潤水都市さがみはらフェスタ

2010/11/20(土) は、潤水都市さがみはらフェスタに行ってきました。
駐車場がないので JR 横浜線相模原駅から歩いて向かいます。会場は普段は立ち入ることができない、米軍相模原補給敞です。有刺鉄線の張り巡らされた塀に囲まれた米軍相模原補給敞は、お祭りの会場としては似つかわしくない感じですが、来年だか再来年だかに一部返還される予定で、返還予定となっている、現在は空地となっている部分が会場でした。米軍も来年とか再来年とか言ってないで、空地にしてて使ってないならすぐ返せばいいのにと思うのですが…
米軍相模原補給敞の入口
米軍相模原補給敞の入口
会場となった米軍相模原補給敞は、軍の施設なので、立入禁止の区域などもあります。英文と日本語が併記された看板がものものしい感じです。
立入禁止の看板
立入禁止の看板
会場内の電柱には緊急通報専用電話機の入った箱があります。書いてある番号は 110 でも 119 でもなく、アメリカの緊急通報番号である 911 です。
緊急通報用電話機の番号は 911
緊急通報用電話機の番号は 911
今回のフェスタのメインイベントは創作ラーメンコンテスト「さがみはらぁ麺」です。
妻の事前調査では KAZE という店がよいらしいです。私は現地で会場入口に並んでいた看板を見てラーメンかるあのクリーミーカレーラーメンを食べたいと思っていました。会場に近付くと KAZE の屋台は大行列です。一方ラーメンかるあは 2、3 人しか並んでいません。KAZE に並ぶ前にこちらを食べてしまおうということになり、クリーミーカレーラーメンをまず食べました。
ラーメンかるあのクリーミーカレーラーメン
ラーメンかるあのクリーミーカレーラーメン
時間を節約するため KAZE の列に並んで食べます。ところがこの列が全く進みません。クリーミーカレーラーメンを食べ終わっても、まだまだ 1 割も進んでいない状態です。隣の JN ファミリー相模国伝説のラーメンの列は、入口の呼び子さんが「並んでいるように見えますが、思ったより早いです。うちの店の列は進みます」と言っているのが全く嘘ではなく、KAZE の列の 10 倍ぐらい早く進んでいきます。
KAZE の隣の JN ファミリー相模国伝説のラーメンの屋台
KAZE の隣の JN ファミリー相模国伝説のラーメンの屋台
しばらくそのまま並んでいたのですが、妻と分業で別の列に並ぶことにして、私は KAZE の列に残って、妻がJN ファミリー相模国伝説のラーメンの列へ行きました。KAZE の列が 10 人分ぐらいも進んだかな、というぐらいの間に、妻はてるてら~めんを入手して戻ってきました。早い!
JN ファミリー相模国伝説のラーメンのてるてら~めん
JN ファミリー相模国伝説のラーメンのてるてら~めん
てるてら~めんはチャーシューや煮玉子が入ったけっこう豪華なとんこつラーメンで、なかなかおいしかったです。
その後も KAZE の列は全然進まないので、妻はまた別の列に並びに行きました。九州ラーメン中華酒菜とんとんの味菜ら~めんです。
九州ラーメン中華酒菜とんとんの味菜ら~めん
九州ラーメン中華酒菜とんとんの味菜ら~めん
これもなかなかいけます。でもてるてら~めんの方が美味しいかな…
そして列に並ぶこと 1 時間 25 分、ようやく潮中華 KAZE の花らーめん (塩) を入手しました。KAZE は家族経営の店であるためか、テントにいる人は大人 2 人と、小学生ぐらいの子供 2 人です。麺を茹でたりスープを作ったりする作業はお父さんが 1 人でやっていて、男の子が麺の準備を、女の子が会計を、お母さんが具材を入れたりする作業を分担していましたが、実質的にお父さん 1 人で作っているようなもので、これでは遅いはずです。
潮中華 KAZE の花らーめん (塩)
潮中華 KAZE の花らーめん (塩)
KAZE の大行列で予想外に遅くなりましたが、JAXA の川口淳一郎教授の講演が 13:30 からあるのであわててステージへと移動しました。ステージはスケジュールよりかなり遅れていて、13:30 の時点では政治家がくだらない挨拶をしたりする開会記念セレモニーをやっていて、川口先生の講演開始に間に合いました。
