フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2011 篠崎 史紀と N 響メンバーによる室内合奏団

川崎市にはミューザ KAWASAKI というすばらしいコンサートホールがあります。例年夏にこのコンサートホールを会場として、フェスタサマーミューザという比較的低価格な一連のコンサートを行うイベントがあります。
今年 2011/03/11(金) の東北地方太平洋沖地震で、このミューザ KAWASAKI ホールが、ホール客席の天井が崩落するなどの大被害を受けてしまいました。そのため今年のフェスタサマーミューザ KAWASAKI 2011 は川崎市内各地のホールでの分散開催となりました。
例年行きたいと思いつつも、ミューザ KAWASAKI のある川崎市中心部は、私の住む相模原市からは行きにくい場所で躊躇していたのですが、今年のフェスタサマーミューザ KAWASAKI 2011 は、分散開催のおかげでいくつかのコンサートが新百合ヶ丘駅前にある昭和音楽大学のテアトロ・ジーリオ・ショウワというホールで開催されることとなり、私にとっては行きやすくなりました。
ということで、新百合ヶ丘で行われるコンサートの 1 つ、2011/08/06(土) の篠崎 史紀と N 響メンバーによる室内合奏団を聴きに行ってきました。
会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワは新百合ヶ丘駅から見える場所にありアクセスも良いですし、大きすぎることがないちょうどよい感じの大きさで、なかなか良いホールでした。
会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワ
会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワ
コンサートは最初室内合奏団と言ってももっと大編成と思っていたのですが、実際に会場に入ってみると 15 ~ 20 人程度の小編成です。そのためあまり期待せずに聴き始めたのですが、演奏がスタートするとその期待感は良い方向に大きく裏切られました。
まず目の前の少人数の編成から出てきているとは思えないしっかりした音に驚きました。同時に非常に音が小さいパートでは、繊細な演奏が行われます。最初に演奏された曲目であるアイネ・クライネ・ナハトムジークは、ポピュラーな曲で、あちこちで聴く機会がありましたが、本当はこんな曲だったのか、と驚かされるような演奏でした。
その後もすばらしい演奏が続き、また、篠崎 “Maro” 史紀さんのトークも面白く、非常に楽しめました。
休憩の後はヴィヴァルディの四季です。いつも春しか聞かないので、こんな長い曲だったとは… と思いました。私は曲の後半は知らないので終わりがわかりませんでしたが、それは他のお客様も同様のようで、演奏の合間に終わったと思って微妙に拍手する人がいました。私も 1 回やりかけて、となりに座っていた人にたしなめられてしまいました…
最後にアンコールですが、用意していなかったようで、アイネ・クライネ・ナハトムジークが再度演奏されました。
コンサートの後、玄関ホールに出て行くと、篠崎 “Maro” 史紀さんのサイン会が行われていました。私はサインを集める趣味はないので、ツーショット写真だけ撮ってもらいました。ちなみに Maro というのは、篠崎さんがヨーロッパのオーケストラなどに留学したりしていた時についたあだ名だそうです。
篠崎 “Maro” 史紀さんと奥村
篠崎
最寄り駅から 15 分ほどで行ける準地元といってよい近場のコンサートホールで、2,500 円でこのようなレベルの高い演奏が聴けて、満足して帰途につきました。ミューザ KAWASAKI ホールの修復には少なくとも 2 年はかかるようなので、来年も分散開催となり、新百合ヶ丘で聴けるコンサートが行われるはずなので、また行ってみようと思います。

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