船底塗装

週末 2010/07/10(土) は船底塗装でした。今年自分の船の整備の時に参加できなかったので、クルーザーオーナーグループの持っている他の船の船底塗装のお手伝いです。船底塗装の手伝いは今年 2 回目です。
今回の整備艇
今回の整備艇
到着すると他の人は既に作業を開始していましたが、私はとりあえず妻が買ってきてくれていたパンで食事です。
朝食
朝食
朝食
食事を終えて手伝い開始です。例によって難しいところは Y 師匠がやってくれるので、この記事の見出しどおり、船底塗装作業だけが担当です。先行してスタートしていた人と交替してペタペタと塗っていきます。
今回は勤務先の以前の同僚である京増さんが手伝いに来てくれました。京増さんも私と交替しつつ塗装作業をやってくれました。
手伝いに来てくれた京増さん
手伝いに来てくれた京増さん
今回は我々のグループの整備史上最高の人出で、10 人以上集まりました。交替でどんどん塗っていくので、あっという間に船底塗装が終わってしまいました。他にエンジンの整備作業がありますが、難しい場所なので Y 師匠が一人でほぼやります。しかもエンジンルームは狭いので手伝いに入れるのも 1 人か 2 人ぐらいです。
手持ち無沙汰になってしまったので、作業にあぶれた 4 人でマリーナ内のレストランに食事に行きました。私は、なすベーコンスパゲッティを食べましたが、他の参加者は昼からビールで、がんがん飲んでました。
なすベーコンスパゲッティ
なすベーコンスパゲッティ
2 時間以上レストランでうだうだした挙句、整備場に戻ると、まだエンジンルームの整備をやっていました。オイル交換のためのポンプが故障していたため、オイルを抜くことができずに苦戦していたようです。
エンジンルーム整備中
エンジンルーム整備中
途中で申し訳なかったのですが、我々はここで帰らせてもらいました。帰り際に、京増さんには私の 26F の小さい船も見てもらいました。
整備の合間に他に上架されている船を見ていると、そのうちのヨットのスクリューがおかしな形をしています。近寄ってみると、なんと折りたたまれていました。
折りたたみ式スクリュー
折りたたみ式スクリュー
ヨットで帆走する時には、スクリューさえも抵抗源でしかないということなのでしょう。
また、1 ヶ月ほど前にマリーナの目の前の水路で火災を起こして沈没した船のサルベージ作業をやっていました。整備中に見ていると、ちょうどクレーンでの引き上げが行われていました。上がってきた船を見ると、後ろ半分がなくなっているような感じでした。
サルベージされた船
サルベージされた船
この日、夢の島マリーナではクルーザーの展示会をやっていました。新艇は安くても 1,000 万円以上するので、私にはあまり関わりのないイベントです。
クルーザー展示会場
クルーザー展示会場
同時に車の展示会もやっていました。
車の展示会
車の展示会
フェラーリなどの高級車を売っていて、やはり私には縁遠い感じです。上の展示会全景の写真の一番手前に写っているフェラーリは 1,630 万円です。これでもたぶん並行輸入業者なので、この値札は、業者側は「安い」という意味で出しているつもりなのでしょう。
フェラーリの値札
フェラーリの値札
クルーザーの展示会に来るような人向けということであるためか、フェラーリもエンジンフードやドアを自由に開けさせてくれていました。
フェラーリのエンジン
フェラーリのエンジン
フェラーリの運転席
フェラーリの運転席
こちらは私はなんと言う車か知らなかったのですが、帰宅してから調べてみるとアストンマーチン DB9 という車のようです。1,030 万円はお買い得なのでしょうか…?
アストンマーチン DB9
アストンマーチン DB9
こちらはポルシェの 4 ドアクーペです。ポルシェの 4 ドアというとカイエンしか知らなかったので、4 ドアのクーペを見てバッタもんかと思ってしまいました。見た目でクーペだと思っていたのですが、帰宅して調べてみるとパナメーラという 5 ドアハッチバックでした。もちろん本物のポルシェの車です。
どうしてもバッタもんに見える 4 ドアのポルシェ
どうしてもバッタもんに見える 4 ドアのポルシェ
ポルシェのボンネットも開けて見せてくれました。最近のエンジンらしくほとんどカバーに覆われていてメカメカしさがなく、なんとなく面白くありません。
ポルシェのエンジン
ポルシェのエンジン
このイベントではビンゴ大会もやっていました。
ビンゴ大会
ビンゴ大会
司会をしている女性はマイナーなアイドルか何かなのでしょうか? 朝はこの人がイベントのパンフレット配りもやっていました。あれはあれで、なかなか大変な仕事なのでしょう。
京増さんには今回は働いてもらっただけなので、次回はクルーズ企画で招待したいと思います。

モルツドリームマッチ 2010

2010/07/05(月) はフレックスを利用してオフィスを少し早く抜け、東京ドームで行われたモルツドリームマッチという野球の試合を見てきました。
サントリーモルツドリームマッチ 2010 @ 東京ドーム
サントリーモルツドリームマッチ 2010 @ 東京ドーム
この試合はサントリーが 1995 年頃の TV-CF の中でプロ野球選手に「モルツ」というユニフォームを着せて撮影していたものがあり、そのユニフォームで本当に試合をさせるという企画からスタートしたものです。最初の数年は、社会人の軟式野球の大会の優勝チームと、プロの OB で構成されたモルツ球団が軟式で対戦していましたが、しばらくしてから両チームともプロの OB によるチームになり、硬式で試合をするようになりました。
軟式でアマチュアと対戦していた頃から何度か見に来ていますが、昔のスタープレーヤーが実際に野球をするところが見れるのは非常に面白いです。
妻が弁当を買ってきてくれていましたが、飲み物はなかったので球場内で買いました。売店に行ってみると、この日はサントリーがスポンサーなので、キリンのビール売店は閉鎖されていて、変わりに通路に設けられた臨時売店でプレミアム・モルツを売っていました。
閉鎖されたキリンのビール売店
閉鎖されたキリンのビール売店
通路に臨時に設けられたモルツの売店
通路に臨時に設けられたモルツの売店
スタンドの売り子も、飲み物はサントリー系列のものしか売っていません。ビールを売っている人が担いでいるタンクは 100% モルツです。1 杯 400 円の大サービス価格です。ソフトドリンクはペプシコーラなどを売っていましたが、こちらも 1 杯 100 円とお安くなっていました。
試合は読売、ピッツバーグ・パイレーツの桑田、阪神のバース、ロッテの村田兆治など、まさにオールスターのメンバーです。桑田は先発投手だっただけでなく、打席に立ってはタイムリー二塁打を打ち、セカンド、ショートの守備にもつき、ショートではセンター前へ抜けそうな強烈な当たりをジャンプして好捕してアウトにするなど大活躍でした。しかしこの守備のプレーで足を痛めたらしく、ベンチに下がってしまいました。リリーフでも投げる予定だったようなので残念でしたし、桑田のその後について、試合終了まで球場では特に説明がなかったのでちょっと心配です。
村田兆治は 60 歳にして、往年のマサカリ投法のフォームで投げ続けています。スピードガンは最高 129km/h を計測していました。すごいです。ストレート中心に組み立てすぎて単調だったためか結構打たれてしまっていましたが、ちゃんと変化球も投げれば、1 イニング限定なら現役で通用するのではないかと思わせるような球威でした。
他にも佐野のピッカリ投法、ピッカリ牽制などお笑いもありましたし、板東英二、張本、東尾、江川のプレーも見れました。板東英二は意外にきちんと投げていましたが、江川の投球は「本気でそれですか?」という感じです。ジャンクスポーツで不健康を売りにしていた金村は、この試合に備えて体を絞ってきたらしく非常にいい動きをしていて、二塁打も打っていました。打撃ではバースが目立っていましたが、本塁打はありませんでした。私や他の観客も期待していたと思うし、本人も、やはりホームランを打ちたかったのではないでしょうか?
選手のプレーしている写真はコンパクトデジカメでは難しかったので、代わりに球場全体の様子の写真です。ほぼ満席、4 万人ぐらい入っている感じでした。
ほぼ満席の東京ドーム (クリックすると拡大します)
ほぼ満席の東京ドーム (クリックすると拡大します)
やはり野球は楽しいと思えるいいイベントでした。来年も行きたいです。

