2011/08/20(土) 新・鉄子の旅ひたちなか海浜鉄道応援ツアー

注意: この Blog エントリには「新鉄子の旅メンバーと行く、ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」の内容がそれなりに細かく書いています。この内容は月刊 IKKI に今後連載される「新鉄子の旅」の漫画や、あるいは村井美樹の極めよ、ソフテツ道☆ Blog の今後の内容についてのネタバレとなる可能性があるので、その内容を知りたくないと考えている場合は、読まないようにお勧めします。ただし、ストーリーがあってその内容を知ってしまうと楽しみが減るような漫画と違って、新・鉄子の旅は内容より表現を楽しむ (?) 作品であるし、村井美樹さんの Blog も、漫画とカブッた内容を毎回取り上げつつ、異なる視点、村井さん自身の感じたことを紹介するといった内容であるので、本質的な意味でのネタバレとはならないと考えていますし、横見さんは「Blog にどんどん書いてね」と言っていたので、ここで書くことに問題があるという認識はありません。


2011/08/20(土)、新鉄子の旅メンバーと行く、ひたちなか海浜鉄道応援ツアーに参加してきました。
元々地方路線で営業的に苦しんでいたところに、東北地方太平洋沖地震で大きな被害を受けて一時全線運休に追い込まれた茨城県のひたちなか海浜鉄道が 2011/07/23(土) に全線運転再開したのを受けての応援ツアーです。

往路バスツアー GPS 軌跡 (緑色)
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1A3olmB5HcR-vJL6OPN-yTuSf84g

集合場所は東京駅です。鉄子の旅なのですが、目的地まではバスツアーです。参加者は 41 人ということで、この所帯で鉄道で行くと、もちろん貸切列車にできる人数ではないので定期列車で行くことになりますが、そうなると途中ではぐれる人が出てくるかも、ということと、往復のバスの中でもトークショーなどがあったので、そういった事情でバスツアーになったものと思われます。
東京駅近くのバス駐車場が集合場所です。集合時間 10 分前ほどに到着すると、既に漫画「新・鉄子の旅」の作者である、ほあしかのこさん (以下「ほあしさん」) や、旅の案内人であり漫画の主人公であるトラベルライターの横見浩彦さん (以下「横見さん」)、「新・鉄子の旅」を連載している月刊 IKKI の神村正樹編集部員 (以下「カミムラさん」) などがいました。他に月刊 IKKI の江上英樹編集長 (以下「編集長」) と、「新・鉄子の旅」のレギュラーである女優の村井美樹さん (以下村井さん) も参加します。
受付の列に並んでいると、村井さんが一人でやってきました。女優さんなのでマネージャーなどを引き連れてやってくるのかと思っていたのですが、普通の参加者と変わらない感じで普通にやってきました。なんだか歩き方が楽しそうです。

楽しそうにやってきた女優の村井美樹さん
楽しそうにやってきた女優の村井美樹さん
受付の様子です。村井さんも自分の Blog で使うためか、写真を撮っています。ほあしかのこさんも受付が終わってから資料を配るところに居ました。私はほあしさんを見るのは初めてでしたが、漫画の自画像とそっくりで一発であれがほあしさんとわかりました。本当に漫画のままなのですが、ツアーの説明中、本人が顔見せを嫌がっているので Blog などで写真を使う場合は顔がわからないようにしてください、という注意があったので、ごらんのように漫画の顔で隠してあります。(以降同様) なお、この漫画の絵は、編集部の方が顔を隠すために作ってこられたお面をこの日持ってきていたのですが、そのお面の写真から加工して作ったものです。お面を実際に使っている写真もこの後出てきます。

鉄子の旅ひたちなか海浜鉄道応援ツアー受付の様子
鉄子の旅ひたちなか海浜鉄道応援ツアー受付の様子
受付で、この日のためにほあしさんが書き下ろしたツアー MAP が配布されました。

新鉄子の旅ひたちなか海浜鉄道応援ツアー MAP
新鉄子の旅ひたちなか海浜鉄道応援ツアー MAP
バスは予定通りに 08:30am に東京駅を出発しました。バスツアーには過去にも何度か参加しましたが、参加者が 1 人も遅れることなく定刻通りに出発するツアーは初めてのような気がします。参加者が鉄オタばかりだからでしょうか? (一般に時間に正確な鉄道に乗らなければならない鉄オタは時間に正確であると言われています。私は鉄オタではないので違いますが)
往路のバスでは最初に旅行会社の方の簡単な挨拶や旅程の紹介があった後、カミムラさんの司会でトークショー第 1 段がスタートです。カミムラさんは漫画の拡大コピーなど資料も色々用意してきてトークショーを盛り上げていました。一方横見さんは本当に自由人です。色々楽しいトークショーでした。他にほあしさん、村井さん、編集長もそれぞれの面白い話をしてくれました。

往路車内のトークショー
往路車内のトークショー
バスは宝町 I.C. から首都高に乗り、首都高 6 号線から常磐道へ進み、途中美野里 P.A. で休憩し、東水戸道路を水戸大洗 I.C. で降りて最初の目的地である、ひたちなか海浜鉄道日工前駅に到着です。日工とは日立工機のことで、この駅から県道 38 号線をはさんだところには日立工機本社工場の広い敷地が広がっています。しかしこの駅自体は非常に小さな駅で、横見さん曰く 「こんなところからスタートするツアーはありえない。だからすごい」 のだそうです。7 月のツインリンクもてぎでも持っていったガイガーカウンターを今回も持って行っていたので早速放射線量を確認してみました。写真を撮影したタイミングでは 0.13 μSv/h でした。これは若干高い数値ですが、都内や神奈川でも普通に観測される程度の値です。ガイガーカウンターを持っている人は知っていると思いますが、放射線量の測定値はかなり変化するので、ある程度の時間同じ場所で測って平均を見るべきです。日工前駅での測定値は 0.05 ~ 0.21 μSv/h でした。

日工前駅での放射線量 0.13 μSv/h 前後
日工前駅での放射線量 0.13 μSv/h 前後

ひたちなか海浜鉄道乗車区間の GPS 軌跡 (青色)
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1A3olmB5HcR-vJL6OPN-yTuSf84g

ここからは、ツアー料金に含まれる湊線 1 日フリー切符で、ひたちなか海浜鉄道にたくさん乗ることになります。ひたちなか海浜鉄道では通常ほとんどの列車を 1 両編成で運転しているため、41 人 + 主催者側をあわせて 50 人ほどにもなるツアーの一行が乗るとかなりの混雑になります。最初に乗った電車は車両の写真を撮っていたりしたほあしさんや村井さんが置いていかれそうになるというちょっとした事件があり、あわてて乗ってきたお二人が、たまたま入口付近に乗っていた私の目の前にやってきました。なかなか女優さんとこんな近くで対面することはありません。ほあしさんが手に持っているのは、上記で説明したお面です。最初のうちはみんなに写真を撮られそうな時はこうやってお面を顔の前にかざしていました。この後だんだん気にしなくなり、最後の方では他の人があえて指摘しないとお面はしなくなっていました。

混雑した列車内のほあしさんと村井さん
混雑した列車内のほあしさんと村井さん
編集長のカバンは、京都の信三郎帆布のカバンでした。私もこの日は信三郎帆布のカバンだったので、モデルは異なりますがおそろいでした。

編集長の信三郎帆布カバン
編集長の信三郎帆布カバン
日工前からまず始発駅であり JR との接続駅である勝田へ向かいます。その後横見さん曰く 「一見秘境駅」 の中根へ移動です。中根駅は確かに田んぼに周囲を囲まれ、民家はほとんど見当たらず、なぜここに駅があるのかわからない感じで、一見秘境駅です。しかし実は駅のすぐ目の前に見える小さな丘を越えると、ほんの 100m ほどで、バスで水戸大洗 I.C. から日工前駅まで移動する時に通った県道 38 号線周辺の市街地へと続いていて、本当は秘境駅なわけではありません。

一見秘境駅の中根駅
一見秘境駅の中根駅
中根駅ではかなり滞在時間があるので、参加者は駅の周りを気ままに歩き回っていました。旅の案内人である横見さんは駅の向かいの農道のようなところを通って向かい側から駅をみるのがよいということで、多くの参加者を引き連れてそちらへ向かって行きました。しかし良く見ていると参加者 (鉄分の濃い男性中心…) の集まり具合は、横見さんよりも、ほあしさんや村井さんに群がっている人数の方が圧倒的です。下の写真では横見さんは駅に向かって戻ろうと歩いていますが、そちらに注意を向ける人は誰もいなくて、みんなほあしさんと村井さんの方に注意を向けています。

横見さんより、ほあしさん、村井さんに群がる参加者
横見さんより、ほあしさん、村井さんに群がる参加者


2012/01/31(火) 追記:
上の写真はアンチ横見さん派の人々にとって好ましい写真だったようで、実態を見てもいないのに不思議な議論をしている人々がいますが、少なくともこのツアーに参加した人のほとんどは横見さんを無視していたわけではありません。この写真のシーンでは横見さんは無視されていたのは事実ですが、このシーンに至ったのは、ホームの反対側の道を先の方まで行くと駅と列車がいい具合に見えるから行こうと言い出した横見さんに参加者がぞろぞろついていったためで、このシーンはその場所から駅への帰りのある一瞬です。また、阿字ヶ浦駅ではツアーコーディネータの人は「駅で待っていてもいいし、横見さんについて海まで言ってもよい」という選択肢を参加者に与えましたが、ほあしさんや村井さんがどうするかを言う以前に、ほぼ全員が横見さんと海岸へ行くという選択をしました。(結果としては、全員が海へ行きました) 120 のコメントの人は冷静な判断をしていると思いますが、他のコメントの中には、現実と (自分の希望を入れた) 推測を区別できずに、推測した事柄を事実のように判断の材料として「横見さんは人気がない」というような結論を導いているように見えます。それは正しくありません。この追加コメントを書く前の私の Blog の記事だけを見て判断するなら「どちらとも言えない」としか判断できないと思います。現実にその場にいた者として言わしてもらえるなら、このツアーでは横見さんは十分に人気がありました。より具体的に書くなら、参加者からの当日の人気順は、村井さん、編集長、横見さん、ほあしさん、カミムラさんの順であったと思います。参加者の中には 2 名ほど、村井さんがいなければこの人はこのツアーに来なかっただろうな、という感じの人がいましたが、他の人は村井さん抜きでもこのツアーに参加していたのではないかという印象でした。

私は駅の近くの踏み切り近くから列車の写真を撮ったりしていました。

中根駅に到着するひたちなか海浜鉄道の列車

中根駅のホームに居たカエル
中根駅のホームに居たカエル
中根駅入口付近に書かれた謎の記号 1 「TA-3」
中根駅入口付近に書かれた謎の記号 1 「TA-3」
中根駅入口付近に書かれた謎の記号 1 「KBM」
中根駅入口付近に書かれた謎の記号 1 「KBM」
続いて那珂湊駅へ移動します。

