箱根登山鉄道の夜のあじさい号に乗りに行ってきまし
た。
往路は相模大野から 10000 系ロマンスカー (HiSE 車)
の展望席です。2 列目なので 1 列目ほどではありませ
んが、それでもかなり楽しいです。
相模大野駅ではあまり駅弁を売ってないので、かわりに
駅ビル 3F のミロード食品街にある、旭鮨総本店売店で
弁当を買って乗り込みました。
箱根湯本からは、いよいよ登山電車です。今日のメイン
は夜のあじさい号ですが、当然昼間山に登っていく登山
電車の車窓からもあじさいが咲いているのが見えます。
夜のあじさい号までは時間があるので、途中下車を繰り
返して箱根観光です。この季節は各駅ホームもあじさい
の飾り付けがされていて綺麗です。
宮ノ下を散策する途中で、温泉シチューパンで有名な渡
邉ベーカリーに立ち寄り、おやつのパンを購入しまし
た。温泉シチューパンは以前食べたことがあるので、今
回買ったのは「あじさいメロンぱん」と、「梅干あんぱ
ん」です。妻と半分ずつにして食べました。あじさいメ
ロンぱんは、あじさいが入っているわけではなく、砂糖
を使ってあじさい風の形にしたパンです。梅干あんぱん
は、アンパンの中に梅干しが丸ごと入ってます。私は
酸っぱい物が苦手なので、梅干あんぱんはちょっときび
しかったです。
次は隣駅小涌谷で下車し、ホテル箱根小涌園へ行きまし
た。美しい庭園を望む Lounge Azelea (アゼリア) のテ
ラス席で、のんびりお茶を楽しみました。
そんな感じでのんびりしながらも 17:00 ぐらいには強
羅まで登ってきました。早速窓口で予約しておいた夜の
あじさい号の乗車券 (正確には参加証) を受け取りま
す。
乗車券を受け取って、あとは発車時間を待つだけです。
しかし箱根は夜が早い観光地で、17:00 を過ぎると土産
物屋だけでなく喫茶店やレストランもどんどん閉まって
しまいます。夜のあじさい号は日没後ということで今回
予約した時間の早い第 1 便でも強羅を 19:12 発なの
で、2 時間近い時間を強羅でつぶす必要があります。結
局強羅駅の近くをフラフラ散歩してみましたが、強羅公
園はもう閉まってるし、坂ばっかりで疲れるし、他には
本当に何もなくてなかなか困りました。箱根登山鉄道で
夜のあじさい号を待ってる客向けになにか出店でも出し
てくれるといいと思いました。そういう意味では駅のみ
やげ物売店は開いているのですが、それほど品揃えがよ
いわけでもなく、すぐに見終わってしまいます。少し涼
しくもあったので、暖かい飲み物を出すようなサービス
があればありがたかったと思います。
そしてようやく乗車可能な時間となりました。電車には
クロスシート部分と、ドア前後のロングシート部分があ
りますが、今回指定されていた席はロングシート部分で
す。クロスシート部分がよかったなぁと最初は思ったの
ですが、実際に乗ってみた感想としては、ロングシート
部分に座っていると、自分が座った反対側が見所である
場所に差し掛かった時に簡単に反対側のドア部分に見に
行けるので、かえってよかったかも知れません。
車内には駅と同じようにあじさいが飾り付けられ、気分
を盛り上げています。
今日は夜のあじさい号の今年最初の運行日の 1 便とい
うことで、簡単な出発式が行われて、いよいよ出発で
す。車掌さんのかなりファンキーなアナウンスで車内が
沸きます。「最初にお断りしますが、今年はまだ標高の
高いところではあじさいが咲いてません」というアナウ
ンスもありました。まぁ、ここに乗っている人のほとん
どは昼間に箱根登山鉄道で登ってきているので既に知っ
ているとは思うのですが、事前に言うのは好感の持てる
アナウンスでした。
列車は夜の車窓を見易いように、車内を通常よりかなり
減光して進行します。さらに途中あじさいがライトアッ
プされたポイントでは、車内は完全に消灯となります。
さらにライトアップポイントではものすごい減速、もし
くは、一時停止をしてくれます。出発直後にそういった
案内のアナウンスがありました。
最初の何箇所かのライトアップは事前のアナウンス通り
あじさいはまだ咲いておらず、葉っぱを見るだけでし
た。「すいませんが、葉っぱのライトアップを楽しんで
ください」というようなアナウンスがあったりして、ま
た車内が沸きます。
途中宮ノ下駅では写真撮影とトイレのために 10 分ほど
停車します。ちょうど箱根湯本発の夜のあじさい号とも
交換するため、外に出て 2 列車の写真を撮ってみまし
た。
宮ノ下を出てからのライトアップポイントも、ごらんの
ようにほとんど咲いていません。
このように標高が高い部分ではあじさいについては残念
でしたが、途中であじさいライトアップポイントではな
いところで車内照明を消灯し、「左手に蛍がいます」と
いう案内がありました。窓から外を見ると、林の中にた
くさんの蛍がいて、周囲が暗くて車内照明も消灯してい
るので、まるで星空のように幻想的に蛍の光が見えま
す。非常に印象に残る光景でした。
どんどん下っていくと、大平台駅前後に 3 箇所あるス
イッチバックにさしかかります。普通の箱根登山鉄道電
車とは違って、夜のあじさい号ではずっと車掌の案内ア
ナウンスが続いていますが、スイッチバックについても
説明があり、さらに「運転手と車掌が走って入れ替わり
ます。応援してください」というアナウンスがあって、
ごらんのように実際に走っていました。ちなみに写真に
写っているのは車掌さんです。
さて、箱根湯本駅に近づいてきて最後のライトアップポ
イントとなりました。車掌さんが「ここまで下がってく
ると咲いてます」という案内が事前にありましたが、実
際、ここは綺麗にあじさいが咲いていました。
そして 50 分もたったとは思えないほどあっという間に
箱根湯本駅に到着です。
ライトアップされていたあじさいは最後の 1 箇所をの
ぞいて咲いてなくて残念でしたが、最後の所では美しい
あじさいを見ることができましたし、道中車掌さんによ
る楽しいアナウンス、蛍の群舞と、なかなか楽しめまし
た。
楽しそうだなぁ。
車掌さんのアナウンスを生で聞きたい!
奥さんとお出かけ、たのしそうだなぁ。勿論うちもいつまでも楽しく出かけてるよ(w
小田急ロマンスカー 新宿-箱根湯本 7000系LSE型 展望席
新宿と箱根や江ノ島方面とを結ぶ小田急ロマンスカー。2005年デビューした「VSE」新型ロマンスカーが未だ人気が高いですが、従来からあるロマンスカー「LSE」7000型にも展望席は設定されております。
現在の小田急ロマンスカーは大型車体が特徴の「EXE」30000型が多く….