レディング Reading の街は、テムズ川沿いにありま
す。2008/07/13(日) にテスコ TESCO へ行った帰りに、
テムズ川沿いを散歩してみました。
TESCO から見て少し上流、キングス・メドゥ King’s
Meadow 公園の近くのテムズ川本流には堰があり、そこ
をバイパスする小さな運河があります。堰があるという
ことは落差があるということですが、その落差を越える
ためにキャバシャムロック Caversham Lock という名前
のロック (閘門) があります。
テムズ川本流の堰
この日は日曜日だったこともあってか、多数の小型船が
川を上り下りしていて、ロックも大忙しでした。
イギリスは運河の発達した国です。現在貨物運搬などと
いう意味での実用には使われていませんが、運河での運
用に特化したナローボート (または、カナルボート) と
呼ばれる、細長くて背の低い船があり、ホビーとして、
ナローボートに乗って運河を行きかう人はいます。この
日だけでなく、レディング近くのテムズ川では、このナ
ローボートを頻繁に見る事ができます。
Narrow Boat (Canal Boat)
キャバシャム・ロック Caversham Lock へ上流側からナ
ローボート Narrow Boat が入っていきます。前方には
既にロックに入っている別のナローボートのトモが見え
ています。キャバシャム・ロック Caversham Lock に標
準的な長さのナローボート 2 艘が縦並びで入る事はで
きませんが、その名の通り幅が狭いので、横並びでなら
2 艘入ることができるのです。
キャバシャム・ロック Caversham Lock へ入る Narrow Boat
船が入ると上流側のゲートを閉めます。キャバシャム・
ロック Caversham Lock のゲートは何と電動です。しか
もこの日はボランティアらしき人が陸にいてずっと面倒
を見ていたので、船に乗っている人はロックの操作をす
る必要がありません。
上流側のゲート (閉まり始め)
上流側のゲート (閉まりきった所)
上流側ゲートが閉まると、下流側ゲートの排水口を開き
ます。キャバシャム・ロック Caversham Lock は、なん
と排水口も電動です。これもボランティアらしき、ずっ
と陸にいる人が操作していました。最初から全開にする
と排水の勢いが強すぎるのか、水面の高低差が大きい最
初のうちは小さく開け、ロック内の水面が下がってくる
につれて排水口をさらに開いていくという技を見せてい
ました。
下流側のゲート (閉まっているところ) を下流側から見たところ
ロック内の水面が下流側の水面と同じ高さになると、下
流側ゲートが開かれ、ロック内にいた船が出てきます。
キャバシャム・ロック Caversham Lock から出てくる Narrow Boat
船がロックを通過する様子を見た後は、キングス・メ
ドゥ King’s Meadow 公園を歩いてみました。
公園は基本的にだだっ広い芝生の広場ですが、小さな子
供向けの遊具も少しあり、さらにテムズ川沿いには、い
い感じのベンチもいくつか設置されています。
テムズ川 Thames River を臨むベンチ
公園には、自転車で冷蔵庫を曳く、アイスクリーム屋が
いました。面白そうなので買ってみましたが、暑かった
せいかアイスクリームが溶けかけで大変でした。冷蔵庫
は機械的に冷やしているわけではなく、保冷庫にドライ
アイスを入れて冷やしているだけのようで、ドライアイ
スが残り少なくなっていて、こんな事になっていたよう
です。
アイスクリーム
川沿いには親しげに話し込む 2 人連れがいて、その後
ろに、彼らのどちらかの飼い犬と思われるドーベルマン
が遊んでいました。かまってもらえないためか、ドーベ
ルマンは寂しげです。
寂しげなドーベルマン
見ていたら、木の枝をどこかから拾ってきて、口でくわ
えて振り回して遊んでいました。そのまま「見て、見
て、おもちゃを見つけたよ」と言いたげな感じで 2 人
連れのところへ行ってみたりもしていましたが、2 人連
れは何やら真剣に話し込んでいて無視していて、さらに
ドーベルマンが寂しそうにしていました。
寂しげに木の枝で遊ぶドーベルマン
最初に出てきたテムズ川の堰の上は、歩道になってい
て、対岸へ渡ることができます。対岸の堰の少し下流
にはビューアイランド View Island という島がありま
す。
ビューアイランド View Island へ続く道
名前の割りに、あまり見晴らしはよくません。テムズ川
本流側を向いたベンチからは、対岸のキングス・メドゥ
King’s Meadow 公園が見えています。
ビューアイランド View Island のベンチ
島の中央部には広場がありました。舗装された広場の周
りが木で囲まれていて、周囲の木から伸びた枝がドーム
状に広場の上を囲んでいて、なかなか綺麗な感じのとこ
ろです。
ビューアイランド View Island の広場
広場の四方には、この島の自然や動植物について説明し
た看板があります。しかしどれも落書きされていて、残
念な状態になっていました。
落書きされた看板
さらに進むと島から出る小さな橋があり、ヒルズ・メ
ドゥ Hills Meadow という公園に出ます。島からわたっ
たすぐの所には、子連れの白鳥がいました。
子連れ白鳥
動物の子供はたいがいかわいいものですが、白鳥の子供
は「みにくいアヒルの子」に選ばれた事が納得できる感
じで、かわいくありません。
どんどん上流へ進むと、レディング橋 Reading Bridge
があります。
レディング橋 Reading Bridge
橋を渡るとレディング駅方面へ行くことができますが、
この日は橋を渡らずテムズ川北岸を進みました。レディ
ング橋の少し上流にはクライストチャーチ・プレイ・
フィールドという公園があります。ここにはテニスコー
トや、子供用のプールなどがあります。
クライストチャーチ・プレイ・フィールド Christchurch Playing Fields
さらに北岸を上流へ進み、キャバシャム橋 CAVERSHAM
BRIDGE で南岸へ戻って、アパートへ帰りました。北岸
の公園を歩いている途中でも、テムズ川を何艘ものナ
ローボートが通過していきました。
テムズ川を行くナローボート