麻溝公園・相模原公園散歩 + jungle HEADz cafe

2010/07/04(日) は、相模原市立博物館へ HAYABUSA BACK TO THE EARTH という映画を見に出かけました。ところが相模原市立博物館へ到着してみると、駐車場入口に看板が立っていて「HAYABUSA BACK TO THE EARTH のチケットは売り切れました」と書かれていました。地球への帰還がニュースなどで大きく取り上げられたために、見に来る人が増えているようです。
仕方なく、相模原市立麻溝公園・神奈川県立相模原公園での散歩に目的地を切り替えることにしました。
相模原市立麻溝公園と神奈川県立相模原公園は隣接していて、一体となった公園です。公園について麻溝公園側の駐車場に車を停めて入っていくと、すぐにコモン・カフェ Common Cafe という喫茶売店があります。森の中にテーブルが用意されていて、気持ちのいいカフェです。
コモン・カフェ Common Cafe
コモン・カフェ Common Cafe
以前麻溝公園に来た時には既にあったのですが、その時は閉まっていました。今日は営業していたので、到着して早々ですが、コーヒー休憩です。
Common Cafe のカフェ・ラテ
Common Cafe のカフェ・ラテ
一息ついたところで散歩開始です。相模原市は紫陽花 (あじさい) を市の花としているだけあって、市内の公園では紫陽花をよく見ます。相模原北公園が一番見事ですが、麻溝公園にもたくさん咲いています。
紫陽花
紫陽花
麻溝公園には無料のミニ動物園もあります。カンガルーの一種であるワラビーもいました。
ワラビー
ワラビー
この動物園には 10 年ほど前にも来た事がありますが、その時はあまり気にしていませんでしたが、オーストラリアに行ってからは、カンガルーやワラビーを見ると妙に親近感が沸いて気になってしまいます。しばらく見物していると、いきなりボクシングを始めました。
ワラビー・ボクシング
ワラビー・ボクシング
じゃれているだけなのか、機嫌が悪くて本当にケンカしているのかはよくわかりませんでした。ワラビーを飼うには少し飼育場が狭いように感じたので、運動不足なのかも知れません。先に進むと孔雀がいました。
孔雀
孔雀
孔雀の檻のエサ皿には、スズメが入ってエサを食べていました。孔雀の檻の天井部分は、孔雀は通れないけどスズメなら通れる程度の隙間があるため、そこから入ってしまうようです。
孔雀のエサを失敬するスズメ
孔雀のエサを失敬するスズメ
その先には豚、牛の展示施設があるのですが、ご覧のように口蹄疫防疫対策ということで展示されていませんでした。
口蹄疫防疫対策のためブタ・ウシの展示中止中
口蹄疫防疫対策のためブタ・ウシの展示中止中
豚、牛の展示施設から振り向くと、顔ハメがありました。もちろん撮りました。
牛、馬、羊の顔ハメ
牛、馬、羊の顔ハメ
こちらはリスの展示施設です。2 つの小屋があって、その間に木の枝が渡されていて、その周りを金網で囲って、両方の小屋を行き来できるようになっています。
リスの展示施設
リスの展示施設
近寄って見ると、木の枝の部分にリスがいて、小屋から小屋へと移動していく様子を間近で観察することができます。
リス
リス
こちらは謎の植物です。もこもこしてて小動物のようです。
小動物のような植物
小動物のような植物
この麻溝公園のシンボルタワーである、グリーンタワーにも登ってみました。展望台にあった説明写真によると、横浜ランドマークタワーや、工事中の東京スカイツリーなどが見えるそうです。この日の視程はあまりよくありませんでしたが、ランドマークタワーはうっすらと見えました。一方東京スカイツリーですが、実際に見えていたことがわかる写真が貼られています。
東京スカイツリーの写真
東京スカイツリーの写真
しかしこの日同じ方向を見ても、視程不足で全くその存在はわかりませんでした。
東京スカイツリーがあるはずの方角
東京スカイツリーがあるはずの方角
麻溝公園からは、横浜ランドマークタワーまでは 33km ほど、それに対して東京スカイツリーまでは 43km なので、見れる可能性はかなり違いそうです。
タワーから麻溝公園を見下ろすと、足跡がありました。下で見ていた時には、これが足跡の形になっているとは全然気付かなかったので驚きました。これは伝説の巨人デイラボッチ (全国的な呼び名は「ダイダラボッチ」) の足跡ということで、この形にされたようです。
デイラボッチの足跡
デイラボッチの足跡
麻溝公園から相模原公園へ移動して、フランス式の左右対称な花壇や噴水のあたりを散歩しました。ここには噴水や花壇を見渡せるいい場所に気持ちの良さそうな芝生やベンチがあって、弁当を持ってくれば楽しく食べられそうです。
噴水とベンチ
噴水とベンチ
県立相模原公園の側には芸術作品があちこちに置かれています。私が気になったのはこれです。distortion という 2008 年の作品で、作者は女子美術大学の松本理沙さん。説明版には「破壊 再生 進化… あらゆる変化の中でおこりうる「歪み」という概念を表現した」と書かれていました。
彫刻作品 distortion
彫刻作品 distortion
公園を歩き回った後、時間は少し早かったのですが、夕食です。jungle HEADz Cafe という店へ行きました。
jungle HEADz Cafe
jungle HEADz Cafe
このお店はモナの丘で、モナの丘の食材を使う店として紹介されていた他、以前タウンニュースというフリーペーパーで取り上げられていました。エスプレッソマシンはイタリアから輸入した日本に 1 台しかないモデルなのだそうです。店内に入ると、ラテアートのコンテストで上位に入賞したという事も書かれていました。
とろふわオムライス 850 円、タコライス 1,050 円、有機野菜のオーブン焼き盛り合わせ 540 円、そしてカフェラテを頼みました。カフェラテには当然のように綺麗にラテアートが施されて出てきました。
カフェラテ
カフェラテ
タコライス
タコライス
とろふわオムライス
とろふわオムライス
有機野菜のオーブン焼き盛り合わせ
有機野菜のオーブン焼き盛り合わせ
本当は映画 HAYABUSA BACK TO THE EARTH を見に行くはずだった 1 日を、こんな風に過ごしてしまいました。映画は再来週ぐらいに見に行く予定です。次回は早い時間から行かないと…

山崎直子飛行士および STS-131 クルーミッション報告会

JAXA が山崎直子飛行士および STS-131 クルーミッション報告会というイベントの参加者を募集しているのを見て応募したところ、先着順の枠に収まったようで見に行けることになり、本日 2010/06/30(水) 終業後に行ってきました。
会場のロビーには飛行服 (与圧服) や、船外活動用の宇宙服、スペースシャトルや、きぼうモジュールの模型などが展示されていました。その中には日本の科学系の展示では見ないようなアメリカンなスタイルのポスターもありました。
アメリカっぽいポスター
アメリカっぽいポスター
参加者は STS-131 のクルー全員です。もちろん日本人宇宙飛行士である山崎直子飛行士もいます。
STS-131 クルー
STS-131 クルー
ビデオによる STS-131 ミッションの紹介がありました。
ビデオによるミッション紹介
ビデオによるミッション紹介
このビデオにはナレーションがついていませんが、そのかわり、STS-131 クルーが生で解説をしてくれます。このイベントには通訳がついていましたが、このビデオセッションではなんと山崎直子飛行士が通訳をしてくれていました。豪華です。
STS-131 クルーが生解説
STS-131 クルーが生解説
その後、会場からの質問コーナーと、「宇宙俳句」のきぼう賞受賞者の表彰があり、最後にトークショーがありました。
司会は毎日新聞で科学に関する記事を書く元村有希子記者です。
元村有希子さん
元村有希子さん
元村有希子さんの問いかけに、それぞれの飛行士が回答していくというようなスタイルでトークショーは進んでいきます。
アレン・ポインデクスター飛行士 (船長)
アレン・ポインデクスター飛行士 (船長)
山崎直子飛行士
山崎直子飛行士
非常に充実したイベントでした。終了後ロビーの展示物を見ていると、自動販売機のあるコーナーのところにあるドアに人が群がっています。何かと思って見に行くと、そのすぐ外に横付けされたバスに STS-131 クルーが乗り込んでいました。
帰りのバスに乗り込む STS-131 クルー
帰りのバスに乗り込む STS-131 クルー
最後に山崎直子飛行士が登場して乗り込みました。山崎直子飛行士は適当な場所に座ろうとしていたのですが、向かって左側に人がたくさんいたのを見たアレン・ポインデクスター船長が、左の端の席に座りなさいと促しているようで、左側の我々から一番見やすいところに座ってくれました。
左側に座るよう促される山崎直子飛行士
左側に座るよう促される山崎直子飛行士
アメリカではこういった宇宙飛行士を直接見れるイベントが結構頻繁に行われるのを知っていてうらやましく思っていたので、今回こういったイベントに参加できたのはラッキーでした。

モナの丘夏の収穫祭 – 土と緑の祭

昨 2009 年に引き続いて、相模原市内にある農業テーマパークモナの丘収穫祭・土と緑の祭りに行ってきました。
モナの丘
モナの丘
我々は 9:45 頃に建物に入って行きました。10:00 スタートなのですが、既に野菜が並べられていて、たくさんの人が買い物をしていました。珍しい野菜も何種類かありました。
こちらはコールラビという野菜だそうです。
コールラビ
コールラビ
これはルバーブです。ジャムにしたりするらしいですが、果物ではなく野菜です。これ自体が甘いというわけでもないようです。
ルバーブ
ルバーブ
こちらはニンニクです。珍しくありませんが、生ニンニクと書かれています。スーパーマーケットで売っているニンニクも生だと思っていたのですが、違うのでしょうか?
生ニンニク
生ニンニク
いろんなフレーバーのシフォンケーキを売っていました。チョコレート、抹茶、イチゴなど色々です。試食も豊富に用意されていました。
シフォンケーキの試食
シフォンケーキの試食
収穫祭イベントで特別に出店していた店で、森のバウムクーヘンという商品を売っていました。これも試食がありました。おいしかったのですが、家にはお菓子の買い置きが少し余っていて、これを買うと多すぎるので今回は見送りました。
森のバウムクーヘン
森のバウムクーヘン
昨年同様、朝昼兼用で食事です。カレー and ナンと、バジル丼です。
カレー and ナン
カレー and ナン
バジル丼
バジル丼
ナンは、釜があって、ちゃんとその場で焼いています。
ナンの形を整える職人さん
ナンの形を整える職人さん
建物の中は座るところがあまりないので、表に用意されたテントの中の席で、ハーブガーデンを見ながら食べました。朝は雨で、この時点では雨が止んだ直後でしたが、風が気持ちよく、おいしくご飯をいただけました。
テント席で食事をする妻
テント席で食事をする妻
収穫祭の日は生演奏付きです。
生演奏
生演奏
ちょっと少ないかなぁ、という感じだったので、カレーパンを追加しました。
カレーパン
カレーパン
モナの丘のラベンダー畑の奥の森の中にはバーベキューエリアがありますが、今日はフリーマーケットをやっていたようでした。
バーベキューエリアのフリーマーケット
バーベキューエリアのフリーマーケット
葉付きのニンジン、とうもろこし、ジャガイモなどを購入して 11:30 頃にはモナの丘をあとにしました。決して大きな施設ではなく、派手なところもありませんが、今年の収穫祭も楽しく過ごすことができました。