那珂湊駅 (クリックすると拡大します)
那珂湊駅
那珂湊駅での放射線量は 0.05 ~ 0.21 μSv/h ぐらいでした。

那珂湊駅での放射線量 0.14 μSv/h 前後
那珂湊駅での放射線量 0.14 μSv/h 前後
那珂湊駅では色々イベントが予定されていました。
まずは昼食です。ツアーで配られたのは「たこの街みなとの多幸 (たこ) めし」という駅弁です。車庫内に停められたキハ 3710-02 の車内で食べます。最初はこの車両だけが開放される予定だったようですが、実際に座ってみるとロングシート車のこの車両だけだと 50 人近い人数が座るとギリギリな感じになってしまい、隣に連結されていた元三木鉄道の車両ミキ 300-103 も開放されました。

たこの街みなとの多幸 (たこ) めし
たこの街みなとの多幸 (たこ) めし
ミキ 300-103 車内で駅弁を食べるほあしさんと村井さん
ミキ 300-103 車内で駅弁を食べるほあしさんと村井さん
昼食会場であった車庫へ向かう通路となっていた駅の反対側はバスの駐車場となっていました。バスには 「がんばっぺ!! 茨城」 というスローガンが貼られていました。

がんばっぺ!! 茨城
がんばっぺ!! 茨城
昼食中は、会場となっていた車両の周囲はたちってよかったので、普段近くでは見れない足回りなどを見ることができました。

低い位置から撮影した自動連結器
低い位置から撮影した自動連結器
ディーゼルエンジンから伸びるプロペラシャフト
ディーゼルエンジンから伸びるプロペラシャフト
プロペラシャフトの台車側の受け口
プロペラシャフトの台車側の受け口
ブレーキ空気圧シリンダとブレーキシューを押すテコ
ブレーキ空気圧シリンダとブレーキシューを押すテコ
13:00 からは、砂絵の作成というイベントがありました。ほあしさんが砂絵の作成が趣味だそうで、その作品をこの日の後半でひたちなか海浜鉄道さんに贈るのですが、その拡大版を砂絵作家の方の指導の下、参加者で作りましょうというイベントです。
下絵が描かれた紙が那珂湊駅のホームに貼られて、貼り付けるべき砂の色の指示なども書き込まれています。砂絵作家の方が参加者への作業の参考とするためと、難しい部分をやってしまうという目的で少し作業をスタートしていました。

作業を開始していた砂絵作家の方
作業を開始していた砂絵作家の方
下絵には細かく砂の色が指示されています。

下絵に書かれた指示
下絵に書かれた指示
ひとつの絵のまわりにとりつける人数は限りがあるので、参加者を 3 グループに分割してそれぞれに時間をわけて作業をします。一般参加者はバスの座席番号順でグループわけとなり、私は最初のグループに参加しました。横見さんは「オレはこういうの苦手だから」と最初躊躇していましたが、IKKI 編集部の人から 「レギュラーメンバーは参加」 と言われて、最初のグループの 1 人として砂絵作成作業にしぶしぶ取り組んでいました。

砂絵作成に取り組む横見さん
砂絵作成に取り組む横見さん
作業を開始すると最初のうち面積の広い部分の作業をしていた時は 「オレって才能あるかも」 といきなり横見節全開です。しかし細かい部分の作業に移行すると 「アッ」 とか言うことが多くなって、色々失敗していました。そのまま最初のグループの作業時間が終わって抜け出していました。
村井さんは非常に丁寧な作業で、レギュラーメンバーが参加していた最初のグループが終わってからも参加していました。

自分の顔の部分に砂を乗せる村井さん
自分の顔の部分に砂を乗せる村井さん
砂絵で自分のグループの作業が終わってから、那珂湊駅構内をうろうろしてみました。
まず那珂湊駅のマスコット猫である「おさむ」です。自由きままに駅の中をうろうろしているようなのですが、駅員の方に聞いてみると、駅事務室内にあるお気に入りの棚に寝ているということで、中に入らせてもらって見てきました。

那珂湊駅のマスコット猫おさむ
那珂湊駅のマスコット猫おさむ
那珂湊駅の駅舎は、昔の地方駅という感じでなかなか味のある駅舎です。

ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅・駅舎
ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅・駅舎
ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅・駅舎内部 (クリックすると拡大します)
ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅・駅舎内部
駅構内にはホッパー車が留置されいました。貨物輸送はしていないようなので、保線のためのバラスト輸送のためのものではないかと思います。

那珂湊駅構内に留置されたホッパー車
那珂湊駅構内に留置されたホッパー車
こちらの車両は外観から何らかの保線車両だろうとはすぐ想像できたのですが、近寄ってプレートを見てみると、まさかのマルチプルタイタンパー車でした。プレートには株式会社芝浦製作所という社名が書かれていました。今まで見たマルチプルタイタンパー車と比べると格段に小さく、これで実際にバラスト付き固めとか線路の持ち上げとか出来るのか疑問に感じました。実際に働いているところを見てみたいものです。

マルチプルタイタンパー車
マルチプルタイタンパー車
駅構内のポイントには今となってはあまり見かけなくなった転轍器標識が付いていました。一般に手動で切り替えるタイプのポイントにだけついているものなので、このポイントは手動であるということになります。操作部がどこにあるかはわかりませんでしたが、駅事務所内にあるのではないかと思います。おさむを見に駅事務所に入った時によく観察していれば、ポイントの操作部も見れたかも知れません。

転轍器標識
転轍器標識
1 番ホームのベンチがいい感じでした。

古さがいい感じの 1 番ホームのベンチ
古さがいい感じの 1 番ホームのベンチ
那珂湊駅では、この後ツアーで貸切とするキハ 2004 と、キハ 37100-03 「アニマルトレイン」との連結作業も行われました。

キハ 2004 と キハ 37100-03 の連結作業

那珂湊駅での一連のイベントの最後は、ツアーから、ひたちなか海浜鉄道へのいくつかのプレゼントや支援金の贈呈式です。支援金以外のプレゼントは、今回我々が作った砂絵の元絵であるほあしさんが描いた砂絵や、鉄子の旅の単行本一式などです。写真は贈呈式の最後の記念撮影です。

ひたちなか海浜鉄道応援ツアーからのプレゼント贈呈式
ひたちなか海浜鉄道応援ツアーからのプレゼント贈呈式
大きい方の砂絵はこの時点ではまだ完成していませんが、仕上げは専門の方々にまかせて、その後、終点の阿字ヶ浦まで列車に乗って移動します。
往路のバスで行われたトークショーで、司会のカミムラさんから、今日のひたちなか海浜鉄道訪問に向けて、どういったところが見所ですか、というような質問をした時、横見さんが 「ひさしぶりだから、地震の被害からどんな風に立ち直ったのか見るのが楽しみ」 というように最初言っていたのに、途中で言っている内容が怪しくなってきて、ついに「実は最近別のイベントで行った。阿字ヶ浦駅を見た時、アッと驚いたが、今日も初めて見たように驚かないと行けない」と言い出して、なんのこっちゃとなっていたのですが、行ってみるとわかりました。駅のホームが大幅に改修されたらしく、古い駅らしい風情があったホームがとても綺麗で現代的なホームに作り直されていました。(ただし、この改修自体は 2011/03/11(金) の東北地方太平洋沖地震以前に行われていたものらしいです)

綺麗になった阿字ヶ浦駅のホーム
綺麗になった阿字ヶ浦駅のホーム
阿字ヶ浦では次の列車に乗るまで少し時間があります。横見さんが海岸まで歩いてすぐというので、みんなで歩いて行きました。砂浜に着くとほあしさんと村井さんが参加者にそそのかされて変なポージングをしていました。

変なポージングをするほあしさんと村井さん
変なポージングをするほあしさんと村井さん
放射線量が気になる海岸ですが、0.08 μSv/h 前後と他の場所と変わらない数値でした。測定値の範囲は 0.00 ~ 0.18 μSv/h でした。

阿字ヶ浦海岸での放射線量 0.08 μSv/h 前後
阿字ヶ浦海岸での放射線量 0.08 μSv/h 前後
この日は気温が夏にしては低くて海に入るには寒すぎる感じでしたが、それにしても海水浴場なのに人がいません。横見さんはもっと人がいるだろうと予想していたらしく、何度も「それにしても人がいない」と嘆いていました。そんな低い気温の中、鉄子の旅ツアー参加者から 1 人と、IKKI の編集部の人 1 人が海に入っていてびっくりしました。

それほど暖かくない天候の中、海に入る IKKI 編集部の人
それほど暖かくない天候の中、海に入る IKKI 編集部の人
カミムラさんから「海はどうなんですか、旅の案内人としてしゃべってください」とむちゃぶりをされて、横見さんが何やら無理やり話をしていました。するとその横見さんの苦しむ姿を村井さんが写真に収めていました。なんだか鉄子の旅の漫画のシーンが誕生する瞬間を見ているようで面白かったです。

海について語る横見さんの姿を撮る村井さん
海について語る横見さんの姿を撮る村井さん
阿字ヶ浦駅からはキハ 2004 を 1 両借り切って、勝田までの全線乗車です。貸切と言っても時刻は通常列車そのままで、通常 1 両で運転しているところに、1 両増結しての運転です。なので各駅に時刻表通りに停車するし、車内放送も普通にあるます。キハ 2004 のサボは団体専用車となっていて、誤乗を防ぐようになってはいますが、何人か間違ってこちらの車両に乗りそうになっていました。

団体専用車サボ
団体専用車サボ
この乗車中、横見さんの車窓生解説があるということだったのですが、どちらかと言えば横見さんより編集長の方がよくしゃべっていました。この車窓生解説では横見さんがまたグダグダなしゃべりを披露していたのですが、その一部でカミムラさんから 「次の駅は平磯ですが、この駅について語ってください」 と言われて 「あの駅にはスーパーがあったのになくなってしまった」 という話をした時に、カミムラさんが 「駅の話をして欲しいのに、鉄道の話ではなくてスーパーなんですか!?」 と言っていましたが、Wikipedia で見てみると、スーパーマーケットがあったって、この駅にとっては重要な歴史ですよね。それをちゃんと説明できなかった横見さんもなんだかなぁとは思いますが、「スーパーの話以外でお願いします」 とかいうような事を言っていたカミムラさんも結局のところよくわかっていなかった、というオチなんですね。他に編集長や村井さんも色々話をしてくれました。

本来横見さんの生車窓解説の時間に話をする村井さん
本来横見さんの生車窓解説の時間に話をする村井さん
途中再び那珂湊駅も通るのですが、ホームにはなぜか有名な鉄道写真家である広田泉さんがいました。鉄子の旅ツアーで呼んだゲストではなく、偶然らしいです。

