2 日目は決勝です。天気予報は晴れで、気温も暖かくなりそうです。
今年は昨年に続いてシティーホテル友部に宿泊しました。このホテルは教習所に併設されていて、おそらく合宿免許のために作られた宿泊施設を、そのまま一般向けのホテルとしても営業しているものと思われます。このホテルは朝食付で予約すると、予約時に朝食のメニューを選ぶ必要があります。これは洋食パンセットです。洋食のメニューでは他にチーズトーストの朝食付というメニューもあって、こちら洋食パンセットの方が 170 円高くなっています。
ホテルの朝食 (洋食パンセット)
ホテルの部屋からは教習コースが見えています。
教習コース
ホテルをチェックアウトして、ツインリンクもてぎへ向かいました。天気は、薄曇りと晴れの間ぐらいの感じだったのですが、もうすぐツインリンクもてぎに到着するというころになって急激に空が暗くなって、いきなり大雨が降ってきました。駐車場についた時には少し雨脚は弱まっていましたが、止む気配はありません。仕方なく今日は使わないはずだった雨合羽を着てコースへ向かいました。
東エントランスから入場しました。チケットホルダーを持ってくるのを忘れたので、購入しようと C 席の裏あたりの売店の列へ向かいました。けっこう混雑している上に、雨のため傘を差している人が多くて歩きにくいです。
傘をさす人々で混雑する C 席裏の売店の列の間の通路
チケットホルダーを探しますが、食べ物屋さんが多くてあまりありません。見つけたものは鈴鹿サーキットのものだけですが、なんとなく鈴鹿サーキットのものを買う気になれず、結局ホームスタンドの建物にある売店まで行って買いました。
チケットホルダーを入手したので、自分の席である G 席へ向かいます。途中自由席である E 席を経由して行きました。E 席から最終コーナー付近を見ると、オフィシャルがコースの修理をしているようでした。コース脇を少し掘って水はけを改善しようとしているような感じでした。
オフィシャルがコース修理中
そのまま G 席へ向かう途中で雨が止み、G 席に着いた頃には少し晴れ間が出てきたぐらいでした。なんとも不思議な天気です。各クラスの決勝前に、ホンダ WGP 参戦 50 周年メモリアルランというイベントがありました。谷口 尚己、高橋 国光、フレディ・スペンサーといった伝説的なライダー達が、RC142、RC164、NSR500 に乗ってコースを 1 周してくれるはずで楽しみにしていたのですが、雨の影響でコースコンディションが悪く、ホームストレートのみの走行となってしまい、私の見ていた G 席前の 90 度コーナーのところへは来ませんでした。ちょっとがっかりです。
しばらくするとさらに天気が回復してきて、再び雨がふることはなさそうな感じだったので、合羽を脱ぎました。他の人が手すりに干していたので、私も自分の席のすぐ後ろの手すりで合羽を干しました。
合羽干し
今回観戦した G 席は 90 度コーナーの内側にあります。同じ 90 度コーナーの外側には Z 席があります。Z 席は正面 (G 席の 90 度コーナー寄りの中段部分) にサーキットビジョンがありますが、G 席から見えるサーキットビジョンはありません。コースのほかの部分での追い抜きやクラッシュなどがあると、サーキットビジョンがある Z 席からは「お~」などと歓声が上がるのですが、G 席はし~んとしていて、その対象が面白かったです。
ツインリンクもてぎには、サーキットビジョンの映像を、無線 LAN で配信する Pit Live TV というシステムがあり、90 度コーナーあたりでは、その電波が拾えます。私の Advanced W-ZERO3 でも電波は拾えて画面を見れたのですが、映像はガクガクしているなんてものではなくて、動画というより紙芝居という感じでした。無線 LAN の伝送がいまいちなのかと思っていたのですが、ふと気が付くと、私の目の前の何列か前の人が PC で同じ Pit Live TV を見ていました。
パソコンで Pit Live TV 動画再生中
それを見ていると、動画はスムーズに見えていました。どうやら Advanced W-ZERO3 の性能に問題があるということのようです。
