母校立命館大学のアメリカンフットボールチーム、パン
サーズが甲子園ボウルに勝ってライスボウル出場を決め
たため、2009/01/03(土) に応援に行ってきました。
往路は町田からロマンスカーです。もうすぐ引退が噂さ
れる HiSE 10000 形の、最前列展望席が取れました。
HiSE 10000 形 (新宿駅にて)
この日は天気も良かったため、最前列からはすばらしい
展望が楽しめました。
HiSE 最前列からの、前方車窓
新宿から JR 総武線で水道橋駅まで乗ると、もう東京
ドームシティです。東京ドームシティの南東角は、ずい
ぶん長い間仮設建物があったり、工事をしていたりして
いたのですが、昨 2008 年に工事が完了して MEETS
PORT という新しい建物ができて、ずいぶんすっきりし
た感じになりました
東京ドームシティ MEETS PORT
というわけで東京ドームへ到着です。RICE BOWL の看板
には、ちゃんとパナソニック電工インパルスと立命館大
学パンサーズのヘルメットのマークが入っていました。
RICE BOWL の看板
大学側応援席は 1 塁側です。入口を入ると、グッズを
売る売店があるのですが、けっこう売り切れている品物
がありました。
立命館応援グッズ売店
前回までどうだったか覚えていないのですが、今回は指
定席は 2 階バルコニー席だけで、他は全席自由席で
す。私が入ったのは 13:00 少し前ぐらいでした。吹奏
楽団に近いところが応援しやすいと思ったのですが、ま
だ入っていませんでした。場所取りしているらしいとこ
ろがあってその右斜め後ろぐらいに座ったのですが、し
ばらくして 13:00 ちょうどぐらいに吹奏楽団が入って
きた場所は、そこよりかなりグランドに向かって左手の
方で、結局あまり近くには座れませんでした。
入口でプログラムと、今回の大会冠スポンサーであるプ
ルデンシャルのロゴとカラーの青白が半面、残りが
Ritsumeikan の名前とチームカラーのマルーンというチ
アスティックが配られていました。さらに座席にいる
と、応援団の人がまわってきて応援グッズをいくつか
配ってくれました。
1 つはプラスチックの巻物のようになった横断幕で、普
段は巻きとられた状態になっていて、引っ張ると写真の
ようにチームカラーのマルーンの地に、RITSUMEIKAN と
白地で書かれた横断幕になるというものです。パンサー
ズが甲子園ボウルに出たのは 2005 年以来です。私がパ
ンサーズを応援するのも今年の甲子園ボウルが 3 年振
りだったので、その間の年にも使われていたのかも知れ
ませんが、私にとっては今年の甲子園ボウルではじめて
見たグッズです。従来のグッズに比べると原価が高そう
です。
これは、ビッグプレーが出た場合などに、RISTUMEIKAN
の字の側をグランドに向けて広げたりして応援するとい
う説明を試合前に応援団が行っていましたが、実際ビッ
グプレーがでると、どうしてもチアスティックをバンバ
ンたたいてしまいます。それは私だけではないようで、
応援団が意図しているような形でこの横断幕を使ってい
る人はいなかったように思います。
RITSUMEIKAN 横断幕
こちらはもうおなじみとなったチアスティックですが、
名称問題などもあったためか Rits ではなく
Ritsumeikan と書かれたものでした。個人的には漢字で
立命館と書かれたものが一番立命館らしい感じがしま
す。
応援団のリズムに合わせてたたくだけなので簡単です。
しかしこのチアスティックが配られるようになってから
校歌を歌う時に、宴会で手拍子するようにチアスティッ
クで拍子をとる人が増えてしまいました。あれは格好悪
いのでやめてほしいです。
チアスティック
これも新グッズの “R” のボードです。試合前の選手入
場時に、これをグランドに向けて掲げてもらい、その後
は折りたたんでハリセン状にし、応援のリズムを取ると