サイエンティスト・トーク GEN H-4 開発者柳澤源内さん、ドラえもん展

船底塗装を途中で抜け出して何をしに行ったのかと言うと、日本科学未来館へ行ってきました。
日本科学未来館
日本科学未来館
朝から何も食べていなかったので、日本科学未来館のあるお台場へ移動して、とりあえずご飯です。日本科学未来館に併設されているロッテリアにしました。このロッテリアは日本科学未来館の前の庭の部分を眺めるテラス席があって、なかなかいい感じの店です。
日本科学未来館併設のロッテリア
日本科学未来館併設のロッテリア
噂のタワーチーズバーガーも売っています。
タワーチーズバーガー
タワーチーズバーガー
10 段は無理です。3 段とか 4 段も注文できるので、ちょっと心が動きましたが、今回は絶妙バーガーにしました。
絶妙バーガー、ポテト、アイスカフェオレのセット
絶妙バーガー、ポテト、アイスカフェオレのセット
テラス席で食べているとスズメが時々席の近くまで寄ってきます。バンズを少しちぎって足下に置くと、スズメのうちの 1 羽がちょこちょこと寄ってきて食べていました。かわいいです。
さて、わざわざ船底塗装を途中で抜けてきたのは食事をするためではありません。目的は、サイエンティスト・トークというシリーズもののイベントで、1 人乗りヘリコプター GEN H-4 の開発者である柳澤源内さんがしゃべるイベントがあり、それを聞きに行くことです。
会場は 50 席用意されているということでしたが、広い空間の端っこの方に、こじんまりと設営されていました。私が到着したのはトークイベント開始直後でしたが、座席は満席でした。しかし座席の後ろには広いスペースがあるため、立ち見で聴くのは問題ないと言われ、後ろに立って聴き始めました。最初は子供連れが何組か聞いていましたが、子供にはつまらないと感じられる内容であるのか席を立ってしまう人がいて、幸い途中からは座って聴くことができました。
トークイベントの内容ですが、最初のうちはエンジニアとしての柳澤源内さんがヘリコプターなどを手がける前の話です。
柳澤源内さんの昔話
柳澤源内さんの昔話
エンジニアの人というのは、こういった場でしゃべるのがうまくない人が多いのですが、司会の方のリードがうまいこともあって、柳澤源内さんは意外に流暢にスライドの内容にあわせて話を進めていました。
意外に流暢に話す柳澤源内さん
意外に流暢に話す柳澤源内さん
最初の部分の内容は、ご自身の経歴や、ヘリコプター開発以前に輸入した BMW オートバイのデッドコピーを作っていたとか、色々なエピソードを題材に、昔どういったことをやっていたかといった話をされていました。「日本も昔は人の真似からスタートしたのです」という言葉は、最近の若いエンジニアが、中国や韓国が日本や欧米の真似をすることを一方的に批判している事に対しての苦言であったように聞こえました。あれだけ独創的な人が言うと重みがあります。
そして、話はヘリコプター開発の話へと突入していきます。最初は GEN 125 というエンジンです。2 ストロークの小型エンジンです。
GEN 125 エンジン
GEN 125 エンジン
このエンジンを使って農業などに使うための無人のヘリコプターを作ってみようと思ってスタートした DBR-1 という機種がヘリコプター開発の端緒だそうです。
ヘリコプターの元 DBR-1
ヘリコプターの元 DBR-1
しかしその時点ではマイクロコンピュータなどの性能が不足していて、ヘリコプターを安定した状態に制御できるまでには至らなかったそうです。上記の写真の DBR-1 は、写真ではわかりにくいかも知れませんが、クレーンで吊った状態で試験をしていて、飛んでいません。結局フライトには成功しませんでした。しかし、実験中に不安定な機体を人が支えるとすごく安定することから、人が制御した方が実現性が高いのではないかという発想で、有人機の開発に切り替わっていったのだそうです。
有人機を作るということになって、柳澤源内さんは以下のスケッチを描きました。スケッチを見ると、最初のスケッチの時点で GEN H-4 の主なスタイルは完成していたことがわかります。
GEN H-4 の元になったスケッチ
GEN H-4 の元になったスケッチ
次の試作が BDH-1 です。
ヘリコプターの元 BDH-1
ヘリコプターの元 BDH-1
上記の写真では飛んでいるように写っています。なぜこの写真では本当に飛んでいるように見えるのかの説明を聞き漏らしましたが、この BDH-1 も結局飛ばなかったそうです。
しかし BDH-3 という機種に至って、初飛行に成功します。
初飛行 BDH-3
初飛行 BDH-3
この初飛行はちゃんと動画が残っていて見せてもらえました。最初から安定して飛んでいることに驚きました。
BDH-3 によるテスト
BDH-3 によるテスト
開発においては、風洞のような高価な設備はないので、色々工夫をされたという説明もありました。ローターの性能確認は、乗用車で引っ張れるトレーラーにローターの回転部を取り付け、ローターを回転させながら、乗用車で時速 50km で引っ張って走るとどうなるか、時速 60km ならどうか、といった数値を集めて、風洞実験の代用としたそうです。プロペラ自体の耐久性や性能の確認でも、写真のようなテストベンチを使って確認したのだそうです。この写真でクレーンで持ち上げているのは、低い場所では地面効果が出てしまうため、ローターの正しい性能評価ができないためなのだそうです。
耐久テストベンチ
耐久テストベンチ
GEN H-4 のトランスミッションに関する説明もありました。2 重反転プロペラを実現するためのキーとなる部分の 1 つです。2 重反転プロペラでメインローターを作ると、左右のヨーモーメントは釣り合ってしまい、飛んでいる状態でヘディングを変更したり、外乱で向きが変わってしまった時に元に戻したりといったことができません。そこでディファレンシャルギヤによって、上のブレードと下のブレードの回転数を、多くてもほんの 2、3% ぐらい変化させることでブレードを回転させていることによる反動ヨートルクに差を持たせ、それによりヘディングを変えるのだそうです。
図面をきちんと引くと、その通りに作ってくれる日本の工場があってこそ実現したものと、日本の環境の素晴らしさをほめていました。
GEN H-4 ミッション
GEN H-4 ミッション
飛行できるようになった GEN H-4 は色々なところで話題を呼び、アメリカのオシコシ Oshkosh で開かれるイベントにも行ってフライトしました。
1999 年アメリカオシコシ Oshkosh でのフライトの様子
1999 年アメリカオシコシ Oshkosh でのフライトの様子
アメリカには、エクスペリメンタル Experimental というカテゴリーが存在するし、マイクロライトの歴史も長いのですが、GEN H-4 はどのカテゴリーにも属さず、テストフライトの手続きでは若干混乱があったそうです。しかし、基本的には「自分のリスクで好きなように飛んでみなさい」と言ってもらえるので、飛ぶことができたと嬉しそうに話をしていました。
続いて 2008 年のイタリアです。ヘリコプターの世界では 2 重反転プロペラはマイナーなのですが、歴史的にイタリアは 2 重反転プロペラにこだわりのあるエンジニアが多いそうです。なので、この GEN H-4 は好意を持って受け入れられたそうです。
2008 年イタリア
2008 年イタリア
日本に戻って実用化の話です。有人でのフライトよりも、災害時の荷物運搬や、状況観察のためのツールとしての利用を想定したラジコンを考えているそうです。上述のようにラジコンは一度失敗しているのですが、制御に使えるマイクロプロセッサーなどのハードウェアの進化がすさまじかったため、現在は人が制御して飛ばすよりもずっと安定した状態で飛ばせるようになっています。
100kg 程度の荷物は運べるということで、災害現場で、この尾根さえ越えることができればいいが、道路崩落で車は役に立たないような状況で活用できると考えているそうです。人を運べないにしても、孤立した人に例えばトランシーバーを届けたり、飲食物を安全に持っていったりすることは可能です。しかし長距離の飛行には電波法の問題なども出てくるため、色々検討して、役所などと調整しなければならないことも課題なのだそうです。
ラジコンバージョン
ラジコンバージョン
トークイベント終了後、エンジンやブレードを近くで見ることができました。
ブレード
ブレード
ブレードは 1 枚 1kg ぐらいだそうです。トークイベントの途中で、司会の人が見た目が大きい割りに軽い、と盛んに言っていたのですが、持ってみると、私には見た目通りの重さに感じられました。重くもないですが、驚くほども軽くはありません。
発泡素材とカーボンファイバーの複合素材だそうです。表面に白い塗装がしてあるのは、暑さ対策なのだそうです。カーボンの素材の色である黒い色のままだと、気温が高く日射のある環境では変形してしまって性能劣化が起きるのだそうです。
こちらはエンジンです。
エンジン
エンジン
2 気筒の 2 ストロークガソリンエンジンです。これが 4 機乗っていて、単一のミッションを経由して 2 つの反転するプロペラ群を回しています。
イベント後は、柳澤源内さんと直接お話することもできたので色々聞いて見ました。
オートローテーションですが、ブレードにピッチ制御の機構がないため着陸時にフレアできないのだそうです。そのため、実はオートローテーション用のモーターがついていて、フレアのためにブレードに回転力を足すことができるらしいです。
ブレードの改善については、性能改善というよりも、騒音対策という意味でウイングチップを付ける必要があるかも知れないということでした。
2 ストロークで行くには環境問題で難しい面があると思いますが、どうするのかと聞いて見ると、インジェクションを考えているそうです。2 ストロークの構造の単純さは 4 ストロークでは替え難いメリットで他の方法を探っているのだそうです。インジェクションだと環境にいいという理由は時間がなくて聞けませんでしたが、ダイレクト・インジェクションなら 2 ストロークでもポートが閉じた状態になってから燃料を入れることができて環境対策になるというような意味ではないかと思います。
最後に 2 ショットで写真を撮ってもらいました。
柳澤源内さんと記念撮影する奥村
柳澤源内さんと記念撮影する奥村
このトークイベントは、ドラえもんの科学みらい展というイベントの一環です。そのため日本科学未来館に到着してすぐにドラえもんの科学みらい展の入場券を買っていたのですが、トークイベントの会場へ行くと、なんとトークイベント自体はドラえもんの科学みらい展の入口横の誰でも入れる場所で行われていたので、入場券を買う必要はなかったのでした…
せっかく入場券を買ったのでドラえもんの科学みらい展にも入りました。
ドラえもんの科学みらい展入口
ドラえもんの科学みらい展入口
会場に入って少し進むと、ドラえもんがにこやかに出迎えてくれます。
ドラえもん
ドラえもん
このトークイベントがあることからもわかるように、ドラえもんの科学みらい展でも GEN H-4 ヘリコプターが取り上げられています。タケコプターの具現であるということで展示されています。ドラえもんの科学みらい展会場内には本物の GEN H-4 が展示されていて、コクピットに座って写真を撮ることができます。
GEN H-4 に座って記念撮影する奥村
GEN H-4 に座って記念撮影する奥村
行列ができてなかなか座れない時間帯もあるようですが、私が行った時にはもう終了時間間近であったためか、他に誰もおらず、コクピットに座った写真以外にも色々撮れました。
GEN H-4 ローター部
GEN H-4 ローター部
GEN H-4 エンジン部
GEN H-4 エンジン部
GEN H-4 エンジン部をコクピット側 (下側) から見たところ
GEN H-4 エンジン部をコクピット側 (下側) から見たところ
GEN H-4 操作部
GEN H-4 操作部
他にもドラえもんの秘密道具の機能が科学的に実現されているような機器類を展示しています。
これはガリバートンネルです。
ガリバートンネル
ガリバートンネル
ガリバートンネルは、実際には何も小さくなりません。通った先に巨大な鉛筆や消しゴムのオブジェが置かれていて、ミクロの目で見るとこんな世界がある、というような展示がされています。その展示の一つとして、空気圧アクチュエーターを使って動くマイクロハンドがありました。医療分野などでの利用が計画されているようです。
マイクロハンド (μTAN)
マイクロハンド (μTAN)
こちらは、GEN H-4 と同じぐらい人が並ぶらしい透明マントの展示です。私が入って最初に並んだ行列です。この行列で 30 分ぐらい時間を使ってしまったため、GEN H-4 の展示を見に行った時には時間が遅くなって行列がなくなっていたのです。
透明マント
透明マント
写真は説明が必要だと思います。私が体の前に透明マントを広げています。透明マントに隠れた私の体部分は、その向こう側の窓の景色が透けているように見えるのがわかるでしょうか? カメラで背の後ろの部分の景色を撮っていて、透明マントに手前のプロジェクターから投影することで実現しています。
この展示の係りの人は異常に親切で、私は一人で行っていたのに写真やムービーを撮ってくれました。他のグループに対しても写真を撮ってあげたりしていました。この人が親切すぎるので、それぞれのグループが展示を見るのに時間がかかってしまっていて、それが行列が長くなっている原因の一つでもあるようでした。
ミュージアムショップではドラえもんグッズを色々売っていました。一番面白かったのがこれ、ドラえもん型 PET ボトルに入ったミネラルウォーターです。
ドラえもん型 PET ボトル・ミネラルウォーター
ドラえもん型 PET ボトル・ミネラルウォーター
日本科学未来館の入口近くには、日本科学未来館がオープンしたばかりの頃に話題になった地球儀が展示されています。
日本科学未来館の地球儀
日本科学未来館の地球儀
この地球儀は表面にびっしりとディスプレイがついていて、地球の色々な姿を、時に写真で、時にアニメやグラフで表示しています。地球儀のある場所のフロアには寝椅子が 5、6 個置いてあり、寝転んで地球儀を見上げながら休憩することができます。
海洋の気温を表示しているらしい日本科学未来館の地球儀
海洋の気温を表示しているらしい日本科学未来館の地球儀
ドラえもんの科学みらい展自体は、展示内容とドラえもんとの結びつきがちょっと無理があるものが多いのと、科学的な内容の展示は、子供向けのイベントとしてはちょっと難しすぎるように思える部分もありました。私は楽しめましたが、子供連れだと子供が飽きてしまうと思います。あと、料金と内容のバランスという意味では、やはり内容の割りに料金は高すぎるように思いました。
日本科学未来館の隣には、フジテレビ湾岸スタジオという建物があります。その前には数体のラフ君人形が展示されていました。
フジテレビのキャラクター・ラフ君
フジテレビのキャラクター・ラフ君
日本科学未来館のロッテリアの裏あたりには、日本科学未来館の館長であり、元宇宙飛行士の毛利 衛さんの飛行を記念したと思われる碑がありました。
地球まほろばと書かれた、毛利 衛さんのスペースシャトル搭乗を記念した碑
地球まほろばと書かれた、毛利 衛さんのスペースシャトル搭乗を記念した碑
日本科学未来館の裏にあるサイエンススクエア臨海の玄関にはエクスクラメーション・マークとクエスチョン・マークを題材にしたと思われるキャラクターが置いてありました。
サイエンススクエア臨海のキャラクター – エクスクラメーション・マーク (“!”)
サイエンススクエア臨海のキャラクター - エクスクラメーション・マーク (
サイエンススクエア臨海のキャラクター – クエスチョン・マーク (“?”)
サイエンススクエア臨海のキャラクター - クエスチョン・マーク (
柳澤源内さんと直接お話ができ、満足できるイベントでした。

