尾瀬旅行 2 日目 (その 3) – 東電小屋 ~ 鳩待峠 ~ 帰宅

この記事は 2010/06/01(火) に書きました。


夏が来れば思い出す、というわけではないのでしょうが、私の Blog の検索語で「尾瀬」が急上昇中です。しかし、その尾瀬のポストは最後まで書ききってないままです。せっかく検索して見に来てくれた人に申し訳ないので、最後まで書くことにしました。


このエントリは、尾瀬旅行 1 日目尾瀬旅行 2 日目 (その 1) – 鳩待峠 ~ 山の鼻尾瀬旅行 2 日目 (その 2) – 山の鼻 ~ 東電小屋 の続きで、2007/08/18(土) の話です。
昼食休憩を終えて、東電小屋を出発します。
東電小屋を出発する時点で雨は上がっていたのですが、空模様はまだ微妙な感じだったので、カッパを着たまま出発しました。
東電小屋を出発
東電小屋を出発
このあたりにも、ツキノワグマ出没注意の看板がありました。
ツキノワグマ出没注意の看板
ツキノワグマ出没注意の看板
ヨッピ吊橋までは先ほど来た道を戻りますが、ヨッピ吊橋のところから、牛首分岐へ向かう道へと進みます。
のんびり歩いていると、木道にトンボが止まっているのを発見しました。人間に襲われることがないためか、近づいても逃げません。
木道のトンボ
木道のトンボ
木道では、ボッカの人も普通のハイカーにまざって歩いています。ものすごい量の荷物を 1 人で持っているのに、我々よりずっと早いスピードでどんどん歩いていて驚きます。この写真の人は、身長の 2 倍ぐらいの高さまで積み上げた荷物を運んでいました。
ものすごい荷物の量のボッカの人
ものすごい荷物の量のボッカの人
小川、沼、色々な花を見ながら歩きます。途中で日差しも出るようになってきたので、雨合羽の上着を脱ぎました。時間的にもお昼に近づいてきて気温も上がり、けっこう暑くなってきました。
そうこうしているうちに、牛首分岐へ戻ってきました。
牛首分岐の標識
牛首分岐の標識
往路と同じように休憩用のスペースがあるので、チョコレートを食べたりお茶を飲んだりして休憩しました。雨の心配はこのあとは全然なさそうだったので、雨合羽のズボンも脱いで身軽になって、牛首を出発です。ここから先は往路に通ってきた道を引き返すことになります。
牛首を出発
牛首を出発
雨合羽がないとやはりかなり歩きやすくなり、軽快に木道を進みます。途中の小さな沼では、蓮の花のようなものが咲いていました。葉っぱも花も、水面に浮いています。
蓮っぽい花
蓮っぽい花
景色は相変わらず美しいです。
沼と山
沼と山
この 3 本の白樺のような木は、とても印象的でした。写真を見直して見ると、往路でも同じ木の写真を撮っていました。
印象的な木
印象的な木
ということで、山の鼻まで帰ってきました。山の鼻を尾瀬ヶ原に向かって出発したのは 07:30 ぐらいで、この時点っで 12:30 ぐらいだったので、山の鼻→竜宮→ヨッピ吊橋→山の鼻というコースで、途中昼食休憩を入れて 5 時間ぐらいでした。
山の鼻の登山者数調査ゲート
山の鼻の登山者数調査ゲート
山の鼻はビジターセンターを始めとして山小屋がいくつかあって、尾瀬の中の「都会」です。我々も軽く食事をしたりしました。
暖かいそば
暖かいそば
カレーライス
カレーライス
食事を楽しむ妻
食事を楽しむ妻
飲み物も売っています
飲み物も売っています
アイスクリームも買ってみました
アイスクリームも買ってみました
こちらの山小屋には、皇太子殿下宿泊のお宿 (昭和 27 年 3 月 1日、2 日)、高松宮殿下宿泊のお宿 (昭和 34 年 4 月 3 日、4 日) という看板が掲げられていました。「皇太子殿下」と書かれていますが、昭和 27 年時点での皇太子なので、今上天皇のことです。
皇太子殿下・高松宮殿下宿泊のお宿
皇太子殿下・高松宮殿下宿泊のお宿
トイレにはさわやかトイレ整備事業なる看板がかかっていました。確かに、山中にあるトイレとしては別格の綺麗さでした。