セレモニーが終わると、会場の最前列から 5 列目ぐらいまでに座っていた、周辺市町村の首長さんたちや、市役所のお歴々などが退席していきました。後ろの方に座っていた人々はしばらく空席を呆然と見ていましたが、1 人が空いた席に座りに行くと、わっと、我先にと最前列の方へ移動していきました。しょうもないセレモニーなどどうでもいいけど、川口先生の話は近くで聞きたいという人が多かったのでしょう。面白い光景でした。
私はそのようにして前の方へ行ってしまった人が多くいたおかげで空いた席があったので、元いた席よりかなり近くへ行くことができました。
そんなこんなで予定より 30 分ほど遅れて川口先生の講演が始まりました。
JAXA の川口淳一郎教授
JAXA の川口淳一郎教授
知らない人はいないと思いますが、一応説明しておくと JAXA の川口淳一郎教授とは、小惑星探査技術実証試験衛星「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーだった方です。私は JAXA のイベントには色々行っていますが、川口先生の講演会はいつも人気で整理券制になっていたりして、これまで聞く機会がなく、これが初めてとなりました。宇宙探査に対して、非常な情熱を持って取り組んでいるのだということが伝わってくる、すばらしい講演でした。
講演の後会場をうろうろしていたら、来賓の方が休憩するテントがありました。政治家のみなさんはもう帰ってしまったらしく誰もいませんでしたが、川口先生は残っておられて、多くの人にサインを求められていました。私は一緒に写真を撮ってもらいました。
JAXA の川口淳一郎教授と記念写真
JAXA の川口淳一郎教授と記念写真
さらに会場を歩いていると、イベントステージの司会をしていた三条恵美さんに遭遇しました。写真を撮ってくださいとお願いすると、ごらんの通りノリノリで応じてくれました。
三条恵美さんと記念写真
三条恵美さんと記念写真
握手もしてもらいましたが、こちらよりも三条さんの方が喜んでくれて恐縮しました。
三条恵美さんと握手
三条恵美さんと握手
三条さんはテレビで見ているとものすごくプロポーションがいい、という印象はなかったのですが、実際に見るとすごくスリムです。テレビではプロポーションは実物より太って見えるのでしょうか? 逆に、テレビでプロポーションが良く見える役者やアイドルの人って、あれより細いということになると、実物は本当にガリガリというぐらい細いんでしょうね…
テント内の展示では南区、中央区、緑区がそれぞれのブースを出していたのですが、南区のブースにはアニメちっくな絵のキャラクター達がいました。「これって南区のキャラクターなんですか?」と係りの人に聞くと、「地域のキャラクターではなく、それぞれのイベントごとにキャラクターがいるんです」ということです。今回デビューで、今後は色々な機会で使っていくそうです。
相模原市南区の各イベントのキャラクター達
相模原市南区の各イベントのキャラクター達
テント内では JAXA の展示もありました。
こちらは科学のわからない政治家に予算縮減と言われ続けて苦戦するはやぶさ 2 の模型です。以前も見たことあるような気がするのですが、今回初公開と書いてあったので、初めてなのでしょう。
はやぶさ 2 模型
はやぶさ 2 模型
こちらは小惑星イトカワの砂のかけらを地球に持ち帰った現代科学のヒーロー、はやぶさの大気圏再突入カプセルです。私には、ヘロヘロだったはずの電力で大気圏再突入に耐える状態にフタを閉められたことが最大の驚きです。実物大模型カットモデルですが、目の前にすると本当に小さいです。こんな小さなものを正しく再突入軌道に乗せることができたということもまた驚きです。
はやぶさ大気圏再突入カプセル
はやぶさ大気圏再突入カプセル