船底塗装

ボートシーズンはもうスタートしてしまっていますが、今年はちょっと遅めに船底塗装です。
夢の島マリーナに到着して何気なく正面を見ると、「あ、あれは…」と目に付く物がありました。
夢の島マリーナの風景
夢の島マリーナの風景
上の写真ではよくわからないと思います。目一杯ズームしたのが以下の写真です。東京スカイツリーです。前回花見クルーズに来た時も見えていたのに気付かなかったのか、3 月時点ではまだ見えていなかったのかわかりませんが、私は今回初めて気付きました。
スカイツリー
スカイツリー
今回整備する船です。
整備する船
整備する船
船内機船なので、スクリューと舵が付いています。ゴツいドライブが見えている船内外機船と違って、子供の頃に思っていた「船」の印象に近い感じがします。
スクリュー付近
スクリュー付近
上架しての整備ですが、難しい部分は師匠がやってくれるので、他のメンバーは主に塗装作業です。今回ズボンとシャツはペンキがついてもよい服装をしていったのですが、靴だけ間違って汚れてもよい靴ではなく、普段の通勤靴を履いていってしまい、少しペンキで汚してしまいました。
全体の 1/6 ぐらい塗ったところで新しく来た人に交替してもらい休憩に入りました。いつもそれほどしんどいとは思わなかったのですが、今回はいつもより手がだるくなりました。特に塗料の缶をもっていた左手がきびしくて、休憩に入ってしばらくペットボトルをもってもプルプルしていました。
今回私は 14:30 から別の予定があったため、結局休憩中の 14:00 頃に切り上げさせてもらいました。師匠を含め 5 名の参加だったので、1/4 ぐらいを塗るのが本来の担当分だったと思うのですが、自分で塗れたのは 1/8 ちょっとぐらいだったでしょうか…
次回 2010/07/10(土) にはもう少しがんばってみようと思います。まぁ、あくまで思ってるだけです。現時点では…
整備ヤードには面白い船が上架されていました。グレートバリアリーフに行った時にヘリポートからポンツーンまでの移動で乗せてもらった船と似た感じです。東京港でも使っているところがあるのでしょうか?
平らな面白い形の船
平らな面白い形の船
「14:30 からの予定」の内容は別記事で書きます。

