タリーズコーヒースクール TULLY’S COFFEE SCHOOL

ある日の通勤の帰り、中央林間駅を降りてからトイレを借用しに東急スーパーへ入りました。トイレだけ借りて帰るのは申し訳ないので、電池などちょっとした買い物を済ませ、さて帰ろうと 1F のタリーズコーヒーの前を通りかかると、コーヒースクールを予定しているという掲示がありました。
興味があったので自宅に帰って調べてみると、タリーズのサイトにコーヒースクールの情報がありました。掲示を見た中央林間店のスクールは平日の上、妻と一緒に参加したいと思っていたのに、お店の掲示では残席 1 となっていたので、ちょっと参加は難しそうです。他に探してみると、本厚木店のスクールの 2010/07/25(日) 14:00-16:00 の回が、自宅からも遠くなく、日程、時間も都合が良さそうです。
ということで申込んでおいたコーヒースクールに、本日 2010/07/25(日) 行ってきました。
こちらがタリーズコーヒー TULLY’S COFFEE 本厚木店です。アイザワ証券の看板のかかっている建物に入っているだけなのかと思いきや、タリーズの店舗の窓にもアイザワ証券の名前の入った青いバナーがついています。店舗に入ってみると、実はアイザワ証券の店舗の一部がタリーズコーヒーになっているようで、証券会社のトレード情報を表示するためのディスプレイがあったり、証券会社のカウンターがあったりと、ちょっと不思議な構造です。といっても、この日は証券会社は休みでコーヒーを飲みに来ているお客さんしかいないので、店内の様子は、そういうカウンターがあるといった事を除けばいたって普通のタリーズです。
タリーズコーヒー TULLY’S COFFEE 本厚木店
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お店の人にコーヒースクールを予約している旨を告げると、最初に会計です。1 人 2,000 円、2 人で 4,000 円を支払います。一番奥の小さく区切られた部屋に案内されました。そこが教室となるようです。NO SMOKING ROOM と入口に書かれていましたが、タリーズは SMOKING ROOM 以外は元々禁煙で、SMOKING ROOM は別にあるので、この小部屋が普段何に使われているのかちょっと不思議でした。
部屋に入ると講師の方からコーヒーノート COFFEE NOTEBOOK FOR TULLY’S COFFEE SCHOOL という小冊子をもらいました。
コーヒーノート COFFEE NOTEBOOK FOR TULLY’S COFFEE SCHOOL
コーヒーノート COFFEE NOTEBOOK FOR TULLY'S COFFEE SCHOOL
中を見ると、コース 1、2、3 の講義内容についてそれぞれについて簡単な説明があり、最後のページには受講完了のシールを貼る欄があります。私は実はこの時点で、申込んだコースにコース 1、2、3 の別があることにまだ気付いておらず、単に初回に来た人にはコース 1 を教えるのだろうと思っていました。
講師の方の準備が整い、コーヒースクール開始です。参加者は 4 名の申込みだったそうですが、2 人が直前にキャンセルしたということで、妻と私の 2 人だけの、プライベートレッスン状態です。
「ではコーヒースクール “2” を始めさせていただきます。」と言ったところで、「え、コース 2 なんですか?」と聞いてしまいました。そうなんです。私が申込んだ時間はコース 2 で、コース 1 は別の時間に設定されていました。講師の方は、コース 2 を最初に受講しても特に問題ないということと、上記のように、今回は幸いにも妻と私だけが受講者だったので、コース 1 の内容に変更しても問題ないと言っていただきました。準備内容を変更してもらう必要もあって申し訳なかったのですが、普段家でコーヒーを入れているペーパードリップの内容はコース 1 に含まれているので、わがままを言ってコース 1 に急遽変更してもらいました。
まず、コーヒーの木の写真の説明を聞いたり、豆の生豆を見せてもらったり、焙煎の程度の違う豆を何種類か見せてもらったりといった「勉強」をしました。その後、ペーパードリップの実習です。講師の方は「ハンドドリップ」と呼んでいたので、そちらが正しい名称なのかも知れません。
