ひたちなか海浜鉄道のキハ 222 が引退することになり、さよなら運転イベントが開催されるということで行ってきました。
鉄道イベントなので、本来は鉄道で行くべきだと思うのですが、ビートで行って来ました。
那珂湊駅に到着です。
駅前に停めておくわけにもいかないので駐車場を探そうとしたら、なんと、ちゃんと、ひたちなか海浜鉄道が駐車場を用意していて、案内図に従ってそこに停めに行きました。
那珂湊駅に戻り、「湊線 1 日フリー切符」を購入して入場します。
最初のイベントは、キハ 222 のさよなら運行となる 「レトロ夜汽車 222 号」 のチケット争奪戦です。それなりの人数が並んでいました。
予定では 1 号、2 号で往復するつもりだったのですが、私の順番になった時には既に 1 号が売り切れていて、2 号、3 号の乗車整理券となりましたが、無事乗車整理券を入手できました。
那珂湊駅構内には、他の鉄道会社の物販出店も出ていました。
そして、本日の主役、キハ 222 です。
富士重工宇都宮、昭和 37 年のプレートが光ります。
そしてなんと言っても特徴である旋回窓。これはワイパーの代わりとなる装置で、窓の一部が円盤状になっていて、これが高速で旋回することで雨水を遠心力で吹き飛ばすことにより、雨の時でも表面に水がたまらずに、前方視界が確保できるという装置です。普通は船にしか使われませんが、SL やディーゼル機関車など、一部の鉄道車両にも採用されています。この車両は、客車車両であるディーゼルカーなのに、ワイパーではなく、旋回窓が付いているのが特徴です。
サボは、「ありがとうキハ 222」 という引退記念の特別なサボとなっていました。
キハ 222 の走行中の写真をどこで撮るか考えましたが、有名どころの殿山踏切で撮ることにしました。湊線で唯一、海と列車を一緒に撮れる場所です。
構図的にはなかなか良い感じで撮れたと思うのですが、露出がむちゃくちゃで、キハ 222 が暗すぎます。なかなか難しいですね。
阿字ヶ浦の駅まで行って、キハ 222 を含む 3 両編成で運転される列車に乗り込みます。
私が乗ることにした時刻の列車には、鉄道好きとして有名な南田 裕介さん (芸能プロダクションであるホリプロの人ですが、芸能人ではなく、マネージャーさんです) と、同じく鉄道好きで売るフリーアナウンサーの久野 知美さんが乗り込んで、車内放送と、何かトークショーのようなことをやってくれるということで、この日の日中に何往復か運転されるキハ 222 のうち、この列車を選んだのですが、3 両編成のうち、キハ 222 以外の 2 両は地元の方などが乗る通常運行なので、南田さん、久野さんは、普通に各駅の到着案内などをした以外にはあまりしゃべってくれず、ちょっと期待はずれでした。
明るい時間帯のうちのキハ 222 の写真は、夕日の田園風景の中を走るキハ 222 を撮ろうとロケーションを探して、それっぽいところで待ち構えてみました。しかしいざキハ 222 が走ってくると、なんか思った感じと違う写真になってしまいました。
ズームアップしてみるとその原因がすぐにわかりました。線路の盛り土の手前の段差の留板のようなものだろうと思っていたものが、単なる背の低いフェンスだったのです。この白い板上のものの上ぐらいの高さを列車が走るだろうから、足回りを含めて全体が見えるはずと予想していたのですが、実際には、単なるフェンスなので、列車の足回りあたりを隠してしまっています。
元々このあたりに列車が来た時に撮ろうと思っていた場所よりずっと先まで走ったあたりで、この白いフェンスがない場所があって、そのあたりを走っている列車は、まぁまぁいい感じに見えました。
でも完全な見送り構図になってしまっている上に、肝心のキハ 222 が一番向こう側なので、大失敗です。もう少し阿字ヶ浦側の場所で撮影すべきでした。他の列車が走る時に試験撮影しておいたりすれば気づいたと思うのですが、列車本数が少ないし、乗り鉄もしていたので時間がなかったりして無理でした。
この列車が阿字ヶ浦に一度到着して、帰ってくるのが、キハ 222 の定期列車での最後の運行です。こちらは少し場所を移動して撮影してみました。撮影した後に気づいたのですが、線路のすぐ近くで撮影している人がけっこう大勢いて、いくつかの写真に写りこんでいました。
キハ 222 の最後は、夜間の 「レトロ夜汽車号」 2 往復 4 本の運行です。少し時間が空いたので那珂湊駅の駅舎やホームを撮っていると、駅猫おさむが駅舎の中の何かの機械の上にいるのを見つけました。
何枚か写真を撮っていたら、こちらの方を向いてくれました。
なかなかの貫禄です。
那珂湊駅のホームでは、キハ 222 を撮ろうと大勢の鉄な方々が三脚を立てて待ち構えていました。
ソフ鉄に過ぎない私が入っていいものか躊躇するような雰囲気がありましたが、私も混じって撮ってみました。
昼の運行とは違い、キハ 222 単行で、事前にこの列車の乗車券を買っていた人だけが乗れる臨時列車です。行き先サボは、なんと 「築別行」 となっていました。もちろん実際に築別まで行くわけではありません。
車内は鉄分の濃い方々でいっぱいです。音鉄の人がレコーダーで一生懸命録音していたのが印象的でした。車内は木張りの床、ボックスシート、ディーゼル排気の煙突のための車内への出っ張りなど、随所に古い車両であることを感じさせるところがあり、まさにレトロ列車という感じです。
旋回窓が… とブツブツしゃべりながら撮っていたら、この日は天気がよくて全く必要ないのに、運転士さんが旋回窓を回してくれました。でも写真に撮ってもまわっていることは全くわかりません… あとで写真を見直してみても、旋回窓が写っている写真のうち、どれが旋回窓がまわっている写真かがよくわかりません。たぶんこれだと思うのですが、間違ってるかも知れません…
レトロ夜汽車 4 号には乗らないので、その発車を見送って、キハ 222 にお別れを告げました。
那珂湊駅から少し離れた那珂湊駅の駐車場に停めてあったビートに戻り、帰宅しました。