母校立命館大学が出場したので、今年も甲子園ボウルを
見に行ってきました。
例年より早く甲子園に到着すると、まだ中学招待タッチ
フットボールをやっていました。出場している一方の
チームは立命館大学の系列中学校の一つである立命館宇
治中学校。豪勢にチアがいたので、大学のチアリーダー
が応援しているのかと思いきや、そうではなくて、立命
館は中学校にも立派なチアリーディングチームがあるよ
うです。結果は立命の大勝で幸先よい感じです。
で、大学の試合。おなじみ (?) 法政大学が相手です。
エール交換の前の校歌斉唱時に、吹奏がまだ入場してい
ないため、応援に来ていた人のほとんどが、応援団が校
歌を歌ったり、エール交換をしていることがわからない
ままという、応援団の信じられない不手際があり、最初
から嫌な感じでした。試合前に応援の「練習」のような
ことを例年するのですが、それもなかったため、試合が
始まってもいまいち応援が盛り上がりません。
コイントスではミルズ杯に名前を残す、ミルズさん本人
が登場しました。60 回記念大会ということで招待され
たようです。これはすばらしい企画だと思います。記念
大会に限らず招待してほしいと思います。
そんなこんなで試合が始まりましたが、応援だけでなく
試合もいまいちです。法政の最初のドライブを止められ
ず、タッチダウンは食い止めたもののフィールドゴール
でいきなり先制を許してしまいました。その後の両者 2
タッチダウンを取り合い、法政リードで終盤を迎えま
す。
残り時間が少ない中で最後となると思われた立命のドラ
イブですが、タイムコントロールができていないくて無
駄に時間を費やし、さらに 4th down ギャンブル失敗で
相手に攻撃権を取られ、後は法政が時間を流して試合終
了です。立命館大学パンサーズは、甲子園ボウルではは
じめての敗戦です。
法政大学の監督がインタビューで非常に喜んでいました
が、今回の試合は、両者の攻撃も防御も、大学日本一を
争っているとは思えない低調な戦いが続きました。寒さ
の影響もあるのでしょうが、はっきり言ってひどい試合
でした。
負けた立命は、オフェンスはディフェンスラインに負け
てクオーターバックを守れていませんでした。そのこと
によるクオーターバックの余裕のなさが最大の問題点
だったでしょう。法政の守備は素人目にも穴が多く、ミ
ドルレンジのエリアに走りこむレシーバーは比較的フ
リーになることが多かったのですが、レシーバーが手を
挙げて主張しているのに、クオーターバックが対応でき
ていません。後半何度かそういったレシーバーにパスを
投げましたが、距離が合わずにインコンプリートを繰り
返しました。
ディフェンスはまぁまぁできていたのですが、最初の
タックルが甘い上、カバーが追いつかないことが多くて
法政のセカンドエフォートを許してしまっています。本
来止められていた位置より毎回 3 ~ 5 ヤードは進まれ
ている感じで、これがなければあんなにファーストダウ
ンを更新されることはなかったはずです。
一方勝った法政もほめられたものではありません。試合
を見ていると力の差はスコア差以上にあり、今年は立命
より法政が強かったと認めざるを得ないのですが、それ
がわずか 3 点差となったのには、法政オフェンスが多
くのミスや無意味な反則によってチャンスをみすみす逃
し続けたからに他なりません。ディフェンスはレシー
バーへのカバーができていなくて、毎回立命レシーバー
が複数人フリーになるような感じでした。ラインがあそ
こまで圧倒できていなければ、あるいは、立命クオー
ターバックが強いプレッシャー下でも投げるタイプの選
手だったとしたら、結果は違っていたでしょう。
立命は 2 年前が最強で、その後弱くなり続けている感
じがします。2 年前は社会人に勝ちましたが、去年は負
けています。今年のチームは去年より弱そうに見えるの
で、甲子園で勝っていても社会人には勝てなかったで
しょう。ライスボウルに進んだ法政も今日のような試合
では社会人に零封されることも有り得ると思います。
大学のチームは毎年選手が入れ替わり毎年チームを作り
直さなければならないので、強さを維持するには厳しい
環境ですが、甲子園ボウルで勝つ、ではなく、やはり社
会人にも勝って、日本一になることを目標に、来年は強
いチームを作って来てほしいと思いました。
# 2005/12/19(月) 少し書き足しました。
法政トマホークス5年ぶり栄冠(甲子園ボウル:アメフト)
「法政トマホークス5年ぶり栄冠(甲子園ボウル:アメフト)」に関連するブログ記事…
校歌の時に吹奏がいなかったのは、吹奏の楽器を積
んだトラックが雪のため遅れて、その時点では到着
していなかったんだそうです。それでは仕方ありま
せんね。応援団がもう少し団員を散らばらせて声を
出すとかいった方法はあったとは思いますが、緊急
事態であまり方法も思いつかなかったのでしょう。
超ど素人による甲子園ボウル解説
2005年12月18日(日)・・・学生アメフトファンには衝撃的な事件が起きた。 第60回甲子園ボウル:「○法政17―14立命●」 そう、あの法政大学が甲子園ボウルで立命館大学に勝利したのだ。 「今年の法政は過去最強」という評価は確かにあったのだが、それをか..