2 週間前 2010/12/19(日)、母校立命館大学のアメリカンフットボールチーム、パンサーズが甲子園ボウルに出場したので、応援に行ってきました。対戦相手は早稲田大学ビッグベアーズです。
相模原から当日の朝からでも行けなくはないのですが、かなりの早朝出発となって大変なので大阪に前泊しました。今回の宿は APA ホテル大阪肥後橋駅前です。
客室自体は、面積のほとんどがベッドという典型的なビジネスホテルですが、大浴場があるのがよかったです。また、朝食を 2F と 30F にあるレストランのいずれかで食べられるのですが、30F のレストランの方には屋外テラスがあり、季節的にかなり寒かったのですが、非常に見晴らしがよく、天気もよかったので、気持ちよく朝食を食べることができました。
APA ホテル大阪肥後橋駅前 30F レストランのテラス席からの眺望
阪神電車に乗って甲子園へ到着すると、早稲田の人が新聞を配っていました。見かけた範囲では立命スポーツは配っていなくて、この部分は早稲田の圧勝です。
新聞を配る早稲田の人々
早稲田の人々が新聞を配っているあたりで、立命館大学のチアリーディングチーム PeeWeeS が準備をしていました。パンサーくん (正式名称は知りません) もいたので、一緒に写真を撮ってもらいました。
立命館大学 PeeWeeS のマスコットと記念撮影
改装後の甲子園に来るのは初めてです。名物だったツタは一度完全に取り払われたらしく、パッと見た感じではすっかりなくなってしまっていました。以前のツタのからまった甲子園は緑色の建物という印象が強かったのですが、今の甲子園は茶色いブロックの色の建物という印象です。しかしよく見ると、新しく植えられたツタが少しだけ建物にからみついていました。しばらくすると、また以前のようにツタに覆われた緑色の建物となるのでしょう。
改装された甲子園球場
立命館大学の応援席である 1 塁側の場外では、立命館大学グッズを売るテントが出ていました。近付いてみると、現役学生と OB には、無料で T シャツを配っていました。OB であることを証明するものは何もないのですが、その場ですぐに着て写真を撮られるということが条件でした。
立命館大学 OB に無料配布されていた T シャツ
観戦するのは、甲子園ボウルの web site では学校関係者にしか売らないと書かれていたのに、ローソンチケットで普通に購入できたアルプス席です。応援団の斜め上ぐらいの応援にはいい場所を確保できました。甲子園ボウルは前回 2009 年までは外野を左右方向に使ったフィールドだったのですが、今回 2010 年からは、東京ドームのライスボウルと同じように、フィールドを縦方向に使うようになりました。以前は外野席が最も観戦しやすい座席だったのですが、今回からはアルプス席がサイドラインに面した一番良い席となります。次回以降もこのスタイルで、1 塁側が西日本代表応援席、3 塁側が東日本代表応援席となるようです。
で、その 1 塁側アルプス席からフィールドを見た感じなのですが、ごらんの通りです。正面スタンドに相当する 1 塁側には、テレビカメラ用のタワーがスタンドの真ん中にどど~んと立っていて、フィールドの一部が完全に隠れています。
カメラ用タワーが邪魔な 1 塁側アルプス席
ちなみにバックスタンドに相当する 3 塁側にはカメラのタワーはありません。1 塁側が正面でホームスタンドでもあるのに、観戦のしやすさでは、東日本応援席の方が圧勝です。
その早稲田大学の応援席ですが、人はそこそこ入っているのですが、チアリーダーの人数が少なく、吹奏楽団も少人数の編成です。おそらく同じ日にラグビーの大学選手権も行われていたので、応援団の編成を 2 つに分けて少人数の方の編成をアメリカンフットボールに、多人数の編成の方をラグビーに割り振った結果なのではないかと思います。早稲田大学の応援団にしてみれば、大学日本一の可能性も高く早稲田大学のスポーツの中でも野球と並ぶ人気スポーツであるラグビーと、全国大会決勝に進出してはいるけれども関東ではあまり人気のないアメリカンフットボールでどちらに力を入れるかという選択で、仕方ないところなのかも知れません。
コイントスなどのセレモニーがあって、試合開始です。
試合中はほとんど写真を撮っていないので 1 枚だけ…
立命館大学パンサーズ vs. 早稲田ビッグベアーズ対戦中
試合の様子はもっとルールなども正確に理解した人が詳しく書いてくれていると思いますので、簡単に書きます。
第 1 クオーター、試合開始は立命館大学のキックオフです。当然早稲田大学の攻撃シリーズから試合が始まるのですが、2 つめのプレーでいきなりパス・インターセプト、そのままリターン・タッチダウンで立命館大学が先制しました。トライ・フォー・ポイントのキックをブロックされて、ちょっと嫌な感じです。
その次の早稲田大学の攻撃シリーズも進まず、パントに追い込みました。ところがパントを痛恨のファンブル。落としたボールを早稲田大学に抑えられれ、ゴールの目の前で相手の攻撃開始という状況になってしまい、早稲田大学はトライ・フォー・ポイントも成功したため、逆転を許してしまいました。
ここまでは悪い流れだったのですが、この後は圧倒的な立命館大学ペースで試合が展開します。早稲田大学の生命線はランニングバック RB 末吉智一 (背番号 10) のランなのですが、立命館大学のディフェンス相手には全く通用せず、早稲田大学のドライブはほとんど進みません。一方で立命館大学はクオーターバック QB 谷口翔真 (背番号 15) が、「故障するからそこまで無理して走らないで」 と思うほど激しいプレーで、タックルを受けてからもゴリゴリと進んでいき、早稲田大学の選手が 2、3 人がかりになっても止められません。
第 4 クオーターに入ると立命館大学は、既にライスボウル対策で、控えの選手に実戦経験を積ませるためと思われる選手起用となっていました。立命館大学のディフェンスが控え選手相手だと早稲田大学の RB 末吉はさすがの走りを見せ、第 4 クオーターに 2 タッチダウン 14 点を許しましたが、最終的には 48 – 21 で立命館大学が勝ちました。
試合を振り返って見ると、早稲田大学は、立命館大学がパントキャッチファンブルという大ミスをした時と、控え選手を出した第 4 クオーター以外は、全くまともに攻撃ができていませんでした。甲子園に出てくるために戦った相手である関大、関学との厳しい戦いと比べると、大学日本選手権である甲子園ボウルでの勝利の方が、その予選という位置づけである関西リーグでの勝利よりも容易であるという不思議な状況になってしまっています。今回、立命館大学対早稲田大学の対戦で立命館大学の圧勝となりましたが、これが関学対早稲田、関大対早稲田、関学対法政、関大対法政、立命館対法政のどの組み合わせであっても、今年のチームなら関西側が圧勝していたのではないかと思います。
立命館大学 48 – 21 早稲田大学
ということで、2011/01/03(月) は、東京ドームでライスボウルの観戦です。
APAやスーパーホテルは大浴場があるのがいいよね。
普通のホテルは風呂がしょぼいから嫌い。部屋なんか狭くても寝るだけだから静かならどうでもいいし。