鉄道写真家広田泉さん
鉄道写真家広田泉さん
最近の長距離列車では窓が開く車両が少なくなったので、この列車のように窓を大きく開けて、風で涼をとりながら車窓を楽しむということはあまりできません。始発駅の勝田に到着してから、ツアーの他の参加者にお願いして、窓からあえて大きく身を乗り出した様子を車両の外から撮ってもらいました。

窓が開く車両を楽しむ奥村 (勝田駅停車中)
窓が開く車両を楽しむ奥村 (勝田駅停車中)

2011/08/27(土) 追記 1 (ここから)
上記の写真を撮ってくれた方から、その方のカメラで走行中のキハ 2004 を楽しむ私の写真を送っていただきました。

窓が開く車両を楽しむ奥村 (走行中)
窓が開く車両を楽しむ奥村 (走行中)
2011/08/27(土) 追記 1 (ここまで)

勝田駅で村井さんがキハ 2004 を撮影しているのが車内から見えたので、こちらから撮影をする村井さんを撮ってみました。

キハ 2004 車内から見た、キハ 2004 を撮影する村井さん
キハ 2004 車内から見た、キハ 2004 を撮影する村井さん
今回のツアーで最後の乗車区間となる勝田から那珂湊までの区間の乗車を終えると、砂絵の専門家の方が仕上げを終えていました。横見さんが失敗していた部分もちゃんと修正されていてすばらしい仕上がり具合です。

完成した砂絵
完成した砂絵
これってこのまま樹脂か何かで固めて持ち上げるのだと思っていたのですが、作家の方に聞くと、そういうことはできなくて、この場で見てもらうしかないのだそうです。ひたちなか海浜鉄道の人は、しばらくはこのまま展示すると言っていたので、この Blog エントリを見て気になった方はぜひ、ひたちなか海浜鉄道に乗って那珂湊駅へ行ってみてください。
次の写真は、砂絵に登場しているほあしさんと村井さんの絵の横に、ほあしさんと村井さん本人が座る貴重な画像です。

自分の絵の横に座るほあしさんと村井さん
自分の絵の横に座るほあしさんと村井さん

2011/08/27(土) 追記 2 (ここから)
那珂湊駅では最後に完成した砂絵と参加者全員で記念撮影をしました。主催者からデジタルデータで送っていただいた写真があり、公開してよいということなので、その写真も載せたいと思います。

完成した砂絵と参加者全員の記念写真
完成した砂絵と参加者全員の記念写真
2011/08/27(土) 追記 2 (ここまで)
那珂湊駅前から往路と同じバスで東京へ戻ります。

那珂湊駅前で我々を待っていたバス
那珂湊駅前で我々を待っていたバス

復路バスツアー GPS 軌跡 (オレンジ色)
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1A3olmB5HcR-vJL6OPN-yTuSf84g

帰りのバスの車内でもトークショーがありました。さらにプレゼントじゃんけん大会もありました。新・鉄子の旅のレギュラーメンバーがそれぞれにプレゼントを提供してくれて、本人とのじゃんけんで勝ち残った人がプレゼントをもらえます。私の左右に隣に座った人がそれぞれ、村井さんが作ったというこけしと、横見さんのプレゼントである村井さんとの初共演であった日めくりで駅めぐりカレンダーのポスターを当てていたので、写真だけ撮らせてもらいました。

珍品、村井さん作成のこけし
珍品、村井さん作成のこけし
こけし底面に書かれた村井さんのサイン
こけし底面に書かれた村井さんのサイン
日めくりで駅めぐりカレンダーのポスター
日めくりで駅めぐりカレンダーのポスター
今回のツアーには、雑誌が数社、ラジオ局が 1 局取材に来ていて、レギュラーメンバーはインタビューを受けたりしていました。

取材を受ける横見さん
取材を受ける横見さん
取材を受ける村井さん
取材を受ける村井さん
取材を受けるカミムラさん
取材を受けるカミムラさん
また、ツアー中、レギュラーメンバーは参加者からサインを求められたり、ツーショット写真を求められたりしていましたが、どの方も常に親切に応じてくれました。

似顔絵付きのサインをするほあしさん
似顔絵付きのサインをするほあしさん
横見さんと奥村とのツーショット
横見さんとのツーショット
ほあしさんと奥村とのツーショット
ほあしさんとのツーショット
ひたちなか海浜鉄道社長吉田千秋さんと奥村とのツーショット
ひたちなか海浜鉄道社長吉田千秋さんとのツーショット
カミムラさんと奥村とのツーショット
カミムラさんとのツーショット
編集長と奥村とのツーショット
編集長とのツーショット
村井さんと奥村とのツーショット
村井さんとのツーショット
このツアーへの参加は、浅い鉄道ファンに過ぎない私にはちょっと濃すぎるかもなぁ、という不安もあったのですが、終わってみるとなかなか楽しく充実した 1 日でした。
ちなみに月刊 IKKI では、銚子電鉄で走っている初代鉄子の旅の漫画の作者であった菊池直恵さんがデザインしたカラーリングの車両が、別のカラーリングとなるため 2011/09/03(土) に最終走行となることを記念して、2011/09/03(土) 11:00 ~ 15:00 に、銚子電鉄でイベントを行うのだそうです。菊池直恵さんも登場するそうです。これはツアーではなく、現地に行けば誰でも参加できるようなタイプのイベントなのだそうです。詳細はカミムラさんが鉄子の旅 web site のニュースに近く情報を書くそうです。
ちょっと行ってみたい気もするなぁ…
2011/08/27(土) イキログ (IKKI ブログ) に上記イベントの情報が載りました。
9/3(土)銚子電鉄「ありがとう鉄子の旅カラー車両」イベント開催
2011/09/01(木) 追記 上記イベントは台風 12 号の影響で延期となりました。
9/3(土)銚子電鉄「鉄子の旅」イベント 延期のお知らせ
2011/09/13(火) 追記 上記イベントの延期日程は 2011/09/19(月・祝) となりました。
銚子電鉄「ありがとう鉄子の旅カラー車両」イベント延期開催日決定


2011/08/25(木) 追記
○ 2ch の村井美樹さんスレッドに、この Blog エントリへのリンクがありました。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/train/1285415428/301-400
私の Blog 以外も取り上げられています。
勝手にスイッチ 第149回 at atsuのB級ニュース批評
○ 他の参加者の Blog には 6 ページの大作 Blog もあります。(今の時点では 5 ページ目までしかありませんが、6 ページ目でラストと書いてあります)
これから出発、鉄子ツアー!! のこと at だるだるとした生活をしてみる
訪問記 8/20ひたちなか海浜鉄道 at 秩序崩壊の明日
「新・鉄子の旅」メンバーと行くひたちなか海浜鉄道応援ツアー(第1旅 出発~那珂湊駅) at kazuの鉄道&野球漬けな日々
○ ひたちなか海浜鉄道社長 Blog にも出ています。
「新鉄子の旅」ひたちなか応援ツアー 大盛況 at 海浜鉄道日誌
○ 我々一行はかなり奇異な存在だったらしく、鉄子の旅ツアー参加者ではない人の Blog でも取り上げられていたりします。
ひたちなか海浜鉄道湊線『第3回東北の鉄道応援チャリティ写真展 in 那珂湊』@ひたちなか市 at おしゃれにららら
ひたちなか海浜鉄道で遊んできました。 at おとーさんのバイク日記
色んなモノに逢えました~♪ ~ひたちなか海浜鉄道~ at にわとりトシ子の、君の瞳に恋してる!
素敵なとこって、意外とすぐ傍にあったりするもんですよね。 at ひとり ぶらり


2011/08/26(金) 追記
砂絵に使っていたカラーサンド屋さん、新見化学工業さんのサイトにも写真がありました。
ひたちなか海浜鉄道応援ツアー (砂絵制作) at 新見化学工業


2011/08/31(水) 追記
村井美樹さんの Blog に、少~しだけこのツアーについての言及がありました。
銚子電鉄・ありがとう「鉄子の旅カラー車両」イベント
2011/09/01(木) 追記
横見さんの Blog にも記事が載りました。
『新・鉄子の旅』メンバーと行くひたちなか海浜鉄道応援ツアー at 横見浩彦の近況報告!


2011/09/13(火) 追記
通常の Blog と違って、ビデオばかりで構成されたツアーレポートがありました。
鉄子 at Teledyski i videoklipy online