日産の展示もありました。展示していたのは電気自動車のリーフです。エンジンルーム (と呼ぶのかどうか定かでありませんが…) を開けていたので、内部の写真を撮ってみました。普通のバッテリーが積んであるのが不思議ですが、日産の人に聞いたところ、エンジン駆動用のバッテリーとは別に、オーディオなどの電装のために従来と同じ規格のバッテリーも積まないと面倒なのだそうです。それでは通常のガソリン車ではエンジンで充電しているこのバッテリーは、車自体が電気で走っているのにどうやって充電するのか? という疑問が出て聞いて見ると、ソーラーパネルを積んでいてそれで充電しているのだとか… かなり意外でした。
日産の電気自動車リーフのエンジンルーム
日産の電気自動車リーフのエンジンルーム
こちらは消防署の展示です。このはしご車を含めて 3 台の消防車と、さらに救急車も 1 台展示されていました。
はしご車のはしご操作席に座る奥村
はしご車のはしご操作席に座る奥村
こちらはミニ鉄道コーナーです。もう少し早い時間だとライブスチームの SL が走っていたそうなのですが、後片付けに時間がかかる SL は既に片付けに入っていて、私が行った時には EL (電気機関車) にかわっていました。
ミニ鉄道コーナー
ミニ鉄道コーナー
もちろん乗ります。100 円でした。
ミニ鉄道乗車中
ミニ鉄道乗車中
乗車中に手を伸ばして、走行中の台車を撮ってみました。なかなか迫力のある絵になりました。
乗車中に撮影した走行中の台車
乗車中に撮影した走行中の台車
片付け中のライブスチームを見せてもらいました。石炭投入口の上が車のスロットルにあたるもので、その左のメーターが蒸気圧力計、左下にあるレバーのようなものがギヤにあたるもの (たぶん逆転機のこと) だそうです。石炭をたくと煙管がだんだん詰まっていくそうで、圧力が一定以上出せなくなると、その日はおしまいで、煙管を清掃する必要があるのだそうです。小さいだけに大変そうです。
ライブスチームのキャブ
ライブスチームのキャブ
米軍の展示もありました。迷彩服を着て写真を撮ってもらえるコーナーなどもあったのですが、面白かったのはこちらの軍用携行食のコーナーです。
軍用携行食のコーナー
軍用携行食のコーナー
軍用携行食が色々展示されているのですが、そこに書いてある注意書きがこれです。
軍用携行食のコーナーの注意書き「食べないでください」
軍用携行食のコーナーの注意書き「食べないでください」
言われなくても食べないと思うのですが、米軍の人は日本人は食べると思ったのでしょうか。
妻は後半はあまり楽しめなかったと思いますが、ラーメンコンテストは楽しんでいたと思います。
このイベント自体は今回が初回で、継続してやるかどうか全く決まっていませんが、今年と同じ内容だと来年は集客がつらそうです。ラーメンコンテストは、お客さんが最後まで途切れないことがコンテストが公正に成立する重要な条件だと思うのですが、今回は 14:00 ぐらいにはほとんどの観客はラーメンはすでに十分食べた、という感じで、上記のような店側の理由でいつまで経っても列が短くならない KAZE のような店以外は新しく来るお客さんがいなくて苦労していました。報道によると翌日 2010/11/21(日) は、我々が行った 2010/11/20(土) の約倍、14 万人が来たということなので、それぐらいくればラーメン店は終盤まで新しいお客さんを得ることができていたかも知れません。
ラーメンコンテストは、我々はすべての丼を JN ファミリー相模国伝説のラーメンのてるてら~めんに投票してきました。このラーメンは 2 位になったそうです。投票したラーメン以外も美味しかったので、それぞれの店にはまた行って見たいと思います。

「潤水都市さがみはらフェスタ」への2件のフィードバック

  1. テレビは太って見えるみたいね。
    生の俺はもう少し痩せている。

  2. > nagayoshi さん
    テレビで見たことないから、比較しようがないなぁ…

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