Fly Blue Mountains – ブルーマウンテンズ上空まで飛行機で往復

飛行機を借りて飛んできました。
借りたのは Camden Aviation という FBO です。シド
ニー郊外、中心部から 50km ぐらいの所に Camden とい
う小さな町があり、そこの Camden Airport というとこ
ろに Camden Aviation があります。
Camden Aviation
借りた機体は Cessna 172R です。インストラクターに
Downtown Sydney を飛びたいと相談したのですが、管制
空域で、さらに週末は観光の飛行機で混雑しているので
ウエイティングを繰り返させられる可能性があるのでお
勧めできないということでした。その代替案として、ブ
ルーマウンテンと、海岸線を飛ぶコースの 2 つを提案
してもらい、ブルーマウンテンへ行くことにしました。
左席には私が座り、セーフティーパイロットとしてイン
ストラクターに右席に乗ってもらいました。
操縦する奥村
Camden Airport Runway 24 を離陸すると、ほどなく
Lake Burragorang という巨大なダム湖の上空に到達し
ます。
Lake Burragorang
ダム湖なのでまったくの自然というわけではありません
が、渓谷の両側の切り立った崖や、周辺の森は、非常に
美しい光景です。ブルーマウンテンとは逆方向ですが、
少し渓谷沿いに南下して景色を楽しみました。
渓谷沿いの断崖
この日は近くで山火事があり、白煙が見えました。
山火事
インストラクターが「黄色い消防飛行機が飛んでいるの
が見えるか?」と言うので見てみると、確かに飛んでい
ます。上の写真にも小さく写っていたので、その部分を
拡大してみました。
消防飛行機消火活動中
上の写真だと全然わかりませんが、着陸後にタクシーし
ていると、ちょうどその飛行機が着陸して来たので撮影
した写真が下の写真です。
消防飛行機着陸
その瞬間の写真は撮れていませんが、この少し後に水を
放出しているのが見えました。消防飛行機が実際に活躍
するシーンは、実際に火事が起きなければ見ることがで
きないので、これを目撃できたのは貴重な体験です。
その後、向きを変えて、ブルーマウンテン目指して渓谷
沿いに北上を開始しました。奥へ進むにつれて、何もな
い度合いが高まっていきます。それでも良く見ると高圧
送電線が延々んと続いていたりもして、オーストラリア
の大地に感嘆しつつも、人間もなかなかやるなぁとも
思ったりしつつ飛んでいました。
山、森以外、何もない
広大な山地に、電線が延々と続く
そしてブルーマウンテンの最大の観光スポットである
Three Sisters 上空に到着しました。
Three Sisters
ガイドブックなどで見ていて、他の岩とは全然違うよう
にど~んとそびえているという印象だったのですが、実
際に上空から見ると、渓谷の両側から谷に向かって突き
出した細かい稜線の一つが、浸食によって 3 つの小
ピークをもつように削られただけのものであることが
はっきりわかり、思っていたのとはちょっと違う感じで
した。それでも、他の小稜線も同様の浸食が進んでいる
ものの、ここまではっきりと小ピークが独立して見える
ものは見当たらず、観光スポットとなるのはわかる気が
しました。
その後、再び Camden Airport に戻り着陸です。Runway
24 で、ものすごいロングベースでトラフィックに入っ
たので、フラップ下げはじめはファイナルに乗ってから
という、実際の操作上はストレートインです。乗りなれ
た 152 と違ってプリランディングチェックとか、速度
とか、すっかり忘れてしまっていた上に、タイミングの
わかりにくいストレートインで、まごまごしていたら、
パイロットをクビになり、インストラクターに「アイ・
ハブ・コントロール。まぁ 2 年飛んでないなら、そん
なもんだ」と言われてしまいました。
ということで、無事着陸しました。
飛行機と記念撮影をする私
飛行機と記念撮影をする妻
インストラクターと 2 人で機体の前で記念撮影
ハンガーには、なぜかゼロ戦の偽物が置いてあります。
映画撮影などに使われたものらしいです。実際のゼロ戦
より少し大きいらしいです。
フェイク・ゼロ戦
他の会社のハンガーでは、こんな複葉機もいました。
オープンコクピットの機体は乗ったことがないのです
が、見た感じはこわそうです。
キットプレーンっぽい複座複葉機
このオープンコクピットの機体で観光フライトに出かけ
ていく人がちょうどいました。こういう機体に乗る機会
はあまりないので、一度乗ってみたいと思いつつも、実
際乗るところを見ると、やっぱりこわそうです。