まず手順の説明をしながら、講師の方がお手本を見せてくれます。その後、我々がトライします。普段は 2 ~ 3 人に 1 組の器具の割当となり、実習は必ずしも全員ができるわけではないらしいのですが、今回は 2 人だけだったので、2 人とも器具を使って実習できました。
ハンドドリップ実習中の妻
ハンドドリップ実習中の妻
講師の方には、私の方が妻よりも上手と評価していただきました。私の淹れたコーヒーと妻の淹れたコーヒーを飲み比べてみましたが、私の淹れたコーヒーの方がちゃんと味が出ていて、対して妻の淹れたコーヒーは少し薄い感じでした。ちなみに講師の方が淹れたコーヒーは私が淹れたコーヒーよりさらにしっかりと味が出ていました。ドリッパーの中心に、ゆっくりと、一定のペースで、小さく「の」の字を描きながらお湯を注ぐのがコツなのだそうです。ちょっとした違いで味が本当に変わるという事がわかって驚きました。
続いて、同じ豆を 2 種類の淹れ方で比較するという講義です。ハンドドリップと比較するのは、フレンチプレスという器具です。
フレンチプレス
フレンチプレス
このフレンチプレスという器具は、日本では紅茶を淹れるために使われているところをよく見ますが、以前オーストラリアに行った時泊まったホテルでは、この器具をコーヒーを淹れるための道具として部屋に備え付けていたので、コーヒーを淹れるのにも使うという事は知っていました。しかしオーストラリアのホテルで、この器具を使ってコーヒーを淹れた結果は、味は薄いし、粉は混ざるしで、いいところがありませんでした。
今回は自分で実習ではなく、フレンチプレスも、ハンドドリップも、講師の方が淹れてくれます。フレンチプレスは、規定量の豆を入れた後、規定量のお湯を注いで、4 分まったらプレスするだけで、ハンドドリップより手間がかからないのが特徴なのだそうです。また注いでいくと最後の方で粉が混ざってしまうことはやはりあるそうです。私がオーストラリアで使った時は、4 分もまたずにプレスしてしまったし、抽出した全量をカップに注いだので、味が薄くて粉が混ざってしまったのでしょう。
フレンチプレスで淹れたコーヒーとハンドドリップで淹れたコーヒーを飲んで比較してみると、味はフレンチプレスの方がしっかり出ますが、ハンドドリップの方がすっきりした味わいになります。フレンチプレスで淹れたコーヒーを見ると、うっすらと油が浮いています。これは本来コーヒー豆に含まれている油なのですが、ハンドドリップだとペーパーフィルターで濾されてしまいます。その他にも色々な成分がフィルターで濾されるため、フレンチプレスとハンドドリップでの味の違いが出るのだそうです。個人的な印象では、フレンチプレスで淹れたコーヒーは雑な感じがして、ハンドドリップの方が好みです。これを言うと、妻が「普段コーヒー豆が変わっても気付かないのに、何をわかったふうに言ってるの」と爆笑していました。
ここで前半終了です。10 分ほどの休憩の後、後半はアレンジコーヒーの勉強です。
最初はカフェモカです。エスプレッソマシンで淹れてきたエスプレッソに、チョコレートシロップを入れ、泡立てたミルクを注いで完成です。
カフェ・モカの準備
カフェ・モカの準備
講師の方に「チョコレートシロップは、ハーシーズ HERSHEY’S とかでいいんですよね?」と聞いて見ると「ハーシーズも美味しいですよね。でも、タリーズのチョコレートシロップがお勧めですよ。タリーズのチョコレートシロップは他より美味しいので、タリーズのカフェ・モカは、スタバより断然美味しいと思います。」と愛社精神あふれる回答をいただきました。その回答で、私はタリーズでチョコレートシロップを売っているということを初めて知りました。
続いて、バニラフレーバーのアイスミルクコーヒーです。正式にはもう少しカッコイイ名前で呼んでいたような気がするのですが、忘れてしまいました…
ミルクフォーマーという器具に牛乳を入れ、バニラシロップを加えてかき混ぜます。かき混ぜると泡立つことによってかなり体積が増えます。これをアイスコーヒーに加えて完成です。