大山千枚田草刈り

2011 年も昨年に引き続き、千葉県の大山千枚田の棚田トラストに参加して米作りを少しだけやっています。
————————————————–
ちなみに、昨 2010 年の様子はこんな感じです…
田植え
草刈り 1 回目
草刈り 2 回目
稲刈り
収穫祭
————————————————–
2011/08/14(日) は、2 回目の草刈り作業日です。今年は 1 回目の草刈り作業日に参加できなかったので、田植えに続いて 2 回目の田んぼ仕事となりました。
棚田倶楽部からトラストの田んぼへ行くと、あぜは草ぼうぼうです。昨年より草刈りの参加人数が少なく大変そうです。
あぜ道に草ぼうぼうの棚田
あぜ道に草ぼうぼうの棚田
田んぼの真ん中に、稲が倒れた場所がちらほらとあります。地元農家の方が、あれはイノシシが入ったあとだと教えてくれました。突然イノシシが出てきたら怖いですね。
イノシシに踏み倒された稲
イノシシに踏み倒された稲
1 人で行ったこともあって作業中の写真はありません。上記とほぼ同じ場所ですが、あぜの雑草はきれいになりました。ものすごい作業をしたように見えるかも知れませんが、実はほとんど (50% 以上) は、地元農家の方がエンジンカッターでバリバリと刈ってくれるので、トラスト参加者が手作業で刈った面積はそれほど多くありません。
草刈りを終えてすっきりした棚田
草刈りを終えてすっきりした棚田
稲の様子ですが、花は閉じていて、穂先はもう収穫してよいような形はしていますが、まだ身は入っていなくて、さわってみるとものすごく軽いです。
これから身がつまってくる稲の穂先
これから身がつまってくる稲の穂先
最近自宅より北東方向へ出かける時は、せっかく買ったので放射線量計を持っていくようにしています。大山千枚田でも測ってみましたが、値は 0.01 ~ 0.16 μSv/h の範囲でした。これは私の住んでいる相模原や、勤務先のある東京都内と同じような計測結果で、特に心配する必要のある値ではありません。
ちなみに 0.16 μSv/h ってけっこう高いのでは? と思う人がいるかも知れませんが、この値が計測されるのは一瞬です。実際に計測すると同じ場所で測っていても数値はけっこう上下します。以下の写真は田んぼの地面から 30cm ぐらいの高さで計測していますが、ごらんの通り 0.03 ~ 0.09 μSV/h とけっこうな範囲でブレます。ある程度の時間計測して時間に対する平均を取るのが正しいようです。
放射線量計 0.09 μSv/h
放射線量計 0.09 μSv/h
放射線量計 0.06 μSv/h
放射線量計 0.06 μSv/h
放射線量計 0.03 μSv/h
放射線量計 0.03 μSv/h
ものすごく暑い中での作業で、草刈り作業実質 10:00 ~ 11:30 ぐらいのたった 1 時間半の間にペットボトル 3 本、1.5L ほどのお茶とスポーツドリンクを飲み干してしまいました。草刈り作業が終わると昼食です。例年通りの「棚田カレー」(500 円) です。
棚田カレー
棚田カレー
今年もかかしコンテストが行われていました。こちらはレディーガガをテーマとした「ガガ様、千枚田へ」というかかしです。
ガガ様、千枚田へ
ガガ様、千枚田へ
こちらは「エコエモン」のかかし。頭についているタケコプター様の物が、風が吹くと回るという設計意図のようですが、風を受ける部分が 1 つしかないためにバランスが悪く、あまり回りません。
エコエモンのかかし
エコエモンのかかし
昼食後シャワーを浴びて着替えて大山千枚田をあとにしました。
大山千枚田 (この写真は棚田オーナーの方々が担当しているあたり)
大山千枚田 (この写真は棚田オーナーの方々が担当しているあたり)
往復は東京湾フェリーです。帰りは 14:20 の便が出る 3 分ほど前に金谷フェリーターミナルに到着しました。係りの人から「乗りますか? 急げば間に合います」と言われましたが、次を待つことにしました。私の 1 台前の車は乗るつもりらしくドライバーがあわてた様子でチケットを買いに走っていました。さらにその前の車は待つと決めたらしく、私は次の便の列の 2 台目になりました。私の次に来た人も係りの人に「乗ります」と宣言して、あわててチケットを買いに走っていました。1 時間に 1 便なので、逃したくないというのがあるのでしょう。
出発する 14:20 の便を見送るバーモント号
出発する 14:20 の便を見送るバーモント号
前から 2 台目に並んだので、フェリーの車両甲板でも一番前に乗船です。
フェリー車両甲板の一番前に並ぶバーモント号
フェリー車両甲板の一番前に並ぶバーモント号
この「徐行」と書かれた扉は、フェリーの進行方向にあたります。上半分も扉がついていて、荒天時は閉めるようですが、この日は開けたままでした。突然の波があれば、バーモントちゃんは水浸しです。この後もちろん屋根は閉めたのですが、雨漏りする車なので、海水をかぶっていたらちょっと悲惨な事になっていたかも知れません。実際にはこの日は波をかぶることなく無事久里浜に到着しました。
次の田んぼ作業は 2011/09/11(日) の稲刈りです。収穫の喜びを感じられる一番楽しいイベントです。

フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2011 篠崎 史紀と N 響メンバーによる室内合奏団

川崎市にはミューザ KAWASAKI というすばらしいコンサートホールがあります。例年夏にこのコンサートホールを会場として、フェスタサマーミューザという比較的低価格な一連のコンサートを行うイベントがあります。
今年 2011/03/11(金) の東北地方太平洋沖地震で、このミューザ KAWASAKI ホールが、ホール客席の天井が崩落するなどの大被害を受けてしまいました。そのため今年のフェスタサマーミューザ KAWASAKI 2011 は川崎市内各地のホールでの分散開催となりました。
例年行きたいと思いつつも、ミューザ KAWASAKI のある川崎市中心部は、私の住む相模原市からは行きにくい場所で躊躇していたのですが、今年のフェスタサマーミューザ KAWASAKI 2011 は、分散開催のおかげでいくつかのコンサートが新百合ヶ丘駅前にある昭和音楽大学のテアトロ・ジーリオ・ショウワというホールで開催されることとなり、私にとっては行きやすくなりました。
ということで、新百合ヶ丘で行われるコンサートの 1 つ、2011/08/06(土) の篠崎 史紀と N 響メンバーによる室内合奏団を聴きに行ってきました。
会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワは新百合ヶ丘駅から見える場所にありアクセスも良いですし、大きすぎることがないちょうどよい感じの大きさで、なかなか良いホールでした。
会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワ
会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワ
コンサートは最初室内合奏団と言ってももっと大編成と思っていたのですが、実際に会場に入ってみると 15 ~ 20 人程度の小編成です。そのためあまり期待せずに聴き始めたのですが、演奏がスタートするとその期待感は良い方向に大きく裏切られました。
まず目の前の少人数の編成から出てきているとは思えないしっかりした音に驚きました。同時に非常に音が小さいパートでは、繊細な演奏が行われます。最初に演奏された曲目であるアイネ・クライネ・ナハトムジークは、ポピュラーな曲で、あちこちで聴く機会がありましたが、本当はこんな曲だったのか、と驚かされるような演奏でした。
その後もすばらしい演奏が続き、また、篠崎 “Maro” 史紀さんのトークも面白く、非常に楽しめました。
休憩の後はヴィヴァルディの四季です。いつも春しか聞かないので、こんな長い曲だったとは… と思いました。私は曲の後半は知らないので終わりがわかりませんでしたが、それは他のお客様も同様のようで、演奏の合間に終わったと思って微妙に拍手する人がいました。私も 1 回やりかけて、となりに座っていた人にたしなめられてしまいました…
最後にアンコールですが、用意していなかったようで、アイネ・クライネ・ナハトムジークが再度演奏されました。
コンサートの後、玄関ホールに出て行くと、篠崎 “Maro” 史紀さんのサイン会が行われていました。私はサインを集める趣味はないので、ツーショット写真だけ撮ってもらいました。ちなみに Maro というのは、篠崎さんがヨーロッパのオーケストラなどに留学したりしていた時についたあだ名だそうです。
篠崎 “Maro” 史紀さんと奥村
篠崎
最寄り駅から 15 分ほどで行ける準地元といってよい近場のコンサートホールで、2,500 円でこのようなレベルの高い演奏が聴けて、満足して帰途につきました。ミューザ KAWASAKI ホールの修復には少なくとも 2 年はかかるようなので、来年も分散開催となり、新百合ヶ丘で聴けるコンサートが行われるはずなので、また行ってみようと思います。

MFJ SUPERBIKE 全日本ロードレース J-GP2 関口太郎選手 2 位表彰台

とりあえず短く速報です。
ツインリンクもてぎに MFJ SUPERBIKE 全日本ロードレースを観戦しに行ってきました。
応援していた関口太郎選手は J-GP2 クラスで 2 位表彰台を獲得。関口選手が表彰台にのぼる姿を見たのはいつ以来でしょうか。
表彰台で喜ぶ関口太郎選手
表彰台で喜ぶ関口太郎選手
MotoGP への復帰へのステップになってくれると良いと思いました。

オギノパン and 神奈川県立あいかわ公園

今年 2011 年のゴールデンウィークは、遠くへは出かけず、近所をうろうろしていました。そんな中、2011/05/03(火・祝) は、神奈川県立あいかわ公園というところへ散歩に出かけてきました。
まずは食料調達です。オギノパンという、このあたりのスーパーなどで普通に売っている菓子パン類を作っているパン製造会社の、工場の直売コーナーがあいかわ公園の近くにあるので、そこへ行ってみました。
オギノパン
オギノパン
けっこうな混雑です。
混雑するオギノパン工場直売コーナー
混雑するオギノパン工場直売コーナー
工場直売と言う名前からは、スーパーなどで売っているオギノパンの商品がそのまま並んでいるような印象を受けますが、実際にはベーカリーショップで、通常のスーパーで売っているような商品以外にも、オギノパンとしてはここでしか買えないパンも多数あります。
オギノパン工場直売コーナーの品揃え (一部)
オギノパン工場直売コーナーの品揃え (一部)
オギノパン最大の名物は丹沢あんぱんという商品なのですが、ここの直売コーナーとしての名物は揚げパンです。今はどうなのか知りませんが、私の世代 (1967 年生まれ) だと、学校給食でよく出てきていました。目の前のフライヤーで揚げて、その場でグラニュー糖やきな粉などをまぶして手渡ししてくれます。ちなみに、ここの揚げパンは、神奈川フードバトルという B 級グルメイベントで金賞を受賞しています。
神奈川フードバトル金賞受賞できたて揚げパン
神奈川フードバトル金賞受賞できたて揚げパン
ということで食料を調達し終えてて、神奈川県立あいかわ公園へ移動します。この公園は駐車場は入口付近に南駐車場、少し離れた場所に北駐車場と 2 箇所の駐車場があります。公園へのアプローチの道は、北駐車場の前を通ってから、南駐車場へ向かうようになっています。北駐車場はガラガラでしたが、南駐車場にはなんと入口待ち行列が出来ていました。我々は行列をみてすぐに南駐車場をあきらめて北駐車場へ車を停めました。
北駐車場からは公園の中心部までは少し歩く必要があり、かなり高低差もあります。しかし森の中の遊歩道のようなよい道ですし、元々歩きに来たのが目的なのでまったく問題ありません。その道を抜けると、広い芝生のエリアに出てきました。これは冒険広場というところです。
あいかわ公園冒険広場の芝生エリア
あいかわ公園冒険広場の芝生エリア
道路の下を通るトンネルをくぐると、アスレチック施設があり、子供がたくさん遊んでいました。ものすごくにぎやかです。
あいかわ公園冒険の森アスレチック (クリックすると拡大します)
あいかわ公園冒険の森アスレチック
我々の最初の目的は景色の良い場所で買ってきたパンを食べるということなので、どんどん先へ進み、よい場所を探します。すると花の斜面という場所があってなかなか綺麗だったので、そこでパンを食べることにしました。
あいかわ公園花の斜面
あいかわ公園花の斜面
コッペパンを食べる奥村
コッペパンを食べる奥村
チーズバーガーを食べる妻
チーズバーガーを食べる妻
けっこうたくさん食べました。
チーズバーガー
チーズバーガー
調理パン (コロッケ)
調理パン (コロッケ)
お子ちゃまカレーパン
お子ちゃまカレーパン
揚げパン
揚げパン
おもいでコッペ (ピーナッツ)
おもいでコッペ (ピーナッツ)
チョコペストリー
チョコペストリー
パンを食べておなかが落ち着いたところで、散歩再開です。
こちらは石小屋ダムです。このダムは宮ヶ瀬ダムのすぐ下流にある副ダムで、宮ヶ瀬ダムの放流調整と、小規模水力発電を行っています。
石小屋ダム (クリックすると拡大します)
石小屋ダム
ここから川を上流へたどっていくと、巨大な宮ヶ瀬ダムの堰堤が見えてきます。
宮ヶ瀬ダム堰堤
宮ヶ瀬ダム堰堤
宮ヶ瀬ダムの右岸側 (下流から見て向かって左方向) の斜面にはダム本体工事で利用されたインクラインを観光用に変更したケーブルカーがあります。乗り物好きの私としては当然乗ってみました。ほかに、ダム堰堤本体に取り付けられたエレベーターもあり、どちらでもダム本体の上へ上がることができます。
インクラインは構造としては通常のケーブルカーですが、線路の中間地点だけが複線となっている通常のケーブルカーと違って、全線が複線となっているのが特徴です。
インクライン車体 (緑帯)
インクライン車体 (緑色)
インクライン車体 (赤帯)
インクライン車体 (赤帯)
インクラインに乗ってダム堰堤の上にある道を散歩していたら、急に雨が降ってきたため、帰ることにしました。宮ヶ瀬ダムからあいかわ公園のパークセンター前までは、ロードトレイン愛ちゃん号が往復しています。ダムまでは歩いてきましたが、帰りはこのロードトレインに乗って帰りました。
ロードトレイン愛ちゃん号
ロードトレイン愛ちゃん号
ダム建設に伴う地元補償の一環として建設されたあいかわ公園ですが、思ったより広くて歩きがいもあり、乗り物も色々あってなかなか楽しめました。今回雨が降って早く切り上げてきましたが、また行ってみようと思いました。

