夏季休暇 2 日目、今回の旅の 2 つ目の目的である世界最速フェリー・ナッチャン Worldに乗っています。オーストラリアの Incat という造船会社が製造した船で、2008 年に、姉妹船のナッチャン Rera の好評を受けて増備された船ですが、同じ年のものすごい原油高によって走れば走るほど赤字になる状態になってしまい、デビュー同年の 2008 年に引退に追い込まれたという不幸な船です。現在別のフェリー会社が借り受けて、北海道の観光シーズンに合わせて夏季限定で運航されています。
この船は屋外に出れるのは船尾の小さなデッキだけです。出航時はデッキで様子を見ていたのですが、青森を出てしばらくは港内であるためか速度は控えめで、あまり面白くありませんでした。
青森を出たすぐの波の立ち方
客室に戻ってくつろいでいましたが、しばらくするとエンジンのうなりが明らかに高くなりました。あわててデッキに出てみると、エンジンによる波の立ち方が全然違う状態になっています。
フルパワーになってからの波の立ち方
船はとても大きいのに、乗っていると速さが明らかに実感できます。こんな速い速度は船では経験したことがありません。デッキが後方にしかない理由もわかりました。屋外に出れるデッキの中でも、後ろの方へ突き出した部分では風があたるのですが、最大速力になると、ものすごい強風です。36 ノット (時速 70km/h 弱) なので、当然です。これで普通の船のように船の上面や側面に屋外に出れるデッキがあると、物を飛ばされる人とか、もしかしたら強風で転倒する人も出るかも知れません。そのぐらい速いのです。
船の速さを伝えられるような写真を撮れないかとがんばったのですが、写真では無理でした。ビデオも撮ってみましたが、再生すると、普通の船にしか見えません。速力を体感するには、ぜひ青森まで来て乗ってみてください。来年も運航するかどうかは不透明ですが… ちなみに今 2010 年の運航も、6 月にようやく正式決定となったので、来 2011 年も夏がかなり近づくまで運航は正式には発表されないと思います。
売店に飲み物を買いに行ったら、なっちゃんを売っていたので買いました。
ナッチャンでなっちゃん
お昼を食べてなかったので、売店で弁当も買いました。ホタテ炙り串弁当 (840 円) です。
ホタテ炙り串弁当
2 時間 45 分の乗船時間はあっという間で、函館に到着です。フェリーターミナルで、湯の川温泉の花火のポスターを見ました。うまく行けば函館山の上から見れそうな時間です。
フェリーターミナルから函館駅へ連絡バスで移動すると、ちょうど駅前から函館山山頂行きの登山バスが出発するところでした。荷物が多かったのですが、一度ホテルへ戻ると時間が遅くなりすぎると思い、そのまま乗車して函館山の山頂へ向かいます。バスを降りて展望台へ行くと、すでに花火大会は始まっていました。夏場のこの展望台はそうでなくてもものすごい人数の人なのだと思いますが、花火のために、前の方の人がなかなかどいていきません。手を伸ばして撮っていたりしたら、偶然前の方の人が大勢帰っていってくれたので、柵のところまで出ることができました。しかし、柵を三脚がわりに使って撮っても湯の川は遠いのでズームにする必要もあって、全然きれいに撮れませんでした。
函館山山頂から見た湯の川温泉の花火
函館は 1 泊だけで、明日もナッチャン World に乗って青森に戻ります。その後青森に 1 泊するのですが、青森で何を観光すべきか何も調べていないままなのでした…
帰宅したらもう少し詳細な記事を書く予定です。
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