いう使い方が、このグッズ自体に書いてあります。しか
し選手入場時もほとんどの人はチアスティックをバンバ
ンたたいてましたし、応援のリズムもチアスティックで
取るので、出番はありませんでした。
また、選手入場時の想定した使い方も、上記の横断幕と
かぶっています。立命館大学応援団のアメリカンフット
ボール応援グッズ制作は、ちょっと迷走している感じが
します。
R ハリセン
こちらはシールです。これは顔や帽子に貼っている人な
どがいて、有効に活用されていました。
R シール RICE BOWL バージョン
他に、”R の小旗” と、”立命館” という漢字の大きめの
旗を配っていました。これらはもらえるのではなく、貸
してくれるだけで、試合が終了すると回収していまし
た。私も “立命館” の旗を借りて試合中ビッグプレーが
出た時などに振っていました。
観客は新聞発表では 34,655 人ということでしたが、試
合開始 15 分前ぐらいには 1 階席がほぼ満席となり、
当初は閉められていた 2 階席を開放するというアナウ
ンスが流れていました。
関西勢同士の対決を東京ドームでやっているという集客
には不利な条件であるにも関わらず、1 塁側だけでな
く、社会人チームを応援する 3 塁側もよく入っていま
した。
ほぼ満席の試合開始 15 分前の 1 階スタンド
久しぶりにバナナマンも見かけました。
バナナマン
試合中は応援に集中しているので、プレーの写真は 1
枚もありません。
下の写真はニーダウンするチアです。立命館大学の応援
団は (立命に限らず、どこのチームの応援団も) かつて
は、負傷者が出た場合にも応援を継続していました。
2002 年だったかの甲子園ボウルを見に行った時に、私
はそれを不快に感じて、応援団の人に「負傷者への対処
中にも応援しているのはどうかと思う」と言いました。
それに対応してくれたのか、もとから考えていたのか、
その次に甲子園ボウルへ行った時は負傷者が出ると赤十
字マークが掲げられ、吹奏楽団は演奏中止、チアも応援
を中断してニーダウンするようになっていました。それ
だけでなく、イエローフラッグが出た時も黄色いボード
が掲げられ、演奏を中段して審判の発言を静かに待つよ
うに変わりました。このスタイルは他のチームの応援団
にも広がって、現在は大学、社会人とも、同じようにす
るところが増えています。
負傷者への対処をニーダウンして見守るチア
試合は、不利といわれていた立命館が第 1 Q に順調に
得点を重ねました。ラン、パスともいい感じで決まって
いました。QB、RB、WR のがんばりももちろんあるので
すが、ラインのがんばりで、クオーターバックもラン
ナーもよく守られていたという印象を強く感じました。
第 2 Q になるとパナソニック電工インパルスのディ
フェンスがアジャストしてきて、なかなかオフェンスが
進めない感じになる一方、ディフェンスは、パナソニッ
ク電工の 2nd エフォートを止められなくなってきて、
タックルが決まったところから 3、4 ヤード進まれてし
まう微妙な展開です。しかし試合を決定するような場面
でパナソニック電工側が反則で罰退する事が 2 回、パ
ナソニック電工の 4th down ギャンブルの失敗が 2 回
ありました。その結果、本来であればタッチダウンをと
られていた場面がフィールドゴールで済んだりして、最
後まで僅差ながらリードを保つ事ができました。最後は
4th down ギャンブルのパスをインターセプトし、その
返りのオフェンスで 1 回 1st ダウンを更新できて時間
を消費することができたのが決定的でした。最後のパン
トキックもよく、さらにパントリターンを全く許さずに
相手の攻撃になりました。その後のディフェンスは、パ
スカバーだけしっかりして、大きなゲインを許さずに時
間を消費させればよいという守りに徹していました。そ
のためパナソニック電工インパルスのクオーターバック