停電の街を歩く

東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々に哀悼の意を表したいと思います。また被害に遭われて今も避難所で不自由な生活を送られている方々にお見舞い申し上げます。
私の住む相模原市では、幸い、地震そのものでは大きな被害はありませんでした。
私自身は地震発生時には東京の勤務先オフィスにいました。地震の揺れは今まで経験した地震とはまったくレベルの違うもので、「これは死ぬかもしれない」と地震で初めて感じるほどでした。
今回の地震の特徴は揺れが非常に長く続いたことだったと思います。しかし振り返ってみると東京では時間が長く揺れていただけで地震の揺れそのものはあまり激しくなかったような気がします。例えば、オフィス内ではパソコンのディスプレイが倒れてもいませんし、特別に固定もされていない棚の上の荷物が落ちたりもしませんでした。
都内での揺れは速報では震度 4 でしたが、後に訂正されて震度 5 となったようです。震度 5 であの恐怖感ということは、震源地に近い場所の方々の恐怖はいかばかりのものだったのかと思います。
週が明けて列車の運行状況、オフィス近辺の食料入手事情などが不透明であるため、自宅勤務をしてよいという指示の電話が上司からあり、2011/03/14(月)、03/15(火) と自宅勤務をしています。報道されている鉄道の運行状況や、各駅での長い行列を見ていると、いろいろなことが落ち着くまでは通勤は避けた方がよいように思え、自宅勤務は正解でした。
そして計画停電です。
日本のような電気のインフラの整った国に住んでいて、よもや計画停電を経験することになるとは思ってもいませんでした。
まず東京電力から 2011/03/14(月) からは計画停電を行うという発表がありました。グループわけや時間帯なども発表されました。私の住所地はグループ 1 です。2011/03/14(月) のグループ 1 の停電予定時間には、需要が供給を下回ったため、結局計画停電は行われず、自宅勤務したことを除けばごく普通の 1 日でした。
そして 2 日目の今日 2011/03/15(火) です。停電予定時間を過ぎても電気が切れることはありませんでした。自宅でそのまま仕事をしていると、予定開始時間を 1 時間ほど過ぎた 16:10 頃、ブチっという音がして、蛍光灯やテレビなどが消えてしまいました。ついに計画停電が実行されたのです。
仕事で使っているパソコンはノート PC だったので問題なく使えます。自宅のネットワークは使えなくなってしまいましたが、au のデータカードを使うと接続可能でした。しかしサーバーにリモートデスクトップ接続すると、カーソル操作についてこれないようなレスポンスしかありません。メールの読み書き程度は問題ありませんが、サーバーが使えないと技術的な内容については仕事になりません。上司に報告して停電時間中は仕事をあきらめることにしました。
我が家の暖房は電気で動くものばかりなので、暖房もなくなり、電灯もつかないので本当にやることというか、できることがありません。
ということで街の様子を見に行ってみました。
家を出て小田急相模原駅まで歩きました。線路をはさんだ反対側は停電グループが違うため停電していません。下の写真は線路をはさんで停電していない側から駅の横の踏み切りを撮ったものです。線路の手前は煌々とあかりがついているのに、向こう側は真っ暗です。
線路をはさんで向かい合う明るい世界と暗い世界
線路をはさんで向かい合う明るい世界と暗い世界
駅の南口です。普段は各部屋にまばらに電気がついていたり、階段、バルコニーなどの常夜灯が見えるマンションも、暗闇に沈んでいます。
明かりのまったく見えないマンション
明かりのまったく見えないマンション
南口の商店街です。イトーヨーカドーは停電時間帯は閉店していました。もちろん看板などの電気もなく、真っ暗です。通り過ぎる自転車のヘッドライトが普段より何倍も明るいように感じます。
南口商店街
南口商店街
こちらはコンビニエンスストアのローソンです。通常は非常に明るい店だけに暗さがひときわ印象深く感じます。
真っ暗なローソン
真っ暗なローソン
ローソン前の信号も消えています。車のヘッドライトが非常にまぶしく感じます。ドライバーの方は非常に注意深く走っているようで、信号は点いていませんでしたが、私が横断歩道で待っていると、ちゃんと停まって渡らせてくれました。
灯りの消えた信号
灯りの消えた信号
自宅で電気が消えてしまった時に、不安というか、喪失感のようなものを感じ、その大きさに驚きました。電気はいくつかあるインフラの 1 つに過ぎませんが、いかに私が電気に頼って生活しているかということが身に染みました。また、漠然と強固なものと思っていたインフラが思っていたより脆弱であったという事を思い知らされました。停電の時間帯、自宅でインターネットは見れませんでしたし、本を読むこともできませんでした。瞬間湯沸かし器は電子制御なので蛇口からはお湯が出なくなります。
幸い我が家はオール電化ではないので、ガスコンロがあり、水道も停電していても使えるので、今回はしませんでしたが、例えばカップラーメンを食べたりすることは可能です。また、この停電は計画されたもので、2 時間ほどすれば復旧することを事前に知っています。それでいてこの不安感、喪失感なのです。
計画停電など先進国では本来はあってはならないことだとは思うのですが、その一方で、こういう経験をすることも、被災された方々の苦労を思うためには、実は必要なことなのかも知れないと思いました。
ところで、急に話がかわりますが、4 WAY STOP という交通ルールを知っていますか? これは日本にはないルールですが、アメリカでは一般的です。詳細なルールは以下のページなどで紹介されています。
How to Handle a 4-Way Stop | eHow.com
日本と違ってアメリカでは頻繁に停電が発生します。その際信号機も消えてしまう事が多いのですが、アメリカでは停電などにより信号機が消えてしまった交差点では、通常この 4 WAY STOP ルールが適用されます。
ルールを簡単に説明します。
1. 交差点にさしかかったら、完全に停止します。
2. その時点で、交差点に入るほかの車線をみます。自分より先に停止している車がいれば、それらの車に優先権があります。他の車が動くのを待ってください。
3. 自分が停止した時点ですでに停まっていた車がすべて交差点を通過したら、自分に優先権が発生します。交差点に進入してください。
本当に完全に同時ぐらいに 2 台以上の車が来たらどうするんだ、というようなもう少し厳格なルールがあるのですが、基本は上記です。
片側 2 車線の道でも同じことです。例えば片側 2 車線の道同士の交差点であれば、交差点への進入車線は 8 車線あることになります。通常の片側 1 車線同士の交差点では自分が交差点の停止線に停まった時、すでに停止していて自分より優先権のある車は、最大で 3 台です。これが片側 2 車線の道同士の交差点であれば、自分が交差点の停止線に停まった時、すでに停止していて自分より優先権のある車は、最大で 7 台になるという違いだけです。
幹線道路側を走っている人は若干フラストレーションを感じるかも知れませんが、これは信号がなくなった場合で、警察官などの交通整理もない場合の、唯一の安全な交通処理方法だと思います。
日本でもこの先 1 ヶ月ほどは計画停電が続き、各所で信号が消えた交差点が出現することになります。日本でもこのルールを使うことにしませんか?
行政機関か、大手のメディアなどがこの方法を使おうというキャンペーンを行わないと、この先 1 ヶ月の計画停電期間中に、重大な事故が発生してしまう可能性が高いように思います。