決勝レースは 125 クラスから開始です。先ほどまでの雨の影響でコースは部分的に濡れていて、部分的に乾き始めているという、いかにも難しそうなコンディションでした。
ウェット部分が残る 90 度コーナー
ウェット部分が残るダウンヒルストレート
125 クラスでは、ウェット用のタイヤを履いて出てきたライダーと、セミ・ウェット用のタイヤを履いて出てきたライダーがいたようです。コースはレース開始直前から急速に乾きはじめました。路面から雨が湯気になって立ち上っていました。あんな光景を見るのは初めてです。
サイトラップを走った時点で決断してドライ用タイヤに履き替えるライダーも何人もいたようです。結果としてはドライ用を選択するのが正しかったようです。
125 クラスにはフル参戦している小山 知良、中上 貴晶の 2 名以外に、ワイルドカードライダーとして何人かの日本人ライダーが走っていましたが、結果はあまりよくありませんでした。
小山 知良、中上 貴晶は中盤でかなり追い上げた時期もあったのですが、途中からずりずり下がっていってしまいました。
中上 貴晶
125 クラスの決勝が終わった時にはコースはすっかり乾いていました。
乾いたダウンヒルストレート
250 クラスでは青山兄弟が大活躍です。青山 博一が、2 番グリッドからスタートし、一時はラップリーダーとなりました。10 周ぐらいはトップを守っていたと思いますが、後半でバウティスタに抜かれて 2 位となりました。オートバイの速さが違うのか、2 位になってからは 1 位との間はどんどん広がっていってしまい、結局 2 位のままレースを終えました。しかし開発の続く「現行機」アプリリアに対して、2 年以上前から開発が停止した旧車であるホンダのオートバイに乗る青山 博一にとっては 2 位でも十分すばらしい成績です。
青山 博一
レギュラー参戦シートを失っている弟、青山 周平も、ワイルドカード参戦して 6 位に入りました。大善戦と言えると思います。
青山 周平
250 クラスの決勝途中ぐらいから風が強くなりはじめました。鯉のぼりが真横になびいたままになっていたので、風速 30 ノット以上はあったのではないかと思います。
強風になびく旗と鯉のぼり
最後に MotoGP クラスの決勝です。
決勝の前に、開会セレモニーが行われました。例年は日本国歌が演奏されていたような記憶があるのですが、他のイベントと混同してしまっているのでしょうか? 今年は国歌演奏はなかったように思います。開会宣言は例年は政治家がやっていたと思うのですが、今年はフレディ・スペンサーが行いました。なかなかよかったです。
MotoGP クラスのレースでは唯一の日本人ライダー高橋 裕紀が 1 周目の途中でミスをしてリタイヤしてしまい、レースで走る姿は G 席では一度も見れませんでした。この写真はサイトラップの高橋 裕紀です。
高橋 裕紀
レースはバレンティーノ・ロッシがトップに出てから後続を引き離してそのまま優勝かと思ってみていたら、意外なことにチームメートのホルヘ・ロレンソがロッシをパスして、そのまま逃げ切って優勝しました。
ロレンソ vs. ロッシの熱い争い
優勝したホルヘ・ロレンソ
バレンティーノ・ロッシ
4 位に終わったケーシー・ストーナー
90 度コーナーには毎年関係者として招待されたらしい人が、ガードレールのすぐ外側というところで観戦しています。下の写真は、その中の 1 人のおっちゃんが、コンパクトカメラっぽいちゃちいカメラで、おぼつかない手つきでロッシの写真を撮っていました。
ロッシの写真をとるおっちゃん
今回のレースではロレンソがロッシをパスしたことが最大の驚きでしたが、カワサキのワークス撤退後、サテライトチーム (本体がないのに、サテライトって言うのだろうか?) で参戦している HAYATE レーシングが 6 位に入る善戦をしたことです。来年は見れない 1 年限りの珍車となる可能性も高く、写真を撮れたのはラッキーかも知れません。
HAYATE レーシング
