(詳細) 夏期休暇 1 日目その 2 – 野辺山 SL ランド

JR 最高地点の次は、野辺山 SL ランドへ向かいました。JR 最高地点から 1km ほどしか離れていない国道 141 号線沿いにあります。
思っていたよりはるかに狭い敷地でしたが、敷地の周囲の外周をまわるように敷かれた線路を、本物の SL が走ります。下の写真の SL 362 型が、その SL です。
362 型蒸気機関車
362 型蒸気機関車
SL の車体左側面には 2 枚の銘板と、1 枚のナンバープレートがついています。(そういえば、線路が敷地を囲んで左回りになっているので、右側面は全然見てません…)
一番大きな銘板はおそらく製造会社のものです。以下のように書かれていました。(一部フランス語っぽいアルファベットがついていて、入力できないので、その部分は英語のアルファベットで代用しています)
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La Croyere-Belgique
S.A.
ANGLO-FRANCO-BELGE
des Ateliers de
La Croyere Seneffe et Godarville
1948
No 2657
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SL の銘板 1
SL の銘板 1
もう 1 枚は「糖台」とだけ書かれたプレートです。この SL は元々は台湾のサトウキビ工場で働いていたということなので、その時のプレートなのではないかと思います。
SL の銘板 2
SL の銘板 2
ナンバープレートは車両番号だけが書かれたシンプルなものです。
SL のナンバープレート
SL のナンバープレート
SL は 30 分に 1 本運転されています。DL (ディーゼル機関車) によって運行する日もあるようですが、この日は SL でした。早速乗車券を買って乗り込みます。大人 1 人 300 円です。
SL 乗車券
SL 乗車券
列車はものすご~くゆっくり進みますが、なにせ路線が短いので、乗車時間は 10 分弱しかありません。
SL 乗車を楽しむ奥村
SL 乗車を楽しむ奥村
SL 乗車を楽しむ妻
SL 乗車を楽しむ妻
走行中の SL
走行中の SL
SL は本来石炭をカマで燃やし、それによってボイラー内の水を沸かして蒸気を作り、その蒸気をシリンダーに送って動きます。しかしここの SL は、本来の石炭を使ったボイラーによる運転は認められなかったらしく、運転台の後ろに重油ボイラーを積んでいて、そのボイラーで作った蒸気で走っています。運転台の後ろ半分はこのボイラーを積むためかなり背が高く改造されていて、この SL の本来の形とはかなり違うようです。客車から牽引している SL を見ると後ろから見ることになるので、この改造された部分だけしか見えません。そこはちょっと残念です。
SL の重油ボイラー
SL の重油ボイラー
それでも走行自体は蒸気によって SL が元から持っているシリンダーで動作していて、ドラフト音もちゃんとして、客車にも蒸気が流れてくるので、SL の雰囲気は楽しめました。
実際に使われている駆動部の逆転器まわり
実際に使われている駆動部の逆転器まわり
敷地内には他にも使われていない車両が展示されていました。展示、と書きましたが、来歴などの表示もありませんし、状態はかなり悪く、屋根もないところで雨ざらしとなっており、展示されているというより、放置されているという感じの残念な状態です。
7 型蒸気機関車
7 型蒸気機関車
ディーゼル機関車
ディーゼル機関車
他に稼働する DL が 2 両あるそうですが、車庫に入っているようで見れませんでした。
敷地内には他にも主に子供向けのアトラクションがあります。ヘリコプターも飛行機もありましたが、残念ながら 10 歳未満でないと乗れないという年齢制限があり、搭乗を断念しました。
ヘリコプター
ヘリコプター
飛行機
飛行機
100 系新幹線もいました。
100 系新幹線
100 系新幹線
こちらはスイスレーティッシュ鉄道という、自分でマスコンを操作して乗れる列車です。
スイスレーティッシュ鉄道
スイスレーティッシュ鉄道
視線を低くしてみると、迫力が増していい感じです。
スイスレーティッシュ鉄道
200808CIMG7180
乗るまでは子供向けと思っていたのですが、実際に乗ってみると、なかなか楽しくて、SL 乗車よりも楽しめました。ちなみに 4 人まで乗れて、人数に関係なく 1 回 800 円です。私の場合妻と 2 人で乗ったので 1 人あたり 400 円で、SL よりも高くなってしまいました。
走行中のスイスレーティッシュ鉄道からの風景
200808CIMG7186
次は国立天文台野辺山観測所です。


2010/03/01(月) 追記
この野辺山 SL ランドの SL が元々使われていた場所は、台湾彰化県渓湖鎮にあった製糖工場「渓湖糖廠」(シーフータンチャン) というところのようです。Wikipedia に記載がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%93%E6%B9%96%E7%B3%96%E5%BB%A0
野辺山 SL ランドの 362 型蒸気機関車の兄弟車と思われる「346 号」が観光用に運行されているようです。

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