久しぶりに Indian Pacific 号の旅の話です。
# この記事で書いている内容自体は 2006/11/01 ~
# 2006/11/02 の出来事です。
我々の乗ったゴールドカンガルークラス・ツイン個室の
室内を紹介します。
部屋には以下で書くように色々なものが備わっているの
ですが、列車が East Perth を出発してしばらくすると
乗務員の方が 1 部屋ずつまわってきて使い方を説明し
てくれます。ちなみに最初に聞かれたのは “Do you
understand English?” でした…
説明に来てくれた乗務員の方
この時説明に来てくれる人が、基本的にこの車両担当の
乗務員です。
室内には時刻表や列車の簡単なガイドとなっているパン
フレット、アメニティグッズの入った小さなポシェット
が置かれています。このアメニティグッズは使うのが
もったいなくて、そのまま持って帰ってきてしまいまし
た。
座席は折り畳み可能な肘掛が 2 つあるので、3 人掛け
の椅子です。ツイン個室なのに不思議です。まぁ、ベッ
ドにできる大きさにして、かつ普通に人が座る間隔で肘
掛を用意しようとしたら、このようにしかならないとい
うことなのでしょう。荷物をちょっと置いておいたりす
るに都合が良かったです。構造上リクライニングしませ
んが、十分快適な椅子でした。
上で紹介したアメニティグッズを手に記念撮影です。昼
間はこのように座席になっていて、窓側に小さな折り畳
みのテーブルがある設定になっています。
アメニティグッズを手に、座席で記念撮影
各客車端にある乗務員室、もしくは、ロビーカーで無料
のセルフサービスのコーヒーがあるので、自分で入れて
きて、客室で飲むことができます。車窓の大自然をなが
めながら、非常にゆったりした気分になることができま
す。
客室でコーヒー
座席の上の壁側には、上段のベッドが折りたたまれてい
ます。
上段ベッドの折りたたまれた状態
夜間はこの部分が展開されて、上段ベッドになります。
上段ベッドの展開された状態
また、座席の背もたれの部分が手前に倒れて、その裏側
が下段ベッドになっています。
下段ベッドの展開された状態
上段ベッドへは、梯子を使って昇り降りします。ゴール
ドカンガルークラスのお客様は、引退したお年寄りの方
が多く、またオーストラリアの方は体が大きい人も多い
のですが、この梯子で大丈夫なんでしょうか? ちょっと
心配になるような華奢な梯子です。
上段用の梯子
ツインの部屋は各部屋にシャワー室がついていて、いつ
でもシャワーを浴びることができます。シャワー室には
折りたたみ式の洗面台と、おなじく折りたたみ式のトイ
レが付いています。
シャワールーム。右上にシャワーヘッドがあります。
折りたたまれた状態の洗面台とトイレ
洗面台を広げたところ
トイレを広げたところ
洗面台の蛇口は水もお湯も出ますが、出したままにして
おくことができないので、ちょっと使いにくいです。水
は向かって奥の排水口から流れ出ていきますが、手前の
部分に少したまるようになっています。流しっぱなしに
できないので、顔を洗ったりする時は、ここにためた水
を使うということなのかも知れません。
—- ここから —– お食事中の方はスキップ ——-
トイレは写真で見てもわかるように、座る部分の真下は
受け皿のようになっていて、一番後ろの方から流れ出て
いくようになっています。尾籠な話で申し訳ありません
が、勝手に流れていく「水分」の場合はともかく、「固
体」の場合は水をながすまでそこに居るままになってし
まいます。日本人は欧米人より腸が長くて固体の長さも
一般に長いらしく、欧米のトイレは日本人が使うとよく
詰まるようです。私も実際にアメリカ、カナダのホテル
で何度か固体を詰まらせてしまったことがあります。こ
のトイレもあまり大きなものを落とすと詰まりそうな感
じがしました。
—- ここまで —– お食事中の方はスキップ ——-
Indian Pacific 号は飛行機と同じように荷物を預ける
システムがあり、乗車手続き時とは別に、荷物のチェッ
クインカウンターがあります。一度預けると乗車中は取
り出せないので、乗車中に使うものは預け入れ荷物に入
れないように注意する必要があります。我々は 2 つの
スーツケースのうち 1 つに乗車中使わなさそうなもの
をまとめて預けました。しかし室内に入ってみると足元
が少し広くなっていて、スーツケースを押し込むことが
できました。
荷物置き場
着替えたりシャワーを浴びたりする時に荷物を出し入れ
する必要があるので、あまり荷物置き場いっぱいに荷物
を置くと大変だったかも知れませんが、このぐらいの広
さがあれば、もう一つのスーツケースを持ち込んでも置
いておくスペースはあったと思います。
列車の旅の途中での荷物の扱い易さと、乗車前日に荷物
を区別しなければならない面倒さを比べると、どっちも
どっちなのですが、積めるスペースがあるとわかってい
たら、我々は両方持ち込んでいたかも知れません。
室内にはさらに 2 ヶ所ごらんのような洋服を掛けてし
まっておけるスペースがあります。ちょっと貧弱ですが
ハンガーもついてます。この写真は入口側のもので、窓
側に左右の開きが違うだけで同じつくりのものがもう一
つあります。
洋服入れ
さらに、シャワールームなどがしつらえられている部分
と天井の間には、高さ 30cm ぐらいの空間があり、棚に
なっています。枕や毛布などの置き場となっています
が、ここにも荷物を置くことが可能です。私はデイパッ
クをここに置いていました。
シャワールーム上の棚
入口側の洋服入れの下側の壁に、小さな穴があいていま
す。これはゴミ箱です。
ゴミ箱
あと、小さな鏡と、オーストラリア規格のコンセントが
あります。
室内はだいたいこんな感じです。ちょっと古い感じでは
ありますが、色々工夫がされて、快適に過ごすことがで
きました。