125 クラスの決勝レースの途中からすごく天気がよくなってきました。脱水症状も心配されるような状況だったので、多めに水分を取っていたのですが、するとトイレに頻繁に行きたくなり、125 クラスの決勝後、250 クラスの決勝後の 2 回トイレに行きました。面白いことに G 席から少し離れたところにある仮設トイレには行列ができているのに、そこから 200m と離れていない常設トイレはガラガラで、誰も並んでいませんでした。常設トイレの方が清潔で設備も使いやすいのに不思議な現象です。私は 2 回とも常設トイレを使わせてもらいました。
行列のできた仮設トイレ
空いている常設トイレ
G 席のすぐ後ろにはオートバイ用の駐車場があるのですが、さすが MotoGP を見に来ている客層だけあって、すごいオートバイがいくつかありました。中でも目を引くのは、やはりこれ、NR500 です。
NR500
今回の観戦では、新しい応援グッズ、エアホーンを持ってきました。昨 2008 年に富士スピードウェイに F1 を見に行った時に買ってきたものです。
ECO BLAST AIR HORN
普通のエアホーンは使い捨ての圧縮空気ボンベのようなものを買い足して鳴らすようなのですが、この ECO BLAST は自転車用の空気入れで自分で圧縮空気を作れば、いくらでも鳴らすことができます。拍手や声援は、オートバイの音でかき消されてしまう感じがするのですが、エアホーンなら、やかましい中でもレーサーに聞こえているのではないかという感じがしました。
レースが終わって駐車場に戻ると、隣の車の後ろに設営されていたレジャー・テーブルなどが、強風でなぎ倒されて大惨事になっていました。この時点では、この車の持ち主は戻ってきていなかったようです。戻ってきたらびっくりするでしょうね…
レジャー・テーブル大惨事
帰りです。例年より少し早く帰れたような気がしていたのですが、季節が違うために日の落ちるのが遅いため、そのように感じただけなのかも知れません。
友部 S.A. には水戸黄門の顔ハメがありました。
水戸黄門顔ハメ
同じく友部 S.A. です。五浦ハムのハム焼というのを売っていたので食べてみました。なかなか美味しかったです。私が買ってしばらくしたぐらいで売り切れてました。
五浦ハムのハム焼
ハム焼
こちらも友部 S.A. で食べた餃子まんです。肉まんの中身が餃子です。本当の餃子とちがって醤油をつけずにそのまま食べるので、その点を考慮してもう少し味付けが濃くてもよいのではないかと思いました。
餃子まん
友部 S.A. を出るとすぐに眠くなってきて、ほとんど走っていないのに谷田部東 P.A. で再度休憩し、しばらく寝ました。起きてからトイレに行ったのですが、谷田部東 P.A. のトイレマークは個性があります。
谷田部東 P.A. のトイレマーク
さらに走りだしてからガソリンが残り少ないことに気づきました。常磐道から東名方向へ抜けるには首都高をかなり長距離走りますが、首都高にはガソリンスタンドがついた S.A. がないので、常磐道でガソリンを入れておく必要があります。谷田部東 P.A. からたいして走っていないのに、再び守谷 S.A. に立ち寄りです。どうせ立ち寄るので、ガソリンスタンドに行くだけでなく、ご飯も食べてしまうことにしました。
守谷 S.A. ドミかつ丼
売店には守谷 S.A. のオリジナルキャラクター守犬 (もりけん) グッズを売っていました。
守犬 (もりけん)
水戸黄門顔ハメ…暗かったので断念しました。
もしやってたら間接顔ハメでしたな。
水戸黄門顔ハメを見た瞬間、パソコンの画面に
唾が飛び散りました。
あなたのおバカにお付き合い頂いた見知らぬ方に
感謝。
NR500って一般販売したんだっけ?
もりけん、ちょっと微妙…。
> すぎさま
私は一人だったのに、近くにいたアベック (昭和語) にお願いして撮ってもらいました。暗いぐらいであきらめるなんて…
> あんぱんちさん
撮ってくれたアベックもきっと楽しめたはず。
> nagayoshi さん
そう言われて Wikipedia 見てみたら、市販されたのは単に “NR” と呼ぶらしい。排気量も 750cc なので、”NR500″ と書いたのは間違い。
> くくつさん
見た目は微妙でも、本当に守谷でしか買えないところがプレミアム。