イギリスに来て一番驚いたことは、食事がうわさ以上に
不味いということです。スーパーマーケットではおいし
そうな食材を売っているのですが、レストランではそれ
がなぜこんな味に… という感じで調理されて出てきま
す。また、料理の中で肉が占める割合が高すぎる気がし
ます。それもちゃんと味がついた肉だといいのですが、
鶏も豚も、なぜかパサパサで、味付けは表面だけという
料理が多くてがっかりします。
今回の出張では、オーストラリアから来ていた人とも 2
週間一緒に仕事をしたのですが、彼も食べ物が不味いと
ずっと不平を漏らしていました。イギリスの人が、「あ
のレストランへ行けば考えが変わる」と言って勧めてく
れたレストランへもランチに連れて行ってもらったりし
ましたが、考えは変わりませんでした。
ずっと、イギリス人はものすごい味オンチなので仕方な
いのだと思っていました。ところがある種類の食品を食
べて考えが変わりました。
これ (↓) です。
電子レンジ食品
スーパーマーケットのチルド棚に陳列されていて、電子
レンジで加熱するだけで食べられるという食品です。
上の写真の 2 点は、カレーとライスがセットになった
ものです。比較的庶民的なスーパーマーケットである
Sainsbury’s で買ってきたものです。
調理すると、こんな感じです。野菜は相変わらず不足す
るので、ブロッコリーの茹でたものを追加しました。
調理した電子レンジ食品 (カレー)
イギリス人がおしなべて味オンチだとすれば、このカ
レーもイギリス人が味を確認しているはずなので美味し
くないはずです。しかし、これが美味しいのです。
別の日には、また別のメニューを買ってきました。こち
らは MARKS & SPENCER の食品売り場で買ったもので
す、チキンカレーと、別パッケージとなったライス、そ
れにシドニーでもよく食べたラクサです。
チキンカレーとライス
加熱調理が終わったチキンカレー
加熱調理が終わったチキン & プローン・ラクサ
これらもちゃんとした味をしていました。
イギリス人も、ちゃんと美味しいという事が何かは理解
しているようです。そうだとすると、街のレストランが
おしなべて不味いのは、料理人の腕に問題があるんで
しょうか…