さわやかトイレ整備事業
さわやかトイレ整備事業
山の鼻での休憩を済ませ、鳩待峠へ向けて最後の山登りに出発です。我々は尾瀬ヶ原の途中までしか行っていないこともあって、まだまだ元気でしたが、もう少し遠くまで歩いた人とか、あるいは大勢見かけた高齢の方などは、帰りの最後の区間が上りというのはかなりきついのではないかと思いました。
山の鼻を出発
山の鼻を出発
コースの途中には、ごらんのような巨石を上りと下りの木道がそれぞれに避けるように取り囲んでいる場所がありました。こういった巨石も印象に残ります。
巨石を避ける木道
巨石を避ける木道
最後の方はけっこうくたびれましたが、14:30 すぎ、ついにゴールです。ここ、鳩待峠を出発したのは朝 06:00 ちょっと前なので、8 時間 30 分ほどの行程でした。それなりに距離があるため時間はかかりますが、運動強度的には厳しいところはありません。また、全線木道上を歩くので、手を使ったりするような険しい道もなく、山歩きとしては手軽でいい感じだと思いました。
鳩待峠にゴール
鳩待峠にゴール
最後に、出発前に雨合羽を着て記念写真を撮ったのと同じ看板で、身軽になった姿で再度記念写真を撮りました。
尾瀬の看板前で記念撮影
尾瀬の看板前で記念撮影
この看板での記念写真を撮った時には知らなかったのですが、日光国立公園の一部だった尾瀬は、この直後、2007/08/30(木) から、尾瀬国立公園として、分離独立しました。そのため看板も「尾瀬国立公園」というものに変更されました。この写真は偶然ですが、日光国立公園という文字の入った尾瀬の看板が、もうすぐなくなる直前の姿でした。
鳩待峠の売店を、何かいいお土産がないかとちょっと見ていたら、こんなものが売っていました。
おこじょプルバックカー
おこじょプルバックカー
おこじょというのは、尾瀬など高山に住む小動物のことなのだそうです。こんなバスが実際にあって鳩待峠へのアクセスバスなどで使われていると面白いと思うのですが、たぶん実在しないものと思われます。
帰りもバス、または、タクシーです。混雑状況によりバスが来たり、タクシーが来たりします。
バス・タクシー共通券売場
バス・タクシー共通券売場
バス・タクシー共通券
バス・タクシー共通券
シャトルバス・タクシー乗り場へ戻ると、宿の人が既に迎えに来て待ってくれていました。
宿からの迎えの車に乗り込む
宿からの迎えの車に乗り込む
宿に戻り、そこに停めたままになっていたビッキー (私の日産キューブキュービック) に乗り換えて帰ります。早朝から行動したので 1 日が長く感じますが、宿を出たのは 15:30 ぐらいでした。
帰宅途中に、白沢高原温泉望郷の湯という日帰り入浴施設に立ち寄りました。ここのお風呂は片品川が作った大きな谷を望む非常に見晴らしのいいところにたっていて、お風呂からの眺めが素晴らしいです。
望郷の湯付近から片品川の谷を望む
望郷の湯付近から片品川の谷を望む
まだ明るいうちにここにこれて、この雄大な見晴らしのよい景観を眺めながらお風呂に入れたのはラッキーでした。
このお風呂は、道の駅・白沢という施設の一部で、道の駅で売っているソフトクリームもけっこう有名なようです。せっかくなので食べてみました。
道の駅白沢のソフトクリーム
道の駅白沢のソフトクリーム
何箇所かで渋滞があったりもして、相模原の自宅に到着したのは 23:00 頃でした。
前半の雨は残念でしたが、途中からは青空も見え、楽しく湿原を歩くことができました。今回、妻は尾瀬が初めてでしたが、私は尾瀬は 2 回目です。前回来た時は 24、5 歳ぐらいの時だったと思います。その時はそれほど良い場所だと思わなかったのですが、歳を取って感性が変わったのか、今回は非常によいと感じました。
また行きたいと思います。

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