ベイリゾート 91 号に乗りに行く

古い話ですが、今年 2008 年ゴールデンウイークの日記
です。
ゴールデンウイーク後半初日 2008/05/03(土) は、初め
て新木場駅へ乗り入れるロマンスカー、ベイリゾートに
乗りに行きました。ベイリゾートとは、小田急が地下鉄
乗入れ用に作った車両 MSE 60000 形電車を用いて運転
される列車です。普段は千代田線のみ乗り入れで北千住
までを往復しているのですが、年に数度、千代田線~有
楽町線の連絡線を利用して新木場まで行く列車が設定さ
れることとなり、この日、2008/05/03(土) が、初の設
定日なのです。
といっても本当の 1 番列車である上り列車は早朝の運
転なので諦め、下りのベイリゾート 91 号に乗ることに
しました。新木場 20:50 発なので、それまでは都内で
遊ぶことにしました。
自宅を昼過ぎにのんびり出発し、まずは中央林間から渋
谷へ向かいます。渋谷へ立ち寄った目的は VIRON とい
うパン屋さんです。
VIRON
VIRON
商品棚には各種のパンがあります。おいしそうです。
商品棚
商品棚
商品棚
店内からは、パンを焼いている様子が良く見えます。
パンを焼いている様子
パンを焼いている様子
サンドイッチも魅力的です。
サンドイッチ
サンドイッチ
ケーキもあります。
ケーキ
ケーキ
お客さんが多くて注文するのがなかなか大変でした。
この後、ベイリゾートの発車時間まではららぽーと豊洲
で過ごす事にしていたのですが、珍しい交通手段で行き
ます。そのため、まず田町へ移動します。
JR 田町駅は勤務先が 2000/05 に引っ越して行って、そ
こを 2000/12 に退社するまで毎日通った駅です。しか
し当時と比べるとずいぶん改良されて、広い駅になって
いました。
田町駅
田町駅
田町駅から海の方へ歩いていくと、2、3 年ぐらい前
だったかにマンションの TV-CF で有名になった「芝浦
アイランド」があります。大丸ピーコックが入っている
ビルの裏手へ行くと、目指す URBAN LAUNCH の乗り場で
ある桟橋が見えてきました。
URBAN LAUNCH 乗場桟橋
URBAN LAUNCH 乗場桟橋
この桟橋、場所がわかりにくいのですが、以下の地図で
マークされている場所にあります。
URBAN LAUNCH 芝浦桟橋
近所の建物にチケット売り場があるのかと見渡してみま
したが、何もありません。時刻表は貼られていたので、
乗場がここであるのは間違いないと思うのですが、他に
ここが URBAN LAUNCH の乗船場所であることを示す表示
がなくてちょっと不安になります。しかし出航時刻
16:35 の 10 分ほど前に船がやってきて、すぐに桟橋入
口で乗船券の販売が始まりました。固定した出札窓口の
ようなものを作らないことで、コストダウンをはかって
いるようです。
URBAN LAUNCH の船がやってきました
URBAN LAUNCH の船がやってきました
こちらが乗船券です。芝浦からお台場と日の出を経由し
て豊洲まで行きます。大人 1 人 1,000 円です。
チケット
チケット
船はカタマランで、運河内の低い橋の下や水門を通る事
が可能なようにするためか、船の幅に比べとても背が低
い船です。内装は連絡船というよりは、高級クルーザー
という感しです。URBAN です。
URBAN な内装
URBAN な内装
こちらは船尾のデッキ部分です。
船尾デッキ
船尾デッキ
芝浦を出ると、芝浦運河を南へ進みます。ほとんどアイ
ドリングで進んでいるような感じで、引き波もほとんど
ありません。途中の橋をくぐる時、船尾デッキの一段高
いところにいると頭をぶつけることがあるので注意すう
ように言われました。確かにギリギリの高さで通ってい
く感じです。
船から見た芝浦運河
船から見た芝浦運河
芝浦運河を少し進み、高浜水門から東京港へ出て行きま
す。この水門もとても低く見えますが、芝浦運河の橋を
くぐった時よりは、いくぶん余裕がありました。
高浜水門
高浜水門
出てきた所は、レインボーブリッジのループがあるとこ
ろです。
レインボーブリッジ
レインボーブリッジ
ここは京浜運河の入口でもあり、写真の反対側ですが、
運河の対岸には水上安全課 (旧水上署) があり、多数の
警備艇が停泊していました。
東京港に出ると船はスピードを上げます。後部デッキで
海風を感じながら東京港の URBAN な景観を楽しみまし
た。自分や知人の船で何回も走っている場所 (例 1, 2,
3) ですが、自分で操船していると緊張しているためあ
まり景観は楽しめないので、今回は乗客の立場でのんび
り楽しみました。
