あと 2、3 品食べようと思っていたうちの 1 つは、昌龍飯店という中華料理屋さんの屋台です。この店は web site に blog のコーナーがあり、そこで店長の河内文雄さんが書いている食べ歩き日記が、相模原市南部に住む我々にとってとてもすばらしく参考になり、いつも一方的にお世話になっているというつもりになっているので、恩返しに何か買いたいと思っていたのですが、ちょっと満腹になってしまったので何も買えませんでした。テントの中では河内文雄さんがちょうど調理をされていたので、挨拶だけしてきました。
普通はアレイアンテナというと、それぞれのアンテナ素子に、何らかのデバイスがついていて、そのデバイスが細かくタイミングを調整して電波を出すことで、全体の合成された電波が一定のビームを作る、というようなものですが、このアレイアンテナは、幾何学的に計算されたスリットの位置だけで、そのようなアレイアンテナの機能を果たしてしまおうというものです。用途はレーダーなので、周波数は 1 つの周波数だけにチューニングしてしまえばよく、そんなことが可能なようです。この写真の枠外の板状に見えるアンテナの左端に導波管があり、その導波管に、精密に計算された穴が開けられていて、そこから漏洩した電波が、右方向に進みます。その電波が、この写真に見える T 字形に組み合わされたスリットから漏洩するのですが、位置が絶妙に計算されているため、その漏れ出た電波がうまく円偏波となって、この板状のアンテナに対して垂直方向に出て行くのだそうです。説明聞いても「ほんとかよ…」と思ってしまうような技術です。
日本初開催だった昨年は、最速ラップを記録したフライトがありながらも、オーバー G で失格になってしまった室屋選手、この日は最初のフライトではスモークが出ずに 1 秒のペナルティがありましたが、なんとか勝ち上がり、その後の 2 回のフライトは順調なフライトを続けて、なんとキャリア初優勝を、日本で成し遂げました。会場は盛り上がりましたし、私も少し泣いてしまいました。
思えば、室屋さん自身が Red Bull Air Race を日本に持ってくるため開催地の開拓を自ら行って、横浜港では複数年デモフライトをやったのに色々反対が発生して横浜での開催は無理となって、千葉幕張でのデモフライトを数年間繰り返して地元自治体の理解を得て、ようやく日本に持ってきた Red Bull Air Race。そこで優勝できたのは本当にうれしかったと思います。
優勝が決定した直後、少し離れた浦安にある Air Port の室屋選手の様子が会場の大型スクリーンに写し出されました。涙ぐんでいるように見えました。
その後、浦安市総合公園の海側護岸に設けられた臨時 Airport (場外離着陸場) に行ってみました。部外者お断りの雰囲気なのかと思いきや、「Air Port →」というような看板もあって意外に見学者を歓迎してくれている感じでした。ハンガーではすでに輸送のために飛行機の解体作業が始まっていました。
しばらく浦安の場外離着陸場を見ていましたが、室屋選手は見かけなかったので、おそらく祝勝会のようなものに行ってしまったのだろうと思って諦めて帰宅しました。しかし、その後のインターネットでの情報などを見ていると、かなり暗くなってから室屋選手は Air Port に戻ってこられたようです。優勝した当日の室屋選手を少しでも直接見たかったなぁ、という思いはありますが、あの時点ではまさか優勝パイロットが戻ってくるとは思えないので、帰宅してしまった判断は仕方ないですよね…
チケットが高すぎるので Red Bull Air Race 千葉大会の観戦は今年で最後にしようと思っていたのですが、来年も室屋選手が戻ってくるなら、連覇のかかった大会はやっぱり見てみたい気がしてきました。どうしよう…? 悩みどころです。