若干旧聞になりますが、長崎のしま ひでおさんという方が、段ボール製 D51 実物大模型というすごいものを作ってしまったことは、全国的なニュースになったのでご存じの方も多いと思います。(?)
しま ひでおさん自身の web site でその詳細が語られているので、詳しくはそちらをご覧ください。
この模型の全国巡回展、なかなか近所ではやっていなくて見に行けませんでしたが、最後の巡回地となった千葉のイオンモール幕張新都心は、それほど遠くもないので、見に行ってみることにしました。
まぁ、あんまり言葉で書くことはないです。とにかくスゴイとしか言いようがないので、写真をご覧ください。
おっと、これは違いました。これは実物大模型の展示会の併催行事である子供向けの体験教室で作る模型です。これはこれで十分いいと思いますが、本物 (あれ、何が本物なんだったっけ?) はもっとすごいです。
これです。
私はこれをわざわざ見に行ったのですが、ショッピングモールなので、まったく鉄道や模型に興味がない人も通りがかりますが、全く予備知識のない人には、木製の模型であるように見えることが多いようで、通りすぎながら説明書きを見て「これ木じゃなくて、段ボールなんだ」と語り合いながら通り過ぎていく人が大勢いました。
実際その質感はすばらしいもので、クロスヘッドやロッドなど複雑な機構が細かく再現されています。
左側のロッドまわりを前の方から見ると、展示期間の末期であることもあるのか、少しヘタれていました。このような状態を見てようやく「あぁ、段ボールなんだな」と思えます。
日本の鉄道は左側通行で通常は左側に運転台があります。逆転機の操作棒も左側にあり、そこからのリンクがモーションプレートに取り付けられたリンクの位置をずらして操作できるようになっているのですが、その様子がちゃんとわかります。すごい…
ちゃんと「架線注意」の標識も再現されている発電機とか…
キャブの中の蒸気分配箱の操作部や、メーター類も…
他の鉄道台車にはない SL ならではの独特の形状をしている従台車も…
いずれも形状的には再現されていて、とにかく、よく出来ている、という以上の言葉は見つかりません。ところどころに段ボールの「青果花卉事業部」なんて文字が見えてたりするのも、いい感じです。
熱心に写真撮ってる人がいました。
まぁ、私なんですが。(1 つ前の D51 1162 の写真を撮っている私と、次の写真を撮ってくれたのは妻です)
巡回展示は今回の幕張で一旦終了で、今後の展示予定は決まっていないようですが、やらないというわけではないようです。一見の価値はあると思うので機会があれば見に行くことをおすすめします。