道志道ツアー 2011

恒例道志道ツアーです。
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ちなみに…
2010 年の道志道ツアー
2009 年の道志道ツアー
2008 年の道志道ツアー
2007 年の道志道ツアー
2006 年の道志道ツアー
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道志道ツアーといいながら、例年道の駅どうし以外にはあまり道志道沿道でどこかに立ち寄ったりしていません。今年は四里塚という休憩所 (?) に立ち寄ってみました。
四里塚
四里塚
ちょっとした東屋があり、この付近では少し幅が広がってゆったりした感じの道志川渓谷が見えています。駐車場がないので、この東屋は路上駐車して利用するしかないのが使いにくいところです。
東屋
東屋
このあたりではあまり渓谷っぽくない道志渓谷
このあたりではあまり渓谷っぽくない道志渓谷
道志道は相模原市から富士山の方向へ向かって進む道なのですが、富士山がちゃんと見えるのは山中湖へかなり近づいてテニスコートなどが周囲に現れてからです。しかし途中でまったく見えないのかというとそうでもなく、時々チラッ、チラッと見えています。この四里塚はその富士山が見えるスポットの一つです。実は上の写真でも富士山が写っています。肉眼で見ると明らかなのですが、上の写真だとわかりにくいですよね。ということで富士山が見えているあたりを拡大してみました。
富士山 (写真中央の稜線の上に、少しだけ頭を出しています)
富士山 (写真中央の稜線の上に、少しだけ頭を出しています)
富士山 (わかりくいので解説をつけました)
富士山 (わかりくいので解説をつけました)
そんなこんなで、道の駅どうしに到着です。例年通り、妻がおにぎりを作ってくれたので、現地で買ったポトフと一緒に食べました。
妻のおにぎりと、道の駅どうしで買ったポトフ
妻のおにぎりと、道の駅どうしで買ったポトフ
ポトフを食べる妻
ポトフを食べる妻
食後は、これもおなじみとなった、豆腐屋さんのおからドーナツです。
おからドーナツ
おからドーナツ
今年は初めてパノラマ台へ行って見ました。山中湖の少し南の方、三国峠へ向かう道の途中の高台にあり、山中湖や富士山を一望にできる景色の綺麗なところです。
パノラマ台から見た富士山と山中湖 (クリックすると拡大します)
パノラマ台から見た富士山と山中湖
パノラマ台で記念撮影
パノラマ台で記念撮影
今年は神社めぐりもしてみました。最初に行ったのは山中湖北岸にある山中諏訪神社と、山中浅間神社です。この 2 つの神社は、同じ敷地といっていいぐらい近くにあります。
山中諏訪神社
山中諏訪神社
山中浅間神社
山中浅間神社
続いて、新倉浅間神社へ向かいます。
富士山のまわりには浅間神社 (「あさまじんじゃ」ではなく「せんげんじんじゃ」と読みます) という名前の神社がたくさんあります。上記で立ち寄っている山中浅間神社もそうですし、これから向かう神社も浅間神社です。区別するためか通称があるところが多く、これから向かう浅間神社は、通称新倉浅間神社というところです。
新倉浅間神社
新倉浅間神社
ここへ向かったのは、神社にも詣でましたが、実は神社自体が主目的ではなく、五重塔を見るためです。この神社には、なぜか神社なのに形式的には完全に仏式の五重塔があります。境内案内図を見ると「忠霊塔」と呼ばれていて、戦没者慰霊のために建立された鉄筋コンクリートの非常に新しい塔です。
五重塔は境内とはいえ丘の上の方にあり、見るだけでくらくらしてくるようなすごい階段を上っていきます。実は後で上についてからわかったのですが、上にも駐車場があり、階段の横にある九十九折の道路は、どうやら管理用ではなく、一般の人も入ってきてよかったようですが、我々はそうとは知らずに厳しい階段を上って行きました。
五重塔へ向かう階段
五重塔へ向かう階段
階段を上りきると五重塔があり、そこからは富士山と五重塔という、外人が好みそうな構図の写真が撮れます。
富士山と五重塔
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富士山と五重塔 (クリックすると拡大します)
富士山と五重塔
外国旅行に行った時、日本を紹介する出版物に、ここの写真が使われているのを良く見るのですが、写真を見るたびに 「富士山のまわりはよく行くけど、こんなところ知らないなぁ」 と思っていました。日本ではこの写真自体あまり見ないので忘れていたのですが、会社の社内サイトで、海外のオフィスの人向けに日本を紹介する画面にここの写真が使われているのを見て、「あ、ここ」 と思い出して調べてみたところ、この神社だということがわかったのです。確かにフォトジェニックな景色ですが、この塔は当初から鉄筋コンクリートで建てられてからの歴史が浅い建物で、見た目が仏塔なのに実際には仏塔ではありませんし、本質的にはまったく日本的な風景ではありません。海外でここの写真がよく使われるのに、日本国内ではほとんど使われない理由がわかったような気がしました。
最後にまたまた浅間神社ですが、北口本宮冨士浅間神社へ詣でました。
大きくて非常に立派な神社です。浅間神社はたくさんある、と書きましたが、富士山の山梨県側で特に通称名をつけずに、単に「浅間神社」と言えば、ほとんどの人がこの神社の事を言っていると解釈します。
北口本宮冨士浅間神社
北口本宮冨士浅間神社
富士吉田駅の近くには大鳥居がありますが、この鳥居は北口本宮冨士浅間神社の鳥居という位置づけであるようです。
富士吉田駅近くの大鳥居 (北側から撮影 – この写真の向かって後ろに浅間神社があります)
富士吉田駅近くの大鳥居 (北側から撮影 - この写真の向かって後ろに浅間神社があります)
本殿には立派な天狗面が飾られていました。
天狗面
天狗面
こちらは独特な形状をした御神輿です。正式には御影というらしいです。もちろん富士山をかたどったものです。吉田の火祭りで担がれます。
富士山型の御神輿 (御影)
富士山型の御神輿 (御影)
トイレの案内看板がなかなかイカしてました。
イカしたトイレ看板
イカしたトイレ看板
男子トイレには、観光地トイレにありがちな掲示がありました。巫女さんが言っている、というのがここの特徴です。
一歩前へお願いします
一歩前へお願いします
夕食は、以前通りがかって気になっていた不思議な形状の建物のほうとう屋さんへ行って見ました。ほうとう不動という店です。この店はチェーン店でほかにも店がありますが、この店 (東恋路店)だけがこんな形をしています。
ほうとう不動東恋路店 (外観)
ほうとう不動東恋路店 (外観)
ほうとう不動東恋路店 (店内)
ほうとう不動東恋路店 (店内)
メニューはなぜか 7 種類 (不動ほうとう、馬刺、いなり寿し、もつ煮、つけもの盛合せ、キムチ、ご飯) しかなく、しかもほうとう屋さんなのに、ほうとうが 1 種類だけです。自信があるということなのかも知れませんが、選ぶ楽しみがあってもいいのになぁ、と思いました。もちろん、不動ほうとうを食べました。
不動ほうとう
不動ほうとう
帰りは中央道で帰ってきました。今年も富士ちゃんが見れたし、楽しい旅ができました。

ライスボウル 2011

母校立命館大学が甲子園ボウルに勝ってライスボウルに出場したので、東京ドームまで応援に行ってきました。
東京ドーム
東京ドーム
客席は 1 階席は外野席までほぼ満席です。最初は開いていなかった 2 階席も途中から開放されてお客さんが入っていました。
満席の 1 階席
満席の 1 階席
例によって応援中は写真をあまり撮らないので、試合中の写真はありません。
試合の話をする前に応援団についてです。吹奏楽団はいつものようにフィールドに向かって左前方のあたりにいました。同じ場所で甲子園では問題なく音が出ていたのですが、東京ドームは吸音性がいいのか、吹奏楽団ではなく応援団が鳴らしている太鼓以外の音がほとんど聞き取れず、応援が非常にしずらかったです。まわりの人もチアスティックを使って応援しているのですが、リズムが取れてない人が (私も含めて) ほとんどでした。チアはいつものようにいい動きをしていましたが、吹奏が聞き取れないので、プレー間の応援のスタートがわからず、チアが気付かない間に無音の中で踊っているという感じでした。吹奏の音を客席側に流すスピーカーを用意するなど、応援団は何らかの対策をした方がよいと思います。
試合ですが…
まさに一蹴された、という他ありません。ディフェンスはそこそこ機能していましたが、前半はオフェンスは全く機能せず、得点できる気がまったくしません。対戦相手のオービックシーガルズは、オフェンス、ディフェンスともスピードが非常にあって、どのプレーでもボールの場所にあっという間にシーガルズの選手が集まってきます。甲子園ボウルでは早稲田を圧倒した立命館大学のスピードですが、オービックはそれを上回っていました。立命館大学の今年のクオーターバック QB 谷口翔真 (背番号 15) は、元々あまりパスを投げるタイプではないのですが、パスをしようとしている時は、ほとんどいつもオービックの選手に QB サック直前まで詰められているような状態で、ロスを防ぐために投げ捨てるだけのパスが多数ありました。特にエンドゾーンを背負った自陣深い位置でのプレーでは捨てパスの連発でした。
ハーフタイムで少しアジャストして Q3 前半には少しいいところがありました。右に展開してから縦にランで上がるプレーと、左から中央ぐらいへのショートレンジ (レシーバーがスクリメージラインあたりにいるようなレンジ) のパスが通るようになって少しドライブが進むようになりました。しかし 3Q のうちにシーガルズのディフェンスはそれにもアジャストしてきて、しばらくするとそれらのプレーも通らなくなってしまいました。
また、立命館のディフェンスは、全く歯が立たなかったオフェンスよりは機能していたとは言え、オービックのオフェンスはタックルを受けてからなかなか倒れません。立命館大学のディフェンスがいい場所で最初のタックルをしている事が多かったのですが、そこから逃れられてしまい、ゲインされるというプレーが何度もありました。学生相手だと、おそらくあのタックルで止まっていたのだと思います。また、後半の得点は、シーガルズが明らかに立命館を下に見て、フィールドゴール FG で得点が狙える位置でも、タッチダウンを狙い続けてくれたおかげもあります。チャンスのあるところでシーガルズがフィールドゴールをきちんと蹴って 3 点ずつの得点を積み重ねていたら、後半はさらに 12 点ぐらいは取られていた可能性があります。
下記の最終スコア画面ではまだ 40 秒ほど残っていますが、このあとシーガルズは攻撃をせずニーダウンで時間消費をして試合終了となりました。
簡単に勝てるとは思っていませんでしたし、負ける可能性も高いとは思っていましたが、完封されるとは思っていませんでした。
完封された最終スコア: オービック 24 – 0 立命館
完封された最終スコア: オービック 24 - 0 立命館
勝利したオービック・シーガルズのみなさん、日本選手権獲得おめでとうございます。
優勝オービック・シーガルズ CHAMPION OBIC SEAGULLS
優勝オービック・シーガルズ CHAMPION OBIC SEAGULLS
一時追いつくことができないといわれていた社会人と大学の差は、昨年までにかなり拮抗した状態になっていたと思っていたのですが、今年の試合を見ると、この 1 年で大きく開いてしまったのだろうかと感じました。大学チームは毎年主力選手が卒業で抜けていくことを繰り返すので、1 年 1 年違うチームであるという難しさがありますが、逆に言えば 1 年で大きく改善する可能性もあるので、立命館大学パンサーズが来年も甲子園ボウルへの出場と勝利を勝ち取って、再びこの場所へ来て、社会人チームを相手に勝利できることを期待したいと思います。