2010/06/19(土) 湖山亭うぶやに泊まる OMC うきうきトラベル河口湖旅行 2 日目

湖山亭うぶやに泊まる OMC うきうきトラベル河口湖旅行 1 日目の続きです。
1 日目の夜寝る前に確認した天気予報では、翌日の天気もよくなくて、富士山は見れないのではないかと思っていました。
朝になって爆睡していると、妻に呼び起こされました。「せっかく気持ちよく寝てるのになんだよ」と思ったら「富士山が見えるよ」と言われて見てみると、ご覧のように河口湖の向こうに見事な富士山が見えました。
湖山亭うぶやさん客室から見た富士山
湖山亭うぶやさん客室から見た富士山
この絶景が部屋から見えるのです。いい宿です。上の写真だと部屋から見ている感じがわかりにくいので、引いた構図でも撮ってみました。
湖山亭うぶやさん客室から見た富士山 (引き構図)
湖山亭うぶやさん客室から見た富士山 (引き構図)
妻が起こしてくれるまでは、この絶景を無視して爆睡していました。
富士山の絶景を無視して寝る奥村
富士山の絶景を無視して寝る奥村
湖山亭うぶやさんのお風呂は富士山を見ながらお湯につかれるのが売りなのですが、1 日目は雲に隠れて富士山を見ていません。そこで朝風呂に行ってお風呂からの富士山を楽しむことにしました。
お風呂に行ってみると、こんなに美しく富士山が見えているのに、お客さん 0 人。広いお風呂を独占です。他の人がいないのを幸いと写真を撮ってみました。
湖山亭うぶや大浴場からの富士山
湖山亭うぶや大浴場からの富士山
これまでも富士山が見えるお風呂というのはいくつか行ったことがありますが、浴室からは富士山が見えるものの、お湯につかるため湯船に座ってしまうと富士山が塀などに隠れてしまうというところがほとんどです。しかし湖山亭うぶやさんのお風呂は、湯船に座った状態で富士山が目の前に見えます。
お風呂を独占できていたのはほんの 2、3 分でその後はポツポツと人がやってきて、最後の方は中国人の 5 人ほどの団体と、日本人の 5 人ほどの団体が一度に入ってきて急に混雑してしまいました。大勢入ってきた頃には、十分富士山とお風呂を楽しめていたので、お風呂を上がりました。
お風呂から上がると朝食です。チェックイン時に朝食時間の希望を聞かれますが、のんびりしたかったので一番遅い 09:00am を選んでありました。場所は夕食と同じ「秋の三景」という個室です。
秋の三景
秋の三景
お風呂から上がって朝食に行くまでのわずかな時間の間に、富士山は雲に隠れてしまいました。入浴中は朝食時にも富士山の景色が楽しめると思っていたのですが、残念でした。
朝食会場からは富士山は見えず
朝食会場からは富士山は見えず
朝食はチェックイン時に和食か洋食かを選べるのですが、この日はお昼を洋食系の食べ物にすることが決まっていたので、2 人とも和食を選びました。品数が多くて充実していました。
朝食
朝食
朝食の最後に、飲み物としてコーヒーか紅茶が出てきます。夕食の時同様ラウンジに移動しますか? と聞かれますが、我々は一番遅い 09:00am 開始の朝食時間を選んでいたので既にチェックアウトを控えた人などがラウンジに出てきていて混雑していそうだったので、飲み物は個室でいただきました。
ラウンジでは 10:00am から「お菓子タイム」ということで、お菓子とコーヒー、紅茶などが無料で楽しめます。我々は朝食を 09:00am にしていたので、朝食を終えてラウンジに行くと、ちょうどお菓子タイムが始まったころでした。お菓子と紅茶をもらって、窓際の席が空いていたので、富士山にかかった雲が晴れないかとしばらく眺めていました。けっきょくこの時間には富士山は見えなかったのですが、富士山にかかる動きの早い雲を見ているのは、なかなか楽しかったです。
ラウンジから雲に隠れた富士山を眺める
ラウンジから雲に隠れた富士山を眺める
そんな感じでダラダラしているうちに、チェックアウトの時間が近づいてきました。売店で「うぶロール」というロールケーキを買い、チェックアウトしました。係りの人が駐車場まで荷物を持ってくれます。至れり尽くせりです。この後観光する間、かなり暑くなる可能性のある車内にうぶロールを置いておくのはよくないと思い、うぶロールだけ預かってもらいました。下の写真はチェックアウト時ではなく、預かってもらっていたうぶロールを受け取りに来た時の写真です。
湖山亭うぶや前に停まるビッキー
湖山亭うぶや前に停まるビッキー
チェックアウト後は、どこに行くか全然決めていなかったのですが、以前も行ったことがある山中湖近くの花の都公園に行くことにしました。
花の都公園
花の都公園
この公園は富士山が見える素晴らしい場所にあり、花と富士山という絵になる構図で写真を撮れるスポットです。有料エリアと無料エリアがありますが、なぜか無料エリアの方が広く、しかも見栄えのする花畑は、どちらかというと無料エリアに多くあるという不思議な施設です。我々は駐車場料金こそ払ったものの、有料エリアには入らず、無料でこの公園を楽しませてもらいました。
ポピーと富士山
ポピーと富士山
花の都公園を楽しむ妻
花の都公園を楽しむ妻
ラベンダー (?) と芝生と富士山
ラベンダー (?) と芝生と富士山
再び河口湖へ戻り、観光ガイドマップで見つけて興味を持った農の駅 JA 北富士河口湖物産館というところへ行ってみました。
JA 北富士河口湖物産館
JA 北富士河口湖物産館
ガイドブックで見るとけっこう充実した施設のように思えたのですが、行ってみると、建物も思ったより小さく、品揃え的にももう一つな感じでした。
次の目的地はラベンダー祭りの会場の 1 つ、大石公園です。河口湖大橋北詰の近くの国道 137 号線沿いにある農の駅 JA 北富士河口湖物産館から、県道 21 号へ入って大石公園へ向かいます。この道は何度も通ったことがある道です。行ったことがある人は知っていると思いますが、国道 137 号の北行車線から県道 21 号へ左折する方向にはショートカットする道があります。当然ショートカットする道を通っていくのですが、このショートカットした道が県道 21 号線に合流する部分に一時停止標識があります。本線側に車が来ている場合を除けば、ここで一時停止する車はほとんどおらず、私も十分減速して振り返って安全を確認しただけで停まりきらずに合流していったら、警官が目の前に飛び出して来て左の方へと案内してくれています。
やられました… 一時停止違反取締りでした。7,000 円です。
一時停止違反取り締まられ中
一時停止違反取り締まられ中
あの場所で一時停止違反取締りをやったら、面白いように引っかかるのでしょう。あの場所は見通しもよく、合流対象の道から来る交通もよく見えるので、本来 STOP ではなく YIELD の標識があるべきだと思うのですが、日本の交通法規には YIELD の標識が存在しないので、仕方なく STOP が立てられている場所です。実際の運転者はほとんどが YIELD という認識で完全には停止せず通過して行きます。あそこで一時停止していないと言って取り締まるのは過剰な取締りと言わざるを得ないように思います。
警察にもノルマがあって、無茶な取締りをしているということはわかっているのでしょう。ものすごく丁寧な口調でした…
楽しい気分を台無しにされてしまいましたが、そのまま大石公園へ向かいます。
ラベンダー祭りはこの週末に始まったばかりでしたが、既に結構咲いていて、一面紫のお花畑が綺麗でした。
ラベンダー畑と富士山
ラベンダー畑と富士山
ニリンソウ (二輪草) も綺麗でした。
ニリンソウと富士山
ニリンソウと富士山
花小富士という作品もありました。こちらはちょっと早すぎたようです。もう少しすると全体に花が咲いて綺麗になるのではないでしょうか。
花小富士
201006CIMG5552
花小富士のふもとには園芸用の小さなプラスチックの池で、富士五湖が作られていました。5 つとも同じ形、同じ大きさというのがちょっと残念です。
山中湖
山中湖
ラベンダー畑とならぶ目玉であるらしい、花のナイアガラというものもありました。
花のナイアガラ案内看板
花のナイアガラ案内看板
こちらもまだ早すぎたようです。写真で見るようには花が育っておらず、ちょっと寂しい感じになってしまっています。駐車場の周りという設置場所もちょっと殺風景になってしまってよくないような気がしました。
花のナイアガラと富士山
花のナイアガラと富士山
花のナイアガラのある裏のあたりには、ちょっとリゾートチックな東屋があります。
リゾートチックな東屋と富士山
リゾートチックな東屋と富士山
今回はこの後別の場所で昼食に行くので、日陰で少しくつろいだだけでしたが、こういうところでお弁当などを食べても楽しいかも知れません。
富士山の見える東屋でくつろぐ
富士山の見える東屋でくつろぐ
そして昼食は MOOSE HILLS BURGER という店へ行きました。国道 139 号沿いですが、周囲は森に囲まれたようになっていて、テラス席はとてもいい感じです。
MOOSE HILLS BURGER テラス席
MOOSE HILLS BURGER テラス席
奥村のグアカモーレ クリームチーズ バーガー GUACOMOLE CREAM CHEESE BURGER
奥村のグアカモーレ クリームチーズ バーガー GUACOMOLE CREAM CHEESE BURGER
グアカモーレ クリームチーズ バーガーを頬張る奥村
グアカモーレ クリームチーズ バーガーを頬張る奥村
妻のアボカド チーズ バーガー AVOCADO CHEESE BURGER
妻のアボカドチーズバーガー AVOCADO CHEESE BURGER
アボカドチーズバーガーを見て楽しそうな妻
アボカドチーズバーガーを見て楽しそうな妻
お昼食べたらあとは帰るだけです。なんと優雅な旅行でしょう。時間に追われていないので、富士急河口湖駅に立ち寄ってみました。駅へ行くと、ちょうど富士登山電車が停まっていました。クラシックなカラーリングでかわいい電車です。
富士登山電車
富士登山電車
駅前には、モ 1 号が展示されています。1929 (昭和 4) 年の富士急開業時の電車の本物です。
モ 1 号
モ 1 号
富士山が見えるとてもいい場所に展示されています。
モ 1 号と富士山
モ 1 号と富士山
もちろんモ 1 号だけがいい場所にあるというはずはなく、河口湖駅自体が、富士山を望む素晴らしい立地にあります。
河口湖駅と富士山
河口湖駅と富士山
改札口を抜けると、目の前には富士山です。
改札口の先に富士山
改札口の先に富士山
今回は時間が早いので、帰りも道志道です。道志道へ抜けるために山中湖も経由していくので、1 日目は富士山が全く見えなかった長池親水公園に立ち寄って、改めて山中湖越しの富士山を見物しました。この場所からは、特に温かい季節には朝の方が富士山がクリアに見え、夕方には霞んで見えにくくなることが多いのですが、この日は 16:00 を過ぎていたのにくっきりと見えていました。昨日の雨が空気中のホコリを落としてくれたおかげかも知れません。
山中湖北岸長池親水公園から見る夕暮れの富士山
山中湖北岸長池親水公園から見る夕暮れの富士山
道の駅どうしに立ち寄ると、ツバメの巣から子ツバメが落ちていました。
子ツバメ
子ツバメ
親ツバメと思われるツバメが近寄ってきますが、エサをあげたりしているわけではありません。子ツバメが親ツバメに寄って行くと、なぜか飛び去ってしまいます。
子ツバメと親ツバメ
子ツバメと親ツバメ
道の駅の人に子ツバメが落ちていると言うと、何度か落ちていて、何度も巣に戻してあげたのだそうですが、また落ちてしまうのだそうです。おそらく人の匂いがついてしまったために、他の子ツバメなどから落とされてしまうのであって、残酷だけどこれは自然の摂理なので仕方ないのではないか、と言っていました。
しばらく見ていると、驚くべきことに、子ツバメは親ツバメの後をついて飛び立ちました。近くで見ていて、とても飛べるまでに成長しているようには見えなかったので、私はかなり驚きました。しかし巣から落とされて、親ツバメからエサをもらえていないようなのに、飛べるようになっているということは、自分でエサを手に入れるたくましさをもっているということなのかも知れません。
いつも道志道は道の駅以外は通り過ぎるだけになってしまっているのですが、今回はまだ明るく、時間もあるので、2 ヶ所で寄り道をしてみました。
1 ヶ所目は椿大橋です。道志道からの脇道の 1 つが道志川渓谷を越えるためにかけられた橋です。この橋の上からの眺めは絶景です。
椿大橋からの眺め
椿大橋からの眺め
もう 1 ヶ所は、以前から看板を見て気になっていた雄滝・雌滝です。
雄滝・雌滝入口の看板
雄滝・雌滝入口の看板
道は途中崩れたあとのような部分もありますが、全体としては歩きやすい道です。看板には 5 分と書かれていますが、実際にはもっと近くて 3 分ほどで滝に着きます。別々の渓流に 2 つの滝があり、それぞれの滝からの流れがすぐ下流で合流しています。滝の近くには何の説明看板もなかったのですが、おそらく上流に向かって左手にあるのが雌滝で、右手にあるのが雄滝だと思います。
こちらがおそらく雌滝
こちらがおそらく雌滝
こちらがおそらく雄滝
こちらがおそらく雄滝
落差は雌滝で 5m ぐらい、雄滝は上段 7m、下段 1m ぐらいでしょうか。それほど大きな滝ではありません。
夕食は道志道の終点にあるドリームファームに立ち寄りました。お昼を食べたのが少し遅かったので、そこで食べるほどにはお腹が空いていなかったので、ピザを持ち帰りにしました。
ドリームファーム
ドリームファーム
ヴェルドゥーラ・ピザ (バジリコソース、夏野菜、マッシュルーム)
ヴェルドゥーラ・ピザ (バジリコソース、夏野菜、マッシュルーム)
ホテル代が無料だったので、大きな出費はガソリン代と昼食代ぐらいなので、2 人合わせても 7,000 円ぐらいです。豪華な旅なのに非常に安くつきました。
来週はモナの丘土と緑の祭りに行く予定です。

