25(土) の湘南シーレックスの最終戦である読売ジャイアンツ戦が、優勝を決める 1 戦になっているといいなと思います。

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