URBAN な船旅を楽しむ妻
URBAN な船旅を楽しむ妻
船は一度レインボーブリッジの主径間をくぐってから転
進し、台場近くで再びレインボーブリッジをくぐって、
お台場の乗場へ行き、そこから日の出にも立ち寄った
後、最後にららぽーと豊洲に向かうルートです。お台場
と日の出の桟橋は、水上バスと共通の桟橋でした。
豊洲の桟橋はららぽーとの中央部分にあります。日本で
はウオーターフロント開発がされても、このような桟橋
は飾りにすぎなくて実用されない場合がほとんどなの
で、これは珍しい例だと思います。こういう施設が増え
てくれると楽しいですね。VISITOR 着岸を受け入れてく
れるとさらにいいのですが。
ららぽーと豊洲へ到着
ららぽーと豊洲へ到着
上陸して桟橋を振り返るとこんな感じです。跳ね橋がい
い感じです。
ららぽーと豊洲桟橋
ららぽーと豊洲桟橋
ららぽーと豊洲は、いかにも現代的なモールという感じ
のおしゃれな作りでした。
ららぽーと豊洲内部
ららぽーと豊洲内部
ららぽーと豊洲内部
ここにはキッザニア東京という子供向けの職業体験形ア
トラクション施設があります。時間が遅いので、もう入
口は閉まっていましたが、シンボルとなっている ANA
の飛行機は見ることができました。(早い時間に来てい
ても子供連れでなければ入れないのですが…) この飛
行機は模型ではなく、ANA が実際に飛ばしていて引退し
た実物の飛行機です。
キッザニアのシンボルとなっている ANA の飛行機
キッザニアのシンボルとなっている ANA の飛行機
Salon and Spa UNIX という店がありました。ユーザー
インターフェイスが心配です。髪形の指示は専用のスク
リプト言語を用いて行うに違いありません。
UNIX
UNIX
スターバックスでコーヒーを買い、フリースペースにあ
るソファーに腰掛けて VIRON のパンを食べました。
スターバックスのラテ
スターバックスのラテ
VIRON のサンドイッチ
VIRON のサンドイッチ
VIRON のサンドイッチ
フレンチトースト (パン・ペルデュ)
フレンチトースト (パン・ペルデュ)
アップルケーキ (?)
アップルケーキ (?)
VIRON のパンはもちろんおいしかったのですが、期待が
高すぎたのか、ちょっと平凡に感じられまいた。私は勤
務先が渋谷でそれほど遠くないので、何かのついでに買
いに行く事があるかも知れませんが、今回のようにわざ
わざ渋谷に出て行って買うという事はもうないと思いま
す。
締めに MARBLE という店のアイスクリームを食べまし
た。
MARBLE
MARBLE
MARBLE のアイスクリーム
MARBLE のアイスクリーム
この頃には日もすっかり暮れていました。桟橋入口の跳
ね橋は降ろされ、ライトアップされていました。海の向
こうに見える東京のダウンタウンが URBAN です。
桟橋の夜景
桟橋の夜景
列車の出発時間が近づいてきたので、豊洲から新木場へ
移動します。同じ区間を往復するので、一度改札を出ま
す。券売機の 1 台が特急券販売用になっていて、係員
が出て説明していました。
新木場駅特急券出札機
新木場駅特急券出札機
普段通らない連絡線経由のルートで、運賃設定がどのよ
うになっているのかわからなかったので聞いてみました
が、PASMO ならそのまま入ってくれればよいということ
でした。う~ん、この経路の運賃は認可されているので
しょうか? とても不思議です。
ホームに入ると、鉄な感じの濃ゆい面々と、ディズニー
ランド帰りっぽい、地下鉄や小田急が本来ターゲットと
しているっぽい種類の乗客が多数いて、混雑していまし
た。
新木場駅駅名標示板
新木場駅駅名標示板
ホームの出発案内表示にベイリゾート 91 号、本厚木行
の表示がでていました。
ベイリゾート 91 号本厚木行の表示
ベイリゾート 91 号本厚木行の表示
年に数回しか乗入れないのに、ホームにはちゃんと乗車
位置表示が貼られていました。
ロマンスカー乗車位置案内
ロマンスカー乗車位置案内
そして MSE がやってきました。入線は動画で撮ってい
たため写真はありません。
ベイリゾート 91 号列車名サボ
ベイリゾート 91 号列車名サボ
記念すべき特急券と、ベイリゾートの車内です。
ベイリゾート特急券
ベイリゾート特急券
この後、特急に乗って快適に町田まで帰りました。
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この先は鉄分が高いので、一部の方を除くと読んでも面
白くないと思います。興味を持てそうだと思う方だけ読
んでください。