2010 年末天理帰省

年末は天理に帰省してきました。
2010/12/28(火) はいつもより早く帰宅し、荷物の準備をして、食事やお風呂を済ませて、深夜に出発です。深夜の時間帯の渋滞予想は静岡の一部と愛知の一部に出ていましたが、それほど大きな渋滞にはならない見込みでした。
出発して横浜町田 I.C. から東名に乗ると、流れはありますが、深夜なのに車が多くていかにも渋滞しそうな感じです。
足柄 S.A. で最初の休憩です。足柄 S.A. が EXPASA 足柄として新装となってから上り線は 1 度利用しましたが、下り線を利用するのは初めてです。建物の前はイルミネーションが施されていて綺麗でした。
足柄 S.A. のイルミネーション
足柄 S.A. のイルミネーション
渋滞は御殿場 I.C. あたりから始まっていました。東名下りの渋滞は、渋滞と言ってもゆっくり流れていることが多いのですが、この日の渋滞は完全に流れが停止して、1、2 分停まったまま待っていると、ようやく少し進むという感じのかなり流れの遅い渋滞です。情報掲示板でも渋滞は 15km ぐらいなのに、通過に 90 分となっていました。時速 10km です。車線が 3 車線から 2 車線になるあたりが渋滞の発生原因で、そこから御殿場 I.C. 付近まで続いているようでした。渋滞の中を止まったり、進んだりしていると眠くなってきたので、渋滞のさなかにあった愛鷹 P.A. で寝ることにしました。愛鷹 P.A. の狭い駐車場は車でいっぱいで、駐車エリアでない場所にもあちこちに車が停まっています。とりあえず停められる場所を見つけて寝ました。
ちょっと寝るだけのつもりが 3 時間ぐらい寝てしまい、愛鷹 P.A. で夜明けを迎えました。
愛鷹 P.A. の夜明け
愛鷹 P.A. の夜明け
3 時間も寝ていて目覚めると、さすがに愛鷹 P.A. に駐車している車の数は減っていましたが、東名本線の渋滞は解消していません。しばらく進むと渋滞は解消しましたが、その後も渋滞は断続的に続きました。渋滞予想大外れです。
朝食は牧の原 S.A. のベーカリーで食べました。静岡わさびパンがピリリとしていてなかなかよかったです。
静岡わさびパン
静岡わさびパン
昼食は刈谷 P.A. で取りました。うな茶漬けと、味噌かつ丼です。
うな茶漬け
うな茶漬け
味噌かつ丼
味噌かつ丼
デザートに花畑牧場ソフトクリームも食べてしまいました。
花畑牧場ソフトクリーム
花畑牧場ソフトクリーム
刈谷を出てしばらく順調でしたが、東名阪に合流する手前あたりから渋滞です。そこから新名神とわかれる亀山 JCT. までずっと渋滞です。
ということで天理到着は 15:30 ぐらいでした。1:00am 頃に出たので、14 時間半もかかったことになります。相変わらず遅い… ちなみにほぼ同じ区間を走る本厚木→天理駅前の夜行バスは 0:25 発、同日 6:25am に到着なので、6 時間しかかかりません。渋滞なし、休憩なしだとそのぐらいということです。我々の場合休憩しすぎるということもありますが、今回は渋滞予想よりも渋滞が激しくてかなり遅くなってしまいました。
1 泊 2 日なので、到着するとすぐに行かないといけないところをぐるぐる回りました。姉の家にも行ったので写真を撮ってきました。
姉 (左) と妻
姉 (左) と妻
所用を済ませ、両親と夕食です。両親に希望を聞くと、天理の少しはずれにある花惣天理店というところが最近 2010/11/19(金) にオープンしたので行ってみたいということなので、行ってきました。父は天婦羅御膳、母と妻は海鮮丼、奥村は大海老フライ定食を頼みました。
天婦羅御膳 1,575 円
天婦羅御膳 1,575 円
海鮮丼 1,890 円
海鮮丼 1,890 円
大海老フライ定食 1,575 円
大海老フライ定食 1,575 円
食事を楽しむ父と母
父と母
料理の写真では比較対照がなくてわかりにくいかも知れませんが、海鮮丼は写真で見た感じより小さいです。一方、天婦羅御膳と大海老フライ定食はけっこう大きいです。メニューの写真と比べても、天婦羅御膳と大海老フライ定食は実物の方が大きい印象です。
帰りにイオンスーパーセンター天理に立ち寄って、姉に差し入れるケーキや翌日朝食用のパンなどを買いました。ついでにイオンスーパーセンター内にあるミスタードーナツに立ち寄ってドーナツをデザートとして買いました。
デザートのエンゼルテディパン・くまキャラメル・ドーナツ
デザートのエンゼルテディパン・くまキャラメル・ドーナツ
食事と買い物を終えて実家に戻ってからも電話が不調なので見てくれやら、パソコンに保存してあったカメラで撮影したビデオがどこにいったかわからないので探してくれやら、なにやら色々やることがあります。
父は母に内緒で色々ガジェットを買っていることがあるのですが、今回はうれしそうに新しく買ったデジカメ Nikon COOLPIX P100 を披露してくれました。母はこのデジカメを買ったことは知らなかったのか、「また、いらんもん買うて…」と、ぶつくさ文句を言っていました。父は、新しいデジカメを披露するついでに、2 年ぐらい前に買ったビデオカメラも出してきて、我々のビデオを撮っていました。
うれしそうに妻と奥村のビデオを撮る父
うれしそうに妻と奥村のビデオを撮る父

2 日目 2010/12/30(木)

朝食は前日に買ったパン以外に、母がサラダとグラタンを作ってくれていました。
朝食
朝食
実家の玄関には既に正月用にうさぎの置物が飾られていました。このうさぎ、ちょっと目が怖いです。
目つきが怖いうさぎの置物
目つきが怖いうさぎの置物
あとはお墓参りです。お墓参りと言っても、1 歳になる前に死去した奥村の上の姉は、天理教の豊田山山舎という納骨堂に納められているので、普通のお墓参りのように掃除をしたりする必要はなくて、本当にお参りをするだけです。
豊田山山舎に向かう父、母と奥村
豊田山山舎に向かう父、母と奥村
これで帰省してやらないといけないことは完了です。この後、久しぶりに父とキャッチボールをしました。どのぐらい久しぶりかというと、伊勢に住んでいた頃以来なので、たぶん 33、4 年振りです。
父とキャッチボール
父とキャッチボール
最後に恒例家族写真を撮りました。姉は所用で自分の家にいたため、両親と妻、奥村の 4 人だけです。
家族写真
家族写真
ついさっき着いたばかりのようにも感じますが、もう帰りです。
今回は三重県津市に立ち寄りました。何を見に行ったかというと、新幹線トイレです。このトイレと同じ形のトイレが自宅からほど近い神奈川県綾瀬市の公園にあるのを、2010 年のゴールデンウィークに見に行きました。その事を Blog に書いた後に、web で偶然、津市にも同じ形のトイレがあることを見つけていました。見つけたページには場所は正確には書かれていませんでしたが、写真に写っていたホテルなどから判断して、津駅東口近くにある栄町公園のようです。
栄町公園の場所 by MapFan
http://kokomail.mapfan.com/receiven.cgi?MAP=E136.30.53.2N34.43.46.1&ZM=12
これを実際に見てみようというのが津市に立ち寄った目的です。ということで行ってみると、ありました。
神奈川県綾瀬市の下落合公園でもそうでしたが、ここ栄町公園も、他の遊具には特にこれといった特徴のない普通の児童公園の一角に、新幹線トイレがあり、なかなかシュールな光景です。
普通の児童公園の一角にたたずむ新幹線トイレ
普通の児童公園の一角にたたずむ新幹線トイレ
近寄ってみると、まさに同じ設計図で作られたと思われるトイレです。
津市栄町公園の新幹線トイレ
津市栄町公園の新幹線トイレ
しかしよく見ると微妙な違いがありました。まず、津市のトイレには小の個室に簡易ながら扉がついています。
小個室にも扉がある
小個室にも扉がある
側面、裏面にある窓が、綾瀬市は普通の 1 枚の曇りガラスの窓でしたが、津市のものはルーバー状のものであったり、6 分割されたガラス窓だったりしていました。
そして一番違うのが裏面で、綾瀬市のものは裏面は特に何も描かれていませんでしたが、津市のものは真上から新幹線を見たようにペイントされていました。
真上から新幹線を見たようにペイントされている裏面
真上から新幹線を見たようにペイントされている裏面
そのまま無料実験中の伊勢道を経由して鳥羽へ向かいます。鳥羽からは伊勢湾フェリーです。一度廃止が決定したのですが、周辺自治体からの支援を受けて存続した航路です。伊勢道が出来たことで鳥羽側のアクセスはそれまでの国道 23 号線に比べて劇的に改善しましたが、伊良湖側のアクセスは相変わらずです。国道 42 号線の直線化整備などが行われるともう少し使いやすくなります。国道は山間部では直線化投資が行われていますが、伊良湖の国道 42 号線は平坦な地形を走っているために、それほど急なカーブなどがあるわけではないということで、直線化優先度が下がっているようですが、総合的な交通体系を考えた場合、伊勢湾フェリーの有効活用を含めて国策として国道 42 号の直線化は必要な投資なのではないかと思います。あと、渋滞を避けるために東名を深夜移動をする場合など、24 時間運航していないのが使いにくいです。2、3 時間に 1 本とかでもいいので、南海フェリーのような夜間運航を検討してほしいところです。
フェリーの待ち時間が 1 時間ほどあったので、鳥羽フェリーターミナルで昼食を食べました。最初、港の展望が楽しめるレストラン・フェリーへ入ったのですが、手ごね寿司と伊勢うどんのセットを注文すると、お店の人からなんと「ごはんを切らしていて、ごはんものが出せません」という衝撃的な回答が… それだったらいいですとレストラン・フェリーを出て、売店の伊勢うどんを食べました。
伊勢うどん
伊勢うどん
伊勢うどんだけだと少し物足りなかったので、「プチ! オイスタードッグ」を買ってみました。喫茶コーナーで売っているのですが、この店の人がとても不思議な人で、メニューに載っている商品なのに、まるで初めて作るかのような感じで作っていました。そして最後に「このままでいいですか?」と聞かれました。ハンバーガーショップなどのように紙に包んだり、紙袋とかに入れなくてよいか? という意味だと思ったのですが、そうではなくて、本当にそのまま、皿にも乗せずに、ペーパーナプキンの上に乗せて手渡されてしまいました。ちょっとびっくりです。
プチ! オイスタードッグ 380 円
プチ! オイスタードッグ 380 円
カレー味の牡蠣フライをパンにはさんだものです。味は予想通りで、それ以上でも、以下でもありませんでした。380 円はちょっと高いかな…
食べ終わっても少し時間があったので鳥羽フェリーターミナルを見学していました。伊勢湾フェリーの焼き物が展示されていました。形がかわいいです。
伊勢湾フェリーの焼き物
伊勢湾フェリーの焼き物
実写版宇宙戦艦ヤマトのパンフレットがあり、伊勢湾フェリーのうちの「鳥羽丸」でロケが行われたと書かれていました。伊勢湾フェリーのどの部分が「宇宙戦艦」のロケに使えるのか不思議です。
ヤマトのロケが伊勢湾フェリー「鳥羽丸」で行われたという展示
ヤマトのロケが伊勢湾フェリー「鳥羽丸」で行われたという展示
しばらくすると乗船案内があり、乗船するとまもなく出航です。港を出るとすぐに鳥羽へ到着する別の伊勢湾フェリーとすれ違いました。
伊勢湾フェリー同士のすれ違い
伊勢湾フェリー同士のすれ違い
こちらは「潮騒」で有名な神島です。周囲 4km は七島計画の目的地としては少し小さすぎますが、いつかは上陸して 1 周してみたいところです。
神島
神島
伊勢湾フェリーの航路は日本でも有数の混雑航路である伊良湖水道航路と交差しています。神島を過ぎると多数の貨物船を見ることができます。
この船は貨物船だと思うのですが、どう見てもステルス性能に考慮して形状設計をしているように見えます。
ステルス貨物船
ステルス貨物船
こちらは青い船体に大きく “N” とペイントされた貨物船です。伊勢湾の内側から外側へ向かっています。
青い船体に N の船
青い船体に N の船
この船自体は特別珍しい点はないのですが、ふと航路の反対側 (伊勢湾の外側) を見ると、なんとそこにも青い船体に N の船がいました。船の形状も同じです。
反対側にもいた青い船体に N の船
反対側にもいた青い船体に N の船
この青い船体に N の船を所有している会社はよほど大きな海運会社なのでしょう。
もうすぐ伊良湖に着くというころで、船尾方向、鳥羽方向を見ると、神島、海、夕日が美しかったです。
神島と海と夕日
神島と海と夕日
伊良湖フェリーターミナルに到着すると、カーナビは毎回 259 号線経由で豊川 I.C. へ行くルートを表示するのですが、毎回のように無視して国道 42 号線で東名浜松西 I.C. を目指します。走り出してそれほど遠くありませんが、道の駅あかばねロコステーションでトイレ休憩をしました。
道の駅あかばねロコステーション
道の駅あかばねロコステーション
ちょうど日没の時間です。夕焼けが綺麗でした。もう少し雲が薄いともっと綺麗だったと思いますが、この日の雲でも十分に綺麗です。
あかばねロコステーションから見る日没
あかばねロコステーションから見る日没
どんどん進んで浜松西 I.C. から東名に乗り、夕食を食べようかと牧の原 S.A. へ立ち寄りました。
牧の原 S.A. の売店にある宙に浮かぶ急須
牧の原 S.A. の売店にある宙に浮かぶ急須
牧の原 S.A. では、色々変なものを売っていました。
みそ風味 KitKat
みそ風味 KitKat
醤油味の KitKat は以前買ったことがありますが、みそ風味 KitKat を見たのは初めてのような気がします。
こちらは、お茶コーラと、いちごサイダーです。以前も見たことがあります。1 度飲んでみようと思っているのですが、なかなか勇気が出せずにいます。
お茶コーラと、いちごサイダー
お茶コーラと、いちごサイダー
夕食のために立ち寄った牧の原 S.A. ですが、レストランも、フードコートもこれといったものがなく、日本坂 P.A. まで行ってみることにしました。日本坂 P.A. は S.A. ではなく通常 S.A. より規模が小さい P.A. なのですが、焼津さかな工房という、マグロを主体にした魚料理を出すレストランがあってなかなかおいしいのです。ここで桜えびかき揚丼と、まぐろコロコロステーキ定食を食べました。
桜えびかき揚丼 700 円
桜えびかき揚丼 700 円
まぐろコロコロステーキ定食 800 円
まぐろコロコロステーキ定食 800 円
どちらも美味しかったです。
食事を終えるとさらに進んで、往路と同じく足柄 S.A. で最後の休憩です。下り線同様にイルミネーションが綺麗でした。
足柄 S.A. 上り線のイルミネーション
足柄 S.A. 上り線のイルミネーション
足柄 S.A. 上り線の売店やレストインを運営しているのは、何と冬のイルミネーションで有名なホテル時之栖 (ときのすみか) なのだそうです。ホテルが S.A. の運営業者をやっているのは他でもあると思いますが、足柄 S.A. には宿泊施設であるレストインがあるのが、少し面白いところです。以前レストイン足柄という名前だった宿泊施設は、レストイン時之栖に名前が変わっていました。
レストイン時之栖
レストイン時之栖
この後、横浜町田 I.C. までも順調で、帰宅は 22:15 頃でした。11:45 頃出発したので、10 時間半で帰ってきたことになります。津での寄り道、フェリーの待ち時間、夕食休憩時間を考えると、これまでになくスムーズに帰ってこれたことがわかります。今回天理を出てから相模原に帰宅するまで一度も渋滞に巻き込まれませんでした。東名を使って天理から相模原へ移動したことは数十回はあると思うのですが、全く渋滞がなかったのは初めてです。
ということで、往復合計 1,027km を 1 泊 2 日で行く強行帰省でした。