高田 (ちなみに立命館大学パンサーズ OB) は、ランで
10 ヤードぐらいは余裕で走れる状況にありながら、ス
クリメージラインを超えることなくパスターゲットを探
しては投げる事しかできません。ショートレンジのパス
が成功したりはしましたが決定的なものとはなりませ
ん。最後時間がもうない状態では、これ以外の選択肢は
ないという一か八かのタッチダウン狙いのパスを投げて
きました。高い軌道の長いパスは落下地点の予測が簡単
で、ボールが落ちてくる時にはパナソニック電工インパ
ルスのレシーバーを立命館大学ディフェンスプレーヤー
4、5 人が取り囲むような状態で、パスが成功するはず
もありません。立命館のプレーヤーがパスをキャッチし
た瞬間スタンドは勝利を確信して盛り上がりました。し
かし審判が集まって話し合いをしています。どうやら、
パスインターセプトしたボールを、パナソニック電工の
プレーヤーが掻き出していたようなのです。しかし審判
の判断は、ボールが掻き出される前に立命館のプレー
ヤーが膝をついておりボールデッド、その時点で時計は
0 だったので試合終了という判断で、立命館大学パン
サーズの日本一が決定しました。
相手の反則に助けられたところもありますが、今年の立
命館大学パンサーズは、甲子園ボウルでも、このライス
ボウルでも、ディフェンスのチームだったと言えそうで
す。
おめでとう! 日本一、立命館大学パンサーズ
試合後校歌を歌って、エールを一方的に送り (社会人の
応援団はエール交換の習慣がないので、返してくれませ
ん) グランドに整列した選手がスタンドへ礼をしてくれ
ました。
最後に立命館大学チアリーダー部 PeeWeeS が「応援あ
りがとうございました!」とスタンドに挨拶するのが恒
例となっています。
PeeWeeS
これで観戦終了です。帰宅してビデオに録ってあった
NHK のライスボウル中継を見ましたが、最後のプレーは
現場ではけっこう安心してみていたのですが、テレビで
見ると、思っていた以上にきわどいプレーだった事がわ
かり驚きました。
実際あの場面でそこまで冷静な判断をするのは難しいの
でしょうが、パスレシーバー以外に、最後にボールを掻
き出した選手を含め 3 人しかパナソニック電工の選手
がいなかったし、あの場面ではインターセプトしなくて
も、パスインコンプリートにすれば試合は終了していた
ので、パスをキャッチした判断は、実は間違いで、パナ
ソニック電工の選手がいないところへボールをはたくだ
けにするプレーが正解だったのかも知れません。
ともかく、勝ちました。
立命館大学パンサーズ、日本一おめでとう!
会のHPで知り、時折、楽しく拝見しております。3日は良かったです、しばらく関西勤務でしたので、ドームは10年?ぶりでしたが、混んでましたね。あのラストプレーは・・・・。ブログ、豊富な写真と適切な記事、大いに参考にさせてもらっています。ブログに誘われ、妻沼へ応援というか、家族へ自慢しに、6月は尾瀬に、昨日は西穂高(夏山しか行けないので、あの価格で、別世界、最高でした。)へ行ってきました。これからも楽しいブログを、期待しております。
> 小澤さん
コメントありがとうございます。
1986 年卒だと、私が 1987 年入学なので、ちょう
ど入れ替わりですね。野崎さんと同期ということ
でしょうか? 野崎教官には色々教えていただきま
したが、1 回生だった私にとって、やはり怖い存
在でした。
学生選手権 (妻沼) は立命館が出ないので、今年
は行かない予定です。そういえば、JA2088 は大
利根の日本モーターグライダークラブで元気に飛
んでいるようです。こちらをいつか見に行きたい
と思っています。
西穂高は、不思議なところです。山男が死ぬ思い
で努力しなければ登れないようなところへ、あん
なに簡単に行けるのですから。私が行った昨年は
視程がよくなかったので、また行きたいと思って
おります。
またコメントをおよせください。