バニラフレーバーのアイスミルクコーヒーの準備
バニラフレーバーのアイスミルクコーヒーの準備
シロップの種類などを工夫することで、色々楽しめそうなメニューでした。
最後はアフォガードです。冷たいアイスクリームに、温かいエスプレッソをかけて食べるデザートなのですが、エスプレッソマシンがないと作れません。しかしこの教室では、ハンドドリップで濃いコーヒーを作ってアフォガードを作る方法を教えてくれました。
アフォガード
アフォガード
アフォガードは元々好きなので、今日もおいしくいただきました。
アフォガードの説明をしている時に、講師の方の説明の中に「タリーズではアイスクリームを売っている」という内容があって、私は初めてタリーズでアイスクリームを (アフォガードの中に使われている分ではなく) 単品で売っているということを知りました。あんまり買っている人を見たことがないのですが、ちゃんとカップ、コーンの両方のスタイルで、ほとんどの店舗で扱っているのだそうです。
これでコース 1 終了です。スクールという言葉にはちょっと身構えてしまうところもありますが、明るい講師のおかげもあって、楽しくコーヒーの勉強をすることができました。
最後にお土産をもらえます。コース 1、2、3 でそれぞれお土産が異なるそうなのですが、今回は我々が夫婦で参加していたので、同じものを 2 つあってもよくないだろうと配慮してくれて、コース 1 のお土産と、コース 2 のお土産をそれぞれもらいました。
コース 1 のお土産は、タリーズコーヒースクールのロゴの入った、小さめのトートバッグと、コーヒー豆の計量スプーン、あとは好きなコーヒー豆 200g です。
タリーズコーヒースクールロゴ入りトートバッグ
タリーズコーヒースクールロゴ入りトートバッグ
コーヒー豆の計量スプーン
コーヒー豆の計量スプーン
コース 2 のお土産は、タリーズコーヒースクールのロゴの入った、ブックカバーと、好きなコーヒー豆 200g です。
タリーズコーヒースクールロゴ入りブックカバー
タリーズコーヒースクールロゴ入りブックカバー
お土産の豆は 200g の任意の商品を選べます。我々は、タリーズアニバーサリーブレンド TURRY’S Anniversary Blend と、フレンチロースト FRENCH ROAST を選びました。
タリーズアニバーサリーブレンド 200g、フレンチロースト 200g
タリーズアニバーサリーブレンド 200g、フレンチロースト 200g
最初コーヒースクールを申込む時に、実は 1 人 2,000 円という点には若干抵抗感もありました。しかし受講後の現在、講義の内容や、お土産のうちコーヒー豆 200g だけでも、タリーズ店頭だとだいたいどの商品も 1,000 円前後するという点、さらに、講義の途中で飲むコーヒーやアフォガードの価格なども考えると、2,000 円というのは非常にお得なものであったと思います。
普段自宅でやっているハンドドリップにも、色々奥深い点があることがわかり、勉強になりました。今晩コーヒーを淹れてくれた時から、妻は早速実習の成果を生かして「正しい」方法でコーヒーを淹れてくれました。

「タリーズコーヒースクール TULLY’S COFFEE SCHOOL」への2件のフィードバック

  1. おぉ!
    この手のイベントって,スタバが最初だったように思いますが,今では,タリーズの方が積極的ですね.
    私がチョイチョイ利用するところも催しているので,参加してみることにします.

  2. > akibageek さん
    スターバックスでもやってました? そういう話も聞いたことがあるような気もしますが、実際に案内が出ているのに気付いたことはタリーズでしかありません。
    コース 1、2、3 と受けると終了証をもらえるそうなので、ぜひ制覇してください。
    私は会社のエスプレッソマシンでうまくミルクをフォーミングできないので、その内容が含まれるコース 3 にも興味がありますが、また行けるかどうかは日程次第でしょうか。コース 3 はあまり開講されていないようなので。

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