甲子園ボウル 2010

2 週間前 2010/12/19(日)、母校立命館大学のアメリカンフットボールチーム、パンサーズが甲子園ボウルに出場したので、応援に行ってきました。対戦相手は早稲田大学ビッグベアーズです。
相模原から当日の朝からでも行けなくはないのですが、かなりの早朝出発となって大変なので大阪に前泊しました。今回の宿は APA ホテル大阪肥後橋駅前です。
客室自体は、面積のほとんどがベッドという典型的なビジネスホテルですが、大浴場があるのがよかったです。また、朝食を 2F と 30F にあるレストランのいずれかで食べられるのですが、30F のレストランの方には屋外テラスがあり、季節的にかなり寒かったのですが、非常に見晴らしがよく、天気もよかったので、気持ちよく朝食を食べることができました。
APA ホテル大阪肥後橋駅前 30F レストランのテラス席からの眺望
APA ホテル大阪肥後橋駅前 30F レストランのテラス席からの眺望
阪神電車に乗って甲子園へ到着すると、早稲田の人が新聞を配っていました。見かけた範囲では立命スポーツは配っていなくて、この部分は早稲田の圧勝です。
新聞を配る早稲田の人々
新聞を配る早稲田の人々
早稲田の人々が新聞を配っているあたりで、立命館大学のチアリーディングチーム PeeWeeS が準備をしていました。パンサーくん (正式名称は知りません) もいたので、一緒に写真を撮ってもらいました。
立命館大学 PeeWeeS のマスコットと記念撮影
立命館大学 PeeWeeS のマスコットと記念撮影
改装後の甲子園に来るのは初めてです。名物だったツタは一度完全に取り払われたらしく、パッと見た感じではすっかりなくなってしまっていました。以前のツタのからまった甲子園は緑色の建物という印象が強かったのですが、今の甲子園は茶色いブロックの色の建物という印象です。しかしよく見ると、新しく植えられたツタが少しだけ建物にからみついていました。しばらくすると、また以前のようにツタに覆われた緑色の建物となるのでしょう。
改装された甲子園球場
改装された甲子園球場
立命館大学の応援席である 1 塁側の場外では、立命館大学グッズを売るテントが出ていました。近付いてみると、現役学生と OB には、無料で T シャツを配っていました。OB であることを証明するものは何もないのですが、その場ですぐに着て写真を撮られるということが条件でした。
立命館大学 OB に無料配布されていた T シャツ
立命館大学 OB に無料配布されていた T シャツ
観戦するのは、甲子園ボウルの web site では学校関係者にしか売らないと書かれていたのに、ローソンチケットで普通に購入できたアルプス席です。応援団の斜め上ぐらいの応援にはいい場所を確保できました。甲子園ボウルは前回 2009 年までは外野を左右方向に使ったフィールドだったのですが、今回 2010 年からは、東京ドームのライスボウルと同じように、フィールドを縦方向に使うようになりました。以前は外野席が最も観戦しやすい座席だったのですが、今回からはアルプス席がサイドラインに面した一番良い席となります。次回以降もこのスタイルで、1 塁側が西日本代表応援席、3 塁側が東日本代表応援席となるようです。
で、その 1 塁側アルプス席からフィールドを見た感じなのですが、ごらんの通りです。正面スタンドに相当する 1 塁側には、テレビカメラ用のタワーがスタンドの真ん中にどど~んと立っていて、フィールドの一部が完全に隠れています。
カメラ用タワーが邪魔な 1 塁側アルプス席
カメラ用タワーが邪魔な 1 塁側アルプス席
ちなみにバックスタンドに相当する 3 塁側にはカメラのタワーはありません。1 塁側が正面でホームスタンドでもあるのに、観戦のしやすさでは、東日本応援席の方が圧勝です。
その早稲田大学の応援席ですが、人はそこそこ入っているのですが、チアリーダーの人数が少なく、吹奏楽団も少人数の編成です。おそらく同じ日にラグビーの大学選手権も行われていたので、応援団の編成を 2 つに分けて少人数の方の編成をアメリカンフットボールに、多人数の編成の方をラグビーに割り振った結果なのではないかと思います。早稲田大学の応援団にしてみれば、大学日本一の可能性も高く早稲田大学のスポーツの中でも野球と並ぶ人気スポーツであるラグビーと、全国大会決勝に進出してはいるけれども関東ではあまり人気のないアメリカンフットボールでどちらに力を入れるかという選択で、仕方ないところなのかも知れません。
コイントスなどのセレモニーがあって、試合開始です。
試合中はほとんど写真を撮っていないので 1 枚だけ…
立命館大学パンサーズ vs. 早稲田ビッグベアーズ対戦中
立命館大学パンサーズ vs. 早稲田ビッグベアーズ対戦中
試合の様子はもっとルールなども正確に理解した人が詳しく書いてくれていると思いますので、簡単に書きます。
第 1 クオーター、試合開始は立命館大学のキックオフです。当然早稲田大学の攻撃シリーズから試合が始まるのですが、2 つめのプレーでいきなりパス・インターセプト、そのままリターン・タッチダウンで立命館大学が先制しました。トライ・フォー・ポイントのキックをブロックされて、ちょっと嫌な感じです。
その次の早稲田大学の攻撃シリーズも進まず、パントに追い込みました。ところがパントを痛恨のファンブル。落としたボールを早稲田大学に抑えられれ、ゴールの目の前で相手の攻撃開始という状況になってしまい、早稲田大学はトライ・フォー・ポイントも成功したため、逆転を許してしまいました。
ここまでは悪い流れだったのですが、この後は圧倒的な立命館大学ペースで試合が展開します。早稲田大学の生命線はランニングバック RB 末吉智一 (背番号 10) のランなのですが、立命館大学のディフェンス相手には全く通用せず、早稲田大学のドライブはほとんど進みません。一方で立命館大学はクオーターバック QB 谷口翔真 (背番号 15) が、「故障するからそこまで無理して走らないで」 と思うほど激しいプレーで、タックルを受けてからもゴリゴリと進んでいき、早稲田大学の選手が 2、3 人がかりになっても止められません。
第 4 クオーターに入ると立命館大学は、既にライスボウル対策で、控えの選手に実戦経験を積ませるためと思われる選手起用となっていました。立命館大学のディフェンスが控え選手相手だと早稲田大学の RB 末吉はさすがの走りを見せ、第 4 クオーターに 2 タッチダウン 14 点を許しましたが、最終的には 48 – 21 で立命館大学が勝ちました。
試合を振り返って見ると、早稲田大学は、立命館大学がパントキャッチファンブルという大ミスをした時と、控え選手を出した第 4 クオーター以外は、全くまともに攻撃ができていませんでした。甲子園に出てくるために戦った相手である関大、関学との厳しい戦いと比べると、大学日本選手権である甲子園ボウルでの勝利の方が、その予選という位置づけである関西リーグでの勝利よりも容易であるという不思議な状況になってしまっています。今回、立命館大学対早稲田大学の対戦で立命館大学の圧勝となりましたが、これが関学対早稲田、関大対早稲田、関学対法政、関大対法政、立命館対法政のどの組み合わせであっても、今年のチームなら関西側が圧勝していたのではないかと思います。
立命館大学 48 – 21 早稲田大学
立命館大学 48 - 21 早稲田大学
ということで、2011/01/03(月) は、東京ドームでライスボウルの観戦です。