湖山亭うぶやに泊まる OMC うきうきトラベル河口湖旅行 1 日目

2010/04/06(火) に帰宅すると、日本旅行から大きな封筒が届いていました。何かと思って開いてみると「ウキウキトラベルニッポンコース」当選の通知でした。
これは Cedyna OMC カードというクレジットカード会社で、カードを使うと応募できるものです。ちなみに私は以前ウキウキハワイというコースも当選したことがあります。
ウキウキトラベルニッポンコースでは、カタログにある全国 34 の宿の中から 1 つを選んで 1 泊 2 食、2 人 1 部屋の宿泊ができます。ただし宿泊可能なのは平日のみで、土曜泊は選択できません。
カタログを見ていると、以前から宿泊したいと思っていた湖山亭うぶやが一覧に載っています。妻と相談して、ここに宿泊することにしました。土曜泊できないので、金曜日に有給休暇を取って 2010/06/18(金) ~ 06/19(土) の 1 泊 2 日としました。
当日は妻がおにぎりを用意してくれ、いつも富士五湖方面へ出かける時と同じように道志道を経由して行きました。道の駅どうしでポトフを買い、おにぎりと一緒にブランチです。
道の駅どうしでブランチ
道の駅どうしでブランチ
そしていつものルートで山中湖北岸の長池親水公園に到着しました。ここは山中湖を前景に素晴らしい富士山が見える絶景のポイントで、毎年来ているのですが、この日はご覧のように低く垂れ込めた雲で視界は真っ白で、富士山どころか、山中湖の対岸もうっすらとしか見えていません。
富士山が全く見えない山中湖北岸長池親水公園からの眺め
富士山が全く見えない山中湖北岸長池親水公園からの眺め
雨も降っているため観光に行くというような感じでもないので、宿に早めに行ってしまうことにしました。
宿に到着しましたが、駐車場にどうやって入っていいのかわかりません。ちょうど湖山亭うぶやさんの送迎車が玄関前に入っていったので、その後について行きました。すると係りの人が寄ってきて、バレーパーキングなので、そこで荷物を降ろしてくださいということでした。
係りの人が荷物も持ってくれて、ロビーに案内されます。最近の旅館では流行っているらしい、フロントカウンターではなく、ロビーでチェックインを行うスタイルです。
ロビーでチェックイン中
ロビーでチェックイン中
ロビーは 2 段になっていて、我々は庭の見える下段の方に座りました。上の写真は下段の部分です。フロントに近い上段の部分は以下のような感じです。
ロビー上段
ロビー上段
湖山亭うぶやさんは河口湖と崖地の間の奥行きの狭い土地に建っていますが、ロビーの前の部分は狭い空間をうまくつかった庭があり、とても綺麗でした。チェックイン時には、ウエルカム抹茶と、お茶菓子として「やま柿」というお菓子が出てきます。このやま柿というお菓子は、お菓子として加工されているのに、柿の食感や味がよく残っていてなかなか美味しかったです。
ウエルカム抹茶と、やま柿
ウエルカム抹茶と、やま柿
チェックインを済ませると別の係りの人がやってきて部屋へ案内してくれます。部屋に到着すると、係りの人がお茶を入れてくれました。その後部屋の設備の使い方などを説明してくれました。係りの人が帰った後、淹れてもらったお茶と一緒に、お茶菓子を食べました。部屋にあったお茶菓子は巨峰の露というお菓子です。これも美味しかったです。
絵柄の豪華な湯呑み
絵柄の豪華な湯呑み
巨峰の露
巨峰の露
部屋は 12 畳ぐらいの主寝室、6 畳の控えの間、4 畳ぐらいの踏み込み、6 畳ぐらいある玄関、お風呂、洗面台、トイレがついていてむちゃくちゃ広い部屋です。2 人でこの広さだと、どこで何をしたらいいのか困ってしまうぐらいの広さです。
客室全景
客室全景
部屋からは目の前に河口湖が見えます。宿のパンフレットによると、すべての部屋から富士山が見えるのですが、到着した日の景色はご覧のようなもので、残念ながら富士山は見えませんでした。
部屋からの眺め
部屋からの眺め
洗面台はトイレとも風呂とも独立した 2 畳ぐらいの部屋で、カランが 2 つ付いています。
洗面台
洗面台
トイレは当然のように風呂とは独立で、ウオシュレット付きです。
トイレ
トイレ
温泉旅館なのであまり使う人はいないと思いますが、国際観光旅館では設置が義務付けられているためか客室にもお風呂があります。それなりに広いお風呂がついていました。
浴室
浴室
玄関の間の一番部屋側にポットなどが備えられたコーナーがありますが、ここにもちゃんと小さな流しが付いています。ホテルの客室でお湯などを沸かす時には洗面台から水を汲んでくる必要があるのが普通で、それがあまりよくないと思っていたので、この設備は非常に良いと思いました。
ポットコーナーに備えられた流し
ポットコーナーに備えられた流し
このホテルの名前「うぶや」というのは、建っている場所が「うぶや岬」という場所だからなのですが、安産の神様であるコノハナノサクヤヒメが祭られていた場所であるようです。ホテルの中にも「うぶや神社」という祠が設置されていました。
うぶや神社
うぶや神社
売店には、この神社やそれにまつわる伝説にちなんだ「うぶ太郎」、「うぶ姫」という小さな人形を売っています。とても人気があるらしく、普通は予約して購入するそうなのですが、我々が売店に行くと 1 つだけ「うぶ太郎」があったので、購入しました。夕方に再度売店に行った時には、うぶ太郎、うぶ姫はすでに展示されていなかったので、本当に本日最後の 1 つだったようです。ラッキーでした。
うぶ太郎
うぶ太郎
チェックイン後、ラウンジでは Tea Time のイベントをやっていて、宿泊客は 3 種類用意されたハーブティーやジュース、コーヒーなどを自由に飲むことができます。
ラウンジ Tea Time のドリンクバー
ラウンジ Tea Time のドリンクバー
ラウンジからももちろん富士山が見えるはずなのですが、この日は見えませんでした。それでも河口湖を眺めながらハーブティーをのんびり楽しむことができました。
ラウンジでくつろぐ奥村
ラウンジでくつろぐ奥村
しばらくラウンジでのんびりした後、お風呂に行きました。
お風呂
お風呂
お風呂は独立した建物で、2 階から 5 階までが全部お風呂です。2 階、3 階が男湯、4 階、5 階が女湯です。客室棟とは 2 階部分の廊下でつながっています。お風呂の建物へ行った後、男湯はそのまま入っていけますが、女湯へはエレベータで移動します。
お風呂の建物の入口のところには靴箱があって部屋から履いてきたスリッパを脱いでいきます。こういった温泉旅館では、どのお客さんも同じホテルのスリッパを履いてくるので、お風呂から帰る時にはどれが自分のスリッパかわからず、誰が履いてきたかわからないスリッパを履いて部屋へ帰らなければならないという点が嫌だと思っていたのですが、湖山亭うぶやさんでは靴箱の上にクロークチケットが用意されていて、自分のスリッパにマークを付けていくことができます。
クロークチケット入れ
クロークチケット入れ
クロークチケット (左のクリップをスリッパにつけ、右の番号札を浴室へ持っていく)
クロークチケット (左のクリップをスリッパにつけ、右の番号札を浴室へ持っていく)
クロークチケットを付けたスリッパ
クロークチケットを付けたスリッパ
これだと確実に自分が履いてきたスリッパを履いて帰ることができるので、他の宿でもぜひ取り入れて欲しいシステムです。
靴箱のある場所の前にはちょっとしたスペースがあり、お風呂上りに待ち合わせをしたり、くつろいだりすることができるようになっています。
靴箱前のくつろぎスペース
靴箱前のくつろぎスペース
靴箱前のくつろぎスペース
この場所には給茶器も用意されていて、お風呂上りにお茶を飲むことができます。
給茶器
給茶器
お風呂の後は、楽しみにしていた食事です。食事は百景というレストランの秋三景という個室に案内されました。個室でも河口湖側の壁は全面ガラスで、天気が良ければ富士山を見ながら食事ができるはずですが、これまでも書いてきたように富士山は見えませんでした。しかし河口湖の景色だけでも十分綺麗でした。
個室・秋三景で食事
個室・秋三景で食事
個室・秋三景で食事
以下食事の内容です。
前菜盛合せ (もずく、姫螺エスカルゴ風、小倉蛸、茗荷子寿司、青梅ゼリー寄せ、富士桜ポーク味噌付け、雲丹真丈)
前菜盛合せ (もずく、姫螺エスカルゴ風、小倉蛸、茗荷子寿司、青梅ゼリー寄せ、富士桜ポーク味噌付け、雲丹真丈)
吸物 (鯛すり流し – 海老団子、湿地、三つ葉、酢だち)
吸物 (鯛すり流し - 海老団子、湿地、三つ葉、酢だち)
お造り盛合せ
お造り盛合せ
焼物 (左の皿 – 鱸 (スズキ) 香草風味 – 酢蓮根、蚕豆蜜煮)
焼物 (左の皿 - 鱸 (スズキ) 香草風味 - 酢蓮根、蚕豆蜜煮)
フカヒレ茶碗蒸し蟹餡かけ
フカヒレ茶碗蒸し蟹餡かけ
火鉢 (山梨特選料理)
火鉢 (山梨特選料理)
煮物 (鰻飛龍頭 – 冬瓜、里芋、小茄子、輪牛蒡、絹さや)
煮物 (鰻飛龍頭 - 冬瓜、里芋、小茄子、輪牛蒡、絹さや)
酢物 (地鶏酒蒸し – プチトマト、ブルーベリー、カリフラワー、長芋、胡瓜、トマトジュレ掛け、美味酢)
酢物 (地鶏酒蒸し - プチトマト、ブルーベリー、カリフラワー、長芋、胡瓜、トマトジュレ掛け、美味酢)
止椀 (赤出し)
止椀 (赤出し)
食事 (うぶやの五目煮貝寿司)
食事 (うぶやの五目煮貝寿司)
各料理の説明は、例えば刺身の「盛合せ」が何の盛合せなのかは仲居さんが説明してくれたはずなのですが全然覚えていないため、おしながきにあった通りにしか書いていません。
量は途中まで少ないかな、と感じていたのですが、五目煮貝寿司のところで一気に満腹感がやってきました。料理自体は美味しいのですが、ちょっと平凡な感じもします。もう少し個性のあるメニューがあってもいいかなと思いました。固形燃料でステーキを焼くスタイルは、料理の味が客である私自身の調理加減によってだいぶ変わってしまいます。今回は野菜類を焼くのにちょっと失敗したかなと自分で感じました。ちゃんと温かい状態でサーブできることが条件ですが、プロの方に調理して出してもらった方が満足度が高くなるのではないかと感じました。
最後のデザートの前に、宿の人がデザートを食べる場所を聞きにきます。そのまま食事をした場所で食べることもできるし、ラウンジに移動して食べることもできます。せっかくなので気分を変えてラウンジに移動することにしました。
水菓子 (抹茶カスタード – わらび餅、きな粉、黒蜜、小倉餡)
水菓子 (抹茶カスタード - わらび餅、きな粉、黒蜜、小倉餡)
デザートを食べ終わってからも、場所がラウンジなので、そのままソファーでくつろぐことができます。すっかり日が落ちて暗くなった河口湖を見ながら、しばらくだらだらしていました。
ラウンジでくつろぐ奥村
ラウンジでくつろぐ奥村
食事を終えて部屋に戻ると、あとは寝るだけで特にやることはないのですが、湖山亭うぶやさんでは、食事以外にもあれこれとお茶やお菓子を出すサービスをしてくれるので、それらを楽しむことができます。まずはチェックイン時にもらった 1F ロビーで使えるお茶券を使いに行きました。どこでお茶が出てくるのかわからなかったのでフロントの人に聞くと、売店で出します、ということでお願いしました。選べるのは紅茶、ぶどうジュース、抹茶、カプチーノです。私はカプチーノを、妻は抹茶を選びました。チェックイン時と同じお菓子、やま柿が付いてきます。
抹茶、カプチーノ、やま柿
抹茶、カプチーノ、やま柿
この後ロビー付近を見物していて気付いたのですが、1F フロント脇の奥の方に自動販売機コーナーがあります。昔の旅館ではこういう自動販売機で市中より高い値段設定となっているのが普通でしたが、最近の旅館では 500cc ペットボトルは 150 円など、普通の値段とするのが流行しています。しかし湖山亭うぶやさんでは古いスタイルで、少し高い値段になっていました。こういうところでペットボトル 1 本あたり 50 円とかを儲けようというのはセコく感じられるし、あまり意味がないような気がします。湖山亭うぶやさんの場合、色々無料でお茶を飲めるので買う必要がなかったので、どちらでもいいと言えばいいのですが、つまらないところで旅館の印象を悪くするので改善してもらいたいところです。
さらに 21:00 を過ぎると 2F のラウンジでハーブティーの無料サービスが始まります。ラウンジではビールなど有料のメニューもあり、おつまみと一緒に頼んでいる人もいましたが、我々は 2 人揃ってお酒を飲まないので、無料のハーブティーだけで楽しめました。
ハーブティー
ハーブティー
この日は富士山が見えず、翌日の天気予報も雨でしたが、宿自体を満喫することができ、けっこう満足して眠りにつきました。
2 日目に続きます。