セクショナルチャート買うつもりだったのに忘れたのが
心残りです。あと、Camden Airport ではグライダーも
飛んでいるので乗りたかったのですが、久しぶりに飛行
機を 1 時間ぐらい操縦してけっこう疲れたので、今回
はあきらめることにしました。
そんな感じで空港を後にします。その後、ルーラ Leura
というところへ行きました。実はブルーマウンテンと一
般に呼ばれている観光エリアの一部なので、今日は飛行
機で上空からとあわせて 2 回ブルーマウンテンへ行っ
たことになります。
ルーラの町では、桜のような花が咲く木の並木がありま
した。ソメイヨシノと違って、花と葉が一緒に咲いてい
るのですが、花の感じからして、やはり桜なのではない
かと思います。
ルーラの桜っぽい木
この町は自然を売りにした観光地っぽいのどかな田舎町
という感じの通りがあり、レストランも何軒かあります
が、今回は、郵便局とレストランが一緒になっている建
物があり、そこのレストランで昼食を食べました。
ルーラ・ポストオフィス・レストラン
入ってメニューを見て思ったのですが、けっこうお高い
レストランです。メインのメニューを頼むと AU$30.00-
ぐらいしてしまいます。そこでライトミールという
AU$15.00- ぐらいのジャンルから、私はスープ、妻は
オープンサンドイッチを選びました。
スープ
オープンサンドイッチ
メニューを見て、スープのメニューには、他にも付いて
くるものがあると思っていたのですが、上記の写真がす
べてでした。最近かなり小食ですが、それでもこれはや
はり少なくて、満腹にはなりませんでした。
昼食後はルーラの町を少し散策しました。
The Candy Store という色々な種類のお菓子を売ってい
る店で、こんなものを見つけました。
マシュマロバーガー
マシュマロで形だけ作ったハンバーガーです。Fat Free
らしいです…
あと、このルーラの町は、花を綺麗に植えた民家が多い
ことで有名らしいです。以下の写真は、少し回ってみて
撮った写真のうち 2 枚です。
花を綺麗に植えた民家
花を綺麗に植えた民家
その後、シドニーへ帰ってきました。飛行機で見た自然
の景色や、ルーラの町並みを見た後だと、シドニーがす
ごい大都会に見えました。
大都会シドニー

「Fly Blue Mountains – ブルーマウンテンズ上空まで飛行機で往復」への3件のフィードバック

  1. おー、いつもながら飛んでるなぁ。セクショナルチャート?を買い忘れたのは残念としても、消防飛行機が見れたのは、貴重な体験やね。
    私もあそべる出張行きたい!

  2. フライトいいですねぇ。
    消防飛行機はパイパーポーニーでしょうか。よくグライダーの曳航や農薬散布に使われていますね。
    ところで機番ってVH-NVCなんですか?
    ATCでびくたーほてる・・・とか言うんでしょうか(^^;言いにくいなぁ(笑)

  3. > くくつ氏
    いや、遊んでばっかりやないって。仕事はしんどい
    んです。信じて。
    > K-max 氏
    2 年ぶりだから ATC はお願い、とまかせっきりに
    したので、私は言いにくくありませんでした… (?)
    VH はイニシャルコンタクトから言ってなかった気が
    します。ノベンバー・ビクター・チャーリーだけで
    すね。

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