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新木場に入ってきた列車は、座席が進行方向に対して後
ろ向きになっています。途中豊洲で停車して乗客を乗
せ、さらそのまま有楽町線を後ろ向きで進みます。
途中有楽町線での停車駅は豊洲だけです。銀座一丁目を
通過してしまうのはもったいない気がしました。
有楽町線の桜田門でしばらく停車してから、再び発車し
ました。桜田門ではドアは開かず、客扱いはありませ
ん。ここから連絡線に入っているようです。少し動いた
ところで再び停車しました。駅ではなく、連絡線の途中
と思われる場所なのですが、なんとここで約 13 分も停
車しました。再び動きだして、千代田線霞ヶ関駅へ入線
していきます。
霞ヶ関駅は北千住方面のホームに入って行きます。この
駅も客扱いはありません。ホームにいる人が珍しそうに
列車を見ていました。ホームで 1、2 分停車した後、さ
らに北千住方面へ少し進んで、ふたたび停車します。そ
こでも少し停車した後、進行方向が変わって動き出し、
再び霞ヶ関駅へ、今度は代々木上原方面のホームへ入り
ます。すこし停車してから発車しました。
ここから先は、普段も MSE がメトロホームウェイ号な
どとして走っている区間です。地下鉄線内としては最後
の乗客扱い停車駅である表参道に停まり、代々木上原で
も運転停車します。ここから小田急線に入り、成城学園
前、新百合ヶ丘にも停まって、町田にはほぼ定刻の
22:09 に到着しました。
有楽町線から千代田線への連絡線の途中で 13 分も停
まったのは、初回であることで何かトラブルがあったの
ではないかと思っていたのですが、事前の車内アナウン
スによると 21:20 に霞ヶ関到着予定ということだった
ところ、21:22 ぐらいに到着していましたし、町田にも
ほぼ遅れなく到着したので、あの場所で 10 分以上停車
するのは予定通りだったようです。
ベイリゾートに乗った感想ですが、新木場や豊洲では始
発駅としての集客力がいまひとつなのかなと感じまし
た。今回は初回ということの物珍しさがあって鉄な人々
が乗りに来ていましたが、本来のターゲットである小田
急沿線から東京湾岸方面への観光客が使うとした場合に
は、JR 京葉線、臨海副都心線、ゆりかもめなどとの連
携が何らかの形で必要だと思います。現在は連絡線がな
くて不可能ですが、新木場からそのまま JR 京葉線に乗
入れて舞浜、もしくは、臨海副都心線に乗入れてお台場
方面から乗り換えなしで帰れるとよいかも知れません。
20:50 新木場発という時間もちょっと中途半端な感じが
します。都心でちゃんと夕食を食べたい人にとっては早
すぎるし、子供連れの人にとっては遅すぎると思えま
す。また 1 本しか設定がないのは利用する側から見て
スケジュールの柔軟性がなさすぎます。できれば新木場
発で 19:30、20:45、22:00 の 3 本ぐらいが設定できる
といいのかなと思いました。少なくとも MSE は 6 両と
4 両に分割して運転できるのですから、20:50 に 10 両
編成で運転するのではなく、時間をずらして 6 両と 4
両を別列車にすることはすぐにできるのではないでしょ
うか。
あと、往路の列車は朝早すぎです。これも 3 本程度設
定されているといいと思いました。
他に気になった点としては、新木場駅はもちろんとし
て、客扱いのない桜田門駅や霞ヶ関駅のホームにも多数
の係員が配置されていました。ベイリゾートの特急料金
はそれほど高くないので、あれだけ人手をかけていると
割りに合ってないのではないでしょうか?
小田急と東京メトロのチャンレンジには拍手を送りたい
のですが、残念ながらこの列車はこのままでは将来がな
さそうに思えます。もうちょっと工夫してがんばってこ
の列車を発展させていって欲しいものです。

「ベイリゾート 91 号に乗りに行く」への4件のフィードバック

  1. Vironのモーニングは確か2000円ぐらいしたけど、ジャムがフランス製でムチャクチャうまかったのを覚えているなあ。

  2. > nagayoshi さん
    くいしんぼうなコメントありがとうございました。

  3. Vironのバゲットの香りは、素晴らしいです。
    バゲットは、普通に美味しかったです。
    菓子パン達は、残念ながら、・・・。
    次は、ブレッド&サーカスあたりを、
    お願いいたします。

  4. > あんぱんちさん
    ブレッド and サーカスにも探検に行きたい
    と思います。

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