(詳細) JAXA はやぶさ帰還イベント

速報した通り、2010/06/13(日) は、JAXA 相模原キャンパスで行われた、はやぶさ帰還記念管制室ライブ放送パブリックビューイングに行って来ました。
JAXA 相模原キャンパス
JAXA 相模原キャンパス
JAXA 相模原キャンパスには広報のために設けられた常設の一般公開向けのエリアがある他、屋外にも日本が過去に打ち上げたロケットのうちのいくつかが展示されています。この写真のロケットは、はやぶさを打ち上げたのと同形式の M-V (ミュー・ファイブ) ロケットの 2 号機の実物 (一部は模型) です。はやぶさは、M-V ロケットの 5 号機で打ち上げられました。
M-V-2 ロケット
M-V-2 ロケット
一般公開用の広報エリアは JAXA 研究管理棟 Research and Administration Building にあります。入ってすぐに、はやぶさの実物大模型が展示されています。
はやぶさ実物大模型
はやぶさ実物大模型
この模型は展示のために作られたのではなく、熱設計の検証用につくられたもので、けっこう精巧にできています。
こちらは、イトカワ離陸後に壊れてしまって、はやぶさが一時行方不明となった原因となった燃料漏れを引き起こした化学推進 (RCS) モーターです。
化学推進 (RCS) モーター
化学推進 (RCS) モーター
太陽電池パネルの裏面には、配線まで再現されていました。
太陽電池パネル裏面の配線
太陽電池パネル裏面の配線
イトカワからのサンプル回収を行うサンプラー部です。
サンプラー部
サンプラー部
サンプラー部の先端には、サンプラーホーンがあります。
サンプラーホーン
サンプラーホーン
衛星本体の下面には、ターゲットマーカーがぶら下がっています。他にもレーザーレンジファインダーなど観測用の機器がついています。
ターゲットマーカー
ターゲットマーカー
私は不勉強にも、どの部分が地球に帰還するカプセルなのか当日まで知らなかったのですが、この写真の中央に移っている中華なべをひっくり返したような部分が、地球帰還カプセルです。当然と言えば当然ですが、サンプラー部の根本にあたる部分にあります。
地球帰還カプセル
地球帰還カプセル
そしてこちらが最後まで大活躍してくれた、今回が実証利用としては世界初となったイオンエンジンです。
イオンエンジン
イオンエンジン
こちらは模型のイオンエンジン操作部です。「1 時間以上の連続点灯不可 (1 時間点灯したら 30 分消灯)」と注意書きがされていました。本物のイオンエンジンより、展示用に光るだけの装置の方が耐久性がないようです。
イオンエンジン模型発光部操作盤
イオンエンジン模型発光部操作盤
しばらくしてから見に行ったら、イオンエンジンの 1 基 (A) が運転を見合わせていました。(…)
イオンエンジン 1 基運転見合わせ中
イオンエンジン 1 基運転見合わせ中
こちらは、「はやぶさ君地球帰還カウントダウン日めくり」です。「0 日」になっています。そうです。今日 2010/06/13(日)、はやぶさはついに地球への帰還を果たすのです。
0 日を示すはやぶさ君地球帰還カウントダウン日めくり
0 日を示すはやぶさ君地球帰還カウントダウン日めくり
建物の奥へ進むと、はやぶさ帰還パブリックビューイングの会場がありました。
はやぶさ帰還パブリックビューイングの会場
はやぶさ帰還パブリックビューイングの会場
19:00 スタートのところ、18:30 頃に到着したのですが、もはや部屋に入りきれず、入口で大勢が立っている状態でした。
人でいっぱいのパブリックビューイング会場
人でいっぱいのパブリックビューイング会場
会場には色々な人がやってきて、はやぶさの運用などについて説明をしてくれていたようです。その場にいたのに「ようです」と他人事にように書いているのは、私は入口すぐ外に立っていたのですが、音声は全く聞き取れず、何を話していたのかわからなかったからです。
パブリックビューイング会場で説明する JAXA の方
パブリックビューイング会場で説明する JAXA の方
こちらは、はやぶさ君 Twitter を実際に書いている「IES 兄」さんです。
IES 兄さんが何か話をしている
IES 兄さんが何か話をしている
この日は、IES 兄さんが、目の前で「手書きツイッター」を実演してくれました。
手書きツイッター「6 月 13 日 19 時 51 分 (日本時間) にカプセルを分離しました。探査機本体の状態は良好です。」
手書きツイッター「6 月 13 日 19 時 51 分 (日本時間) にカプセルを分離しました。探査機本体の状態は良好です。」
手書きツイッター「21:30 残り 1 時間半. 「はやぶさ」は静止軌道の内側に入りました。 IES 兄」
手書きツイッター「21:30 残り 1 時間半. 「はやぶさ」は静止軌道の内側に入りました。 IES 兄」
上記をツイートした後、「静止軌道とは何かわからなければ、近くの人に聞いてください」と言ってました。実際、周囲には説明してくれそうな濃ゆ~い人がたくさんいました。
手書きツイッター「22:00 残り 1 時間。残り距離は約 2 万 Km。。IES 兄 鉄道ではフチノベの手前です。」
手書きツイッター「22:00 残り 1 時間。残り距離は約 2 万 Km。。IES 兄 鉄道ではフチノベの手前です。」
パブリックビューイング会場の外では、「はやぶさ君の冒険日誌」の作者である、小野瀬直美さんが、テレビ局のインタビューを受けていました。
テレビ局のインタビューを受ける「はやぶさ君の冒険日誌」の作者の方
テレビ局のインタビューを受ける「はやぶさ君の冒険日誌」の作者の方
入口ロビーの、はやぶざ実物大模型の裏手では、宇宙教育テレビの特別放送の仮設スタジオが設定され、こちらもにも大勢の観客がいました。
宇宙教育テレビ仮設スタジオ
宇宙教育テレビ仮設スタジオ
スタジオは、はやぶさ実物大模型を背に、建物の奥の方に向かって設置されていたので、見学するには建物奥の方へ向かう必要があります。常設の広報用展示施設部分を通ってまわりこんでいくのですが、その部分はごらんのように多数の人がいて大混雑でした。
宇宙教育テレビ仮設スタジオを見ようとする大勢の人々
宇宙教育テレビ仮設スタジオを見ようとする大勢の人々
実は、私は建物に入ってすぐにこのスタジオと集団を見つけ、これが「パブリックビューイング」の本会場だと思ってしばらく見ていました。この場所でも管制室ライブ放送はテレビ画面に映されていましたが、これがパブリックビューイングだというわけではなかったようです。
そうは言っても、こちらの会場にも JAXA の関係者がかわるがわるやってきては、色々な話を聞かせてくれました。ただし、パブリックビューイングの本会場である会議室もそうでしたが、この会場も音響が悪くて、後ろの方では音声はほとんど聞き取れませんでした。
JAXA の方が来て話しをしてくれています
JAXA の方が来て話しをしてくれています
司会者の裏手の方から見るとこういう感じです。
宇宙教育テレビ仮設スタジオ司会者裏手から見た様子
宇宙教育テレビ仮設スタジオ司会者裏手から見た様子
宇宙教育テレビ仮設スタジオに話をしにきた JAXA 関係者はメディアにもつかまって色々インタビューを受けていました。
メディアのインタビューを受ける JAXA 関係者
メディアのインタビューを受ける JAXA 関係者
もうすぐ 21:00 になろうかという頃に、入口付近に人が大勢集まっていました。みなさん、入口の方にカメラを向けて撮影しています。
入口にカメラを向ける人々
入口にカメラを向ける人々
回り込んで撮影隊に加わってみると、みなさんが撮影していたのは、帰ってきた「はやぶさ」でした。
JAXA 相模原に帰還した「はやぶさ」
JAXA 相模原に帰還した「はやぶさ」
しばらくすると宇宙教育テレビの司会の人が、はやぶさの人に気づいて、出演交渉をしていました。
はやぶさの人に出演交渉をする宇宙教育テレビの司会者
はやぶさの人に出演交渉をする宇宙教育テレビの司会者
科学には冷たい態度を取るのが格好いいと思っているらしい最近のテレビですが、この日はやたらと取材に入っていました。話している内容を聞くと、いつも科学は諸悪の根源のように言っているくせに、この日はやたらとポジティブに報道していました。
テレビカメラに向かってしゃべるアナウンサー
テレビカメラに向かってしゃべるアナウンサー
宇宙教育テレビ仮設スタジオの様子も、テレビや新聞などの各メディアが熱心に取材していました。
宇宙教育テレビ仮設スタジオの様子を取材するメディア各社
宇宙教育テレビ仮設スタジオの様子を取材するメディア各社
また、建物内のあちこちでテレビ局が来場者にインタビューをしていました。
子供を取材するテレビクルー
子供を取材するテレビクルー
大人もインタビューを受けてます
大人もインタビューを受けてます
インターネットメディアっぽい、小型のデジタルムービーカメラで取材している人もいました。
デジタルムービーカメラで取材する人
デジタルムービーカメラで取材する人
USTREAM 放送しているっぽい人も何人かいました。
USTREAM 放送しているっぽい人
USTREAM 放送しているっぽい人
USTREAM 放送しているっぽい人
USTREAM 放送しているっぽい人
はやぶさの実物大模型の前では、おそらく擬人化はやぶさのマンガのぬいぐるみと思われるものと、実物大模型を一緒に記念写真を撮っている人がいました。はやぶさの人も何気なく写りこんでいます。
擬人化はやぶさのぬいぐるみ (おそらく)
擬人化はやぶさのぬいぐるみ (おそらく)
夕食を食べずに 19:30 から 23:00 ぐらいまでというイベントに参加すると聞いて、妻がおにぎり弁当を作ってくれました。22:00 すぎ、私自身の気持ちが中だるみしてきたところで、休憩スペースで食べました。
妻が用意してくれたおにぎり弁当
妻が用意してくれたおにぎり弁当
真ん中のアルミホイルの包みの中身は、柿安の魚のフライです。
おかずは柿安の魚のフライ
おかずは柿安の魚のフライ
ご飯を食べたところで持ってきた 500cc のペットボトルのお茶を飲みきってしまったので、新たに買おうと自動販売機へ行ってみると、ペットボトルの商品はすべて売り切れていました。普段の見学者に比べると、おそらく数十倍以上の人数が来ているので、売り切れは仕方ないのかも知れません。
自販機のペットボトル商品はすべて売切れ
自販機のペットボトル商品はすべて売切れ
入れれば出す、ということでトイレにも行ったのですが、女子トイレの入口のところに、ロッカーがあるのが謎でした。ちなみに男子トイレにはロッカーはありません。
女子トイレ入口にある謎のロッカー
女子トイレ入口にある謎のロッカー
上でも書きましたが、宇宙科学テレビのスタジオがある部分は、常設の広報用展示施設の中です。その施設には、はやぶさを打ち上げるのに使われた M-V-5 ロケットの模型もあります。
M-V-5 ロケットの模型
M-V-5 ロケットの模型
はやぶさ打上時の状況の解説図もありました。
M-V-5 ロケットはやぶさ打ち上げ解説図
M-V-5 ロケットはやぶさ打ち上げ解説図
パブリックビューイングの会場の会議室は人が多すぎ、また、宇宙科学テレビ仮設スタジオも人があふれていたため、急遽第 3 会場が用意されました。
元々インターネット放送されている管制室のライブ映像とは別に、パブリックビューイングが行われている会議室の様子を、USTREAM 中継してながしていました。まぁ、臨機応変にこのような事ができるインフラが整っているんだなぁ、とも思いましたが、なんだかグダグダな感じでもあります。
パブリックビューイング第 3 会場
パブリックビューイング第 3 会場
第 3 会場の 2 つ目の画面は、途中から、はやぶさが大気圏再突入をするオーストラリアの夜空を写す、和歌山大学の USTREAM 放送に切り替わりました。
和歌山大学の USTREAM 放送を見る第 3 会場
和歌山大学の USTREAM 放送を見る第 3 会場
ライブといっても、全く動きのない画面を、暗い会議室にぎっしり座った人々が声を潜めて見ています。かなり異様な光景です。この和歌山大学の中継は、ライブといながら 5 分ほどの遅れがあるのですが、再突入の光が観測されたようだ、という情報が Twitter などを見ている人からざわざわと出てきてしばらくすると、私が想像していたよりはるかに明るい光りが、3 つの明るい星との位置関係から、このあたりで再突入したはやぶさの光が見えると予想されていた、ドンぴしゃりの場所で輝きはじめました。会場の人々が口々に「おめでとう」、「おかえり」と叫ぶ中、光は、雲に反射して一瞬ひときわ大きく輝き、その後すっと消えていきました。拍手が起こります。
はやぶさ火球を見て沸き立つ人々 @ JAXA 相模原キャンパス
はやぶさ火球を見て沸き立つ人々 @ JAXA 相模原キャンパス
しばらくすると、和歌山大学の USTREAM 中継画面の、先ほどよりかなり低い位置に新たな白い光りが出て「なんだあれは」と騒ぎになりました。私は「あれは車のヘッドライトだと思う」と言ったのですが否定する意見を言う人もいて、何かよくない事が起きているのかと心配しだす人もいましたが、結局その後の光の動きや、向きが変わるように光った後、テールランプっぽい赤い光になったり、さらに別の光が、同じ高さに現れたことなどから、やはりあれは車のライトということに落ち着きました。
その後も多くの人が名残りを惜しむように JAXA の建物内をうろうろしていましたが、少しずつ人が帰って行きます。パブリックビューイングの主会場に行くと、さすがに人が減っていて、中に入れました。IES 兄さんが「手書きツイッター」を貼り付けていたホワイトボードには、色々な人がメッセージを書いていました。
色々な人がメッセージを書き残したホワイトボード
色々な人がメッセージを書き残したホワイトボード
会議室では、IES 兄さんにサインをしてもらおうと、大勢の人が列を作っていました。
本日のスター、IES 兄さん
本日のスター、IES 兄さん
私は結局パブリックビューイングを見に行ったというより、主要な会場でいい位置に入れなかったために JAXA の施設の公開されている部分を歩き回っていただけだったのですが、カプセルの分離の時、はやぶさへのコマンド送出の終了の時は宇宙科学テレビ仮設スタジオのところいて、大勢の人と一緒に拍手をして喜びを分かち合うことができました。そして再突入の瞬間も、第 3 会場の会議室にいた人々の興奮を感じることができました。
帰りは、来るときは降っていなかった雨が降っていました。私はスクーターで来ていましたが、屋根付のキャビーナ 90 というスクーターなので、雨はあまり気にせず帰ることができました。それでも少しは雨に濡れましたが、多くの人が喜びを表現していたその場にいることができたということがとても幸せであったと感じられ、雨のことは全然気になりませんでした。
他の人の Blog などを見ると、この後も管制室ライブの画面に JAXA の人が「ありがとう!!」、「これで中継を終了します」といったメッセージを掲げたり、はやぶさが最後に地球を撮影した画像を印刷した紙を JAXA の人が見せに来てくれたりといったことがあったようです。夜遅くなることを見越して、翌日の 2010/06/14(月) は午前半日休暇を取っていたので、もう少し残っていてもよかったかも知れません。
最後に、JAXA のみなさん、おめでとう!


2011/08/05(金)追記
最近このエントリに言及してくれている Blog がありました。古いエントリーでも見てくれる人がいるというのはありがたいことです。
http://hbmc